1.「FRB は他国のドル不足の面倒までみられるのか?」
この2、3日の為替の動きを見ていると昨日のこのブルムバーグニュースは的をえているのではないか?と思ってしまう。
思い起こすに昨年末だったか、ドル不足が起こりFRBが日銀等、他国の中央銀行にドルを供給し中央銀行経由で他国民間銀行にドルを供給し急場をしのいだとの記憶がある。今SVBの支援等で自国銀行に流動性を供給しなければならなくなっているFRBは他国の銀行のドル不足まで助けている余裕があるのだろうか?
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-29/RSACOFT1UM0W01?srnd=cojp-v2
2.「地銀支援縮小 苦境再び」
本日の日経新聞。地銀の苦境をまとめた良記事。時価会計が発達している米国でのSVB問題は、あまりにずさんな金利のリスク管理をしていた個別銀行の話。しかし日本では長期金利が少しでも上昇すれば金融システム全体の問題となってしまう。日本の中小・弱小金融機関は米国金利上昇、円金利上昇、ゼロゼロ融資の終了に伴う不良債権増加の3重苦の危険にさらされている。後ろ2つはこれからが本番。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69757320Q3A330C2EE9000/
3「経済学者はあきれるのみでいいのか?」
日銀が物価上昇を加速させる政策を継続する一方、政府が物価対策でお金をばらまいている。このことに関して、本日の日経新聞の大機小機いわく「筆者が経済学者を代表できるわけではないが、その理由を想像してみよう、(中略)このように考えると、経済学者が物価対策について議論しないのは、賛成しているからでも、意見がないからでもなく、あまりにも経済原則を無視しているため、あきれ返っているからではないかと筆者は想像している」まさにその通りだろう。MM論のあまりのばかばかしさにオーソドックスな経済学者が反論しなかったのも同じ理由だろう。しかし学者の先生方も、学問の世界に閉じこもっておらず、ド素人集団が大きな声で主張するMMT論、「統合政府で考えれば財政は大丈夫論」など間違っていること主張には、間違っているときひんと批判すべきだった。今の経済・金融政策はあまりにひどすぎ、国民を地獄に追いやりつつあるのだから・
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69754570Q3A330C2EN8000/
4.「日銀OB は金を買っているのか?」
昨日、以下のリツイートを私のツイッターにいただいた。「豊島逸夫さんのこの話が本当であるのであれば、藤巻健史さんが言ってきた話が今まさに起こっているような気がします
https://youtube.com/watch?v=qZmwBcJ3rHc&t=70s
聞いてみたら、豊島さんの話とは「日銀を退官していた人の多くが金を買っている。量的緩和政策の最前線にいたがゆえ、円のバラマキ過ぎで一層円が信用できなくなっているから」というような内容だった。それが事実かどうかは知らないが、これは雨宮氏や中曾氏が日銀の総裁職を受けなかったのと同じロジックだ。なお豊島さんは三菱銀行出身で、金の世界では有名な方。
5「日銀の政策ミスは重大」
昨日、以下のリツイートが私のツイッターに来た。「国力の衰えを対世界の日本経済力のことで仰っているなら、その低下の原因を日銀政策が主因であるかのように喧伝するのは疑問だらけでしょう。 一度くらい正面からディスカッションを行ってみてはいかがでしょうか」
以下のように回答した。
「何を言っているのやら。為替は国力を反映する。40年間世界ダントツのGDP成長だから円が安くなっていくのは当然。それにかけて加えて日銀がとんでもない政策をとっているから、日銀の信用が崩壊し円は紙くず化すると言っている。円が紙くず化すれば国力は地に落ちる。だから日銀の政策ミスは大問題」
6,「FRBは日銀よりもお金雄ばらまいてい折るか?」
昨日、以下のリツイートが私のツイッターに来た。「FRBの資産は今ら8〜9兆です。2025年半ばまでに2.5兆減らすと言ってますが、それでも資産は6兆。アメリカのgdpは25兆だから、計画通り減らしても、まだお金がだぶついてます。ドル、大丈夫なのでしょうか」
以下のように回答した。
「米国のGDPは日本の4.6倍。日銀に資産規模を4.6倍して初めて、その国のGDPに対して、どのくらいお金をばらまいているかの比較が可能。日銀は米国と同じ経済規模で比較すると26兆円もばらまいていることになる。FRB の6兆円などかわいいもの。今の為替はどちらの通貨がより希薄化するかの相対論。円安」