1.「日銀が白旗を上げつつある・円、危うし」
12月24日日経新聞。日経もだんだん厳しい見方の記事が出てきた。現実から目を背けないのは正しい姿勢。日経新聞曰く「他の主要国はコロナ禍や物価高対策で傷んだ財政の立て直しに動いている。代替財源のないまま大規模な減税に走ろうとした英国は市場から債券・通貨・株のトリプル安の警鐘が鳴り、就任直後の新首相の交代に至った。日本は大規模緩和の下で市場と向き合わずに野放図な財政運営を続けてきた。日銀の緩和修正はその限界が近いことを突きつけている」そのとおり。私は先日の日銀の緩和修正は、日銀が白旗を上げつつあるが故の意思決定だったと思っている。円、危うし、ということ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA230L50T21C22A2000000/
2.「日本国債は格下げになるのか?」
日経新聞のこの記事も重要。「日銀の緩和縮小と同時にインフレ圧力が再び弱まれば、1%を超える程度の緩やかな金利上昇でも、格付け見直しの条件に合致しうる」。格下げになれば邦銀のドル調達が困難になり、海外進出企業のドル調達も大変になるということ。ドルの奪い合い。今、そのように基調になるドルを売って毎日天から降ってくる円を買うのは、愚かだと私は思っている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB226ZQ0S2A221C2000000/
3.【ウォールストリートジャーナル社説】コントロールを失った日銀
ウォールストリートジャーナルが21日、社説で「経済の重力に逆らえないのは必然であり、それは日本にさえも当てはまる」と20日の長期金利変動幅拡大について触れた。
今後、世界中の投資家が「悪化した日銀財務」に目を向け始める始まりかもしれない。0.5%という最終ライン(債務超過発生)まで防衛ラインを撤退させた日銀がその防衛ラインを破られる日も近い。この防衛ラインは日銀並びに円の生存権を書けた必死の防衛ラインだ。
https://jp.wsj.com/articles/the-bank-of-japan-loses-control-11671601302