1.「本日、日経新聞に載った広告」
今朝、日経新聞を開いて「あれ、私と同じようなこと言う人が増えてきたみたいだな」と思ったら、なんだ、私の本の広告だった。編集者が広告出すことを教えてくれなかったので、驚いた。
2.「日銀限界の証左か?(うがった見方かもしれないが)」
本日の日経新聞。「防衛費を1部増税で賄う」とか「アコードを修正する」などのニュ-スが流れてくるのは日銀が「国債を引き受けるのはもう無理です」と政府に伝えているせいではないかと思ってしまう。日銀財務に精通した雨宮副総裁以下、日銀人材が、総裁職を固辞しているのではないか?そこで政治家もやっと危機に気がつき始めたのかもしれない。うがった見方かもしれないが。でもシミみたいな利上げでないと日銀が莫大な債務超過となり自死なんだよな。だから日銀からは抵抗も多いはず。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO66941530Y2A211C2EA2000/
3,「円が強くなる理由が思い浮かばない」
14日米FRB 0.5%,15日欧州銀行0.5%、15日には英中央銀行も0.5%、スイス国立銀行(中央銀行)も0.5%、カナダ銀行(中央銀行)は7日に0.5%、豪州中央銀行は6日の0.25%の利上げを決めた。世界中、どこもかしこも利上げラッシュだ。頑として動かないのは日本銀行。上げると日銀が莫大な債務超過になってしまうから、上げたくても上げられない。
さらに格段に重要なのは、英国中央銀行やFRB はQT(量的引き締め)を開始しており、来年はそれを強化する可能性が高そうだ。欧州中央銀行は来年3月から開始するそうだ。一方の日銀はQT を始めるどころかQE(量的緩和)を辞めることさえ出来ない。辞めれば日銀に巨大債務超過が生じるし、政府も支払い金利増かで予算が組めない。回収の始まった他通貨と、今後とも点から毎日降り続ける円。私には円が強くなる理由が全く思いつかない。一法、暴落する理由はいくらでもある、最大のものは日銀が今後、かってみたことのない債務超過に陥る可能性が極めて高いからだ。
4.「ECBはQTを7月から加速させる公算-ビルロワドガロー氏」
Bloombergによると「欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は、ECBは保有債券の縮小を来年7月から加速させる公算が大きいと述べた」そうだ。
先に述べたようにインフレを抑えるにはQTが非常に大切。QTを始めれば長期債の需給が崩れ、長期金利は上昇するだろう。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-16/RMZ671DWRGG001?srnd=cojp-v2
5.「世界的インフレの原因」
「今回のインフレの主因はコロナ対策のためにばらまいた過剰流動性。だからばらまいたお金の回収(QT)が終わらなければインフレなどおさまりっこない」とずっと書いてきたんはご存じだろう、で、以下、先週金曜日のマネックスメールに載っていた創業者松本大氏のコラム。氏の考え方は私と同じようだ。
「今回のインフレの要因は幾重にも多層になっています。なのでそう簡単に解決はしないと感じています。そして何よりも、このインフレの基盤となっているのは、コロナ対策で国が大量のお金を刷って、国民にばら撒いたことです。この大量の流動性が市中に溢れ、インフレを惹起しています。金利を上げるだけでは恐らく足りなくて、この過剰流動性を吸い取らない限り、インフレは止まらない、少なくとも価格は下がっては来ない(デフレにはならない)と思います」
ただ、彼は。それでも来年の世界経済に光明を見出していて、私より少し楽観的・
私は、少なくとも日銀と円の将来に関しては一筋の明かりも見えないと思っている。ここまでとんでもないほどのバラマキを行った上に財政ファイナンス(政府の歳出を紙幣を刷ることによって賄う)で危機を先送りにしてきたのだからもう限界。
6.「昨年は『中央銀行に逆らうな』が、今年は『中央銀行は間違っている』。何、それ?」」
昨年、FRB が「インフレは一時的」と言っていた時(結局、私やサマーズ氏の指摘のようにFRBは間違いだった)、「市場は中央銀行に逆らうな」の大合唱だったのに FRB がタカ派に変わった今は、「FRB は間違っている」の主張ばかりなのはなぜか?要は都合のいいようにしか市場は解釈ないということ。
楽観論に溢れた市場に反し、地区連銀総裁達からタカ派的発言が続く。市場の楽観論は、損失拡大を防ぎたい市場の希望的観測に過ぎないのだろう。楽観論を主張することによって不安心理を抑えたいのだろう、この20年、相場が比較的安定していて(せいぜいリーマンショック)、乱高下の修羅場をくぐった経験あるトレーダーがいなくなっているがゆえに。当てが外れてパニックに陥った時の相場の崩れはすさまじいと思う
7「地方連銀総裁の発言①」
16日 ロイターによると「米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は16日『道のりはまだ長い』とし、来年の利下げを想定しているFRB当局者はいないという認識を示した」そうだ。
8「地方連銀総裁の発言②」
デイリー米サンフランシスコ連銀総裁曰く「インフレを巡り、市場が楽観的である理由がわからない」
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20221217-01000007-fisf-bus_all
9「地方連銀総裁の発言③」
