「さながら空襲警報」「日本とアメリカが刷ったお金の差は?」「歴史は繰り返す」他

2022年12月19日

1.「さながら空襲警報だ」

本日の日経新聞。「発行額2.8兆円のおよそ半分に当たる1.5兆円の10年債が入札当日に日銀に買い取られた」という。入札当日だ。驚いた。もう末期。今は現役トレーダーと直接のコンタクトが無いからそんなことがあったとは知らなかった。昔なら世界中の債券トレーダーがびっくり仰天、腰を抜かしたニュースだ。日本即刻アウト。他マーケットに波及して、とんでもない日本売りが始まっていたことだろう。これほどのニュースが当日報道もされず、マスコミも当日騒がなかったこと自体に異常さを感じる。湯でガエル状態になり熱湯になれたせいもあるだろうし、日本の経済力低下で日本市場に興味を失ったヘッジファンド(特にグローバルマクロ)の大物が、まだ気がついていないからだろう。。岸田総理が防衛費で1部増税を提言せざるを得なかったり、新総裁決定前に日銀と政府がアコードを結び直す、雨宮副総裁が総裁就任を固辞しているなどのニュース、すべて納得がいく。いよいよ、日本は追いつめられている。と言うか、昔ならとっくに終わっている

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB15AXY0V11C22A2000000/

 

2「日本とアメリカが刷ったお金の差は?」

昨日、以下の質問が来た。「コロナ以降、日本とアメリカが刷ったお金ってどうやったらわかりますか? 数字を見ないと、判断できない」

以下の通り回答した。

「日銀の負債の大部分は発行銀行券(120兆円)と日銀当座預金(493兆円)。すなわちばらまかれたお金です。バランスシート684兆円の大部分はばらまかれたお金なのです。どの中央銀行も同じです。したがって対GDP比で各中央銀行がどの程度お金をばらまいているかを比べます。経済規模に比べてどの程度、お金をばらまいているかがわかるのです。この数字が大きければ当然、1単位のお金の価値は希薄化していきます。日銀はコロナ以前の平時から財政ファイナンス(政府の歳出を紙幣を刷ることによって(正確には当座預金残高を増やすことによって)でお金をバラマキ蒔絵っています。日本は世界最悪の財政赤字国。財政破綻の危機を先送りしようとして、日銀が国債を爆買いし、今や日銀が世界最悪のお金バラマキ国。円の価値が希薄化し紙くず化、寸前です。新刊にも書いてあります。

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3「歴史は繰り返す」

ツイターで以下の投稿を見つけた。その通りだと思う。

「大政翼賛会が第二次世界大戦中に国家債務の紙切れを民間に押し売り販売するために作った読本の宣伝文。今読むと高橋洋一とか刷り刷り派の言い訳と100%同じ、自国通貨建だろうが変動相場制になろうが市場での舵取り誤ったらアウト

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4,「昨日の笑点」

昨日の「笑点」には親しくさせていただいている林家木久扇師匠と木久蔵師匠が親子出演した。滅茶苦茶笑った。芸人さんは「家族など関係なく豪快に遊ぶ人」とのイメージがあるが、木久扇師匠は真逆。家族を非常に大事にしている、とってもいい家族だ。そして散在せずに生活設計もしっかりしている。非常に交換の持てる家族なのだ。

写真は木久蔵師匠いただいたお歳暮のお米。ブランド名が「七光り」(笑い)

ななひヵり