(本日第2弾)今朝早く第1弾を更新しています、そちらもお読みいただけると幸いです。
1.「日銀出身者が後任の日銀総裁になるべきだ。でもはたして受ける人いるのか?」
一昨日のブルムバーグ記事。元財務官、次期日銀総裁候補の一人と目される中尾氏とのインタビュー記事。きわめて意味深い(特に後半)内容だ。
中尾氏は「どのような政策変更であっても極めて難易度が高いとして、現行政策に精通する日銀出身者が黒田総裁の後任になるべきだとの考えを示した」そうだ、
要は、金融がわかっていない(が、ゆえに能天気な)人しか、こんな怖い仕事の引き受け手はいないということ。金融実務の経験のあるオーソダックスな金融論に通じた人が後任を引き受けないのなら、それ自体が、「日銀の危機がいかに深刻か」を表す。わかっている人はわかっている。中尾氏自身も「現行政策に精通する日銀出身者が後任になるべき」と逃げている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-09/RMLQO3T0AFB501?srnd=cojp-v2
2.「日銀の異次元緩和からの出口では多くの人にある種のショックが生じる」
元財務官、次期日銀総裁候補の一人と目される中尾氏はブルムバーグで「(日銀の)出口となれば『住宅ローンや政府の資金調達、年金運用にも影響が出るだろう。多くの人にある種のショックが生じる』と指摘。『これは決して好ましいものではない。ただ、今のままの状況を永遠に放置しておくことはできない』と述べている。ずいぶんトーンを抑えていらっしゃると思うが、中尾氏の立場なら「日銀はつぶさざるを得ない。円は紙くずだ」とは公言出来ないだろうからな~。
ある種のショックではなく、ハイパーインフレという、とんでもないショックだ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-09/RMLQO3T0AFB501?srnd=cojp-v2