Bloomberg ニュース。「必要なことをやるしかない」と同総裁は言明。政策金利は必要ならば、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが最新の経済予測で示した水準より高くなる可能性もあると語った」「FOMC参加者の予測中央値では、政策金利は2023年末に5.1%、24年に4.1%に低下との見通しが示され、いずれも9月時点の予測から引き上げられた」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-16/RMZLEXT1UM0X01?srnd=cojp-v2
10「久々のライブの講演会&zoom会議」
先週木曜日は京都府宅地建物取引業協会の主催の講演会@京都ブライトンホテル。13時半から15時20分まで。久々のライブの講演会。質問がバンバン出て活況だった。質問に答えるのが好きなので面白かった。16時から17時半まではホテルの部屋から東洋学園大学の理事会にzoom 出席、夜は丸太町の創作料理屋「やんがす」産で一杯。
11.「静かな京都は遠くに去りにけり」
先週金曜日は、午前中はブライトンホテルの部屋で本業の仕事。米国の友人への返信、CPA、銀行、attorneyに英語でメールを書きまくった。(英語はしゃべるのは不得意でも書くのは苦痛ではない)。昼過ぎにホテルをチェックアウトして、午後から法然院と銀閣寺を見学して帰京。法然院は静かでよかった。ただタクシーの運転手さんに聞くと、普段の12月と違い、今年は修学旅行生が後ずれで、結構、押しかけてくるそうだ。ゆえに京都はそれなりに混んでいた。今回も(筋の悪い政策の)旅行割を活用させていただいたが、国はこれもきっと、いずれ消費税を増税して回収するだろう。忙しくて旅行どころでない人達はかわいそう。怒ってしかるべき。こんな政策ばかり打っているのだから、消費税上がるのはあたりまえ。もしくはハイパーインフレで踏み倒し。
12.「逆張り京都旅行の時代は終わってしまった」
ところでコロナの最中の京都はすいていて良かった。いつも「人の重さで崩落するのでは」と心配するほど煮込んでいた嵐山の渡月橋の上には、朝7時くらいとはいえ、たった10人弱しかいなかった。こんなに静かな京都は、我が人生で最初で最後だろうと思ったが、やはりその通りになりつつある。静かな京都を堪能しておいてよかった。京都だけでなく、コロナ中に静かな国内を旅行を堪能しておいてよかった。2回の渡米も、飛行機はものすごくすいていて快適だったし、飛行機代も驚くほど安くて助かった(接種証明などの手続きだけが大変だったが)。マーケットも旅行も逆張がベスト。ちなみに、今回の京都行で気になったことはCash only と書かれたタクシーに何台か出会ったこと。キャッシュレス時代の今日、外国人、乗せないのかな~?些細なことだけど。
13「銀閣寺」
京都の保護後、本当は相国寺の美術館に行きたかったのだが、12月はどこもだいたいお休み。相国寺美術館も例外でなくお休み。そこで、相国寺の山外塔頭の銀閣寺へ(金閣寺も相国寺の山外塔頭)。ちなみに相国寺の有馬管長(金閣、銀閣も統括)とは、3~4度、一緒に夕食をさせていただいたことがある。しかし、そのたびに私は初対面扱い。館長は私を全く認識してくださっていらっしゃらない。世俗的な(?)金融関係の人には興味が全くないのだ(苦笑)。でも宗教家はそれがいい。私はちょっとさびしいけれど。(注;私は仏教徒ではありませんが、日本美術・伝統を多数保有し、将来に伝承していく機能には深く敬意を表しています)
14「クロアチア大使との食事」
昨日は12時から3時間ほど、銀座のクロアチア料理のレストランでクロアチア大使と食事。今晩夜中の12時からモロッコと3位決定戦があるから、昼間からこんなに飲んで大使起きてられるかな? サッカーそれほど興味なかったけど、今晩はクロアチア応援しよう!!と思った。今朝、結果を見た。クロアチア、おめでとう!
クロアチアは、来年1月1日から通貨クーナがユーロに変わるそうだ。知らなかった。ギリシャ同様観光立国のクロアチアが地域固定相場制のユーロに変わった場合、景気低迷時に、通貨安にしてEU圏内からの環境客を引き寄せる手段がなくなるのでは?とちょっと心配すたが。口には出さなかった。
写真は慶応大学を出た後、クロアチアからの奨学金でクロアチアにピアノ留学をした西井葉子さん、慶応OB として西井さんを応援している慶応落研卒のオオニシ敏夫さん(私が三井信託千葉支店に入社した時の先輩)、ドラジェン フラスティッチ大使と私)
15「日本の国力低下を感じる時」
クロアチアのドラジェン フラスティッチ大使は在日7年、気さくなとてもよい方だった。ところでJP モルガン時代、米国大使公邸にはしょっちゅう呼ばれ、重鎮が米国から来ると同席させていただいた。一番、気さくだったのは先日、お亡くなりになったフォーリー大使。いつも「私の親友だ」と来日された方に紹介してくださった。米国から上院銀行委員長一行が来日されたときに隣に座っている大使を見いぇいたとき、ワイシャルの裾が、着古して擦り切れているのを発見。「わ、私と一同じだ」と思って、一層、親しみを覚えたものだ。
一方、在日代表兼東京支店長になって最初にお会いした駐日米国大使は元米国副大統領だったモンデール氏。車も体も、ドでかいし、強面な上に元副大統領の肩書がちらついて、立ち話をした時、緊張のあまり、片手に持ったコーヒカップが皿の上でカタカタ鳴りだし、自分の小心ぶりに嫌気がさしたものだ。しかし、思い起こすに、日本の国力がここまで落ちると、元副大統領のような大物は、もう日本に大使としては来ないだろう。国力低下が情けない。