1,「ウォールストリートジャーナル、社説で曰く『米インフレはまだ終わっていない』」
12日のCPI の発表の後、日本では米CPI 総合の上昇が鈍化し、予想より低かったとの分析ばかり。その影響からかドル/円が下落したが、米国での分析は全く違ったようで米長期金利が上昇した。事前予想がどうであれ、コアCPI に鈍化の動きは全く見られないことに反応しているのだと思う。
以下、4月13日の「米インフレはまだ終わっていない」という題のウォールストリートジャーナルの社説。「食品とエネルギーを除外した。いわゆるコア物価指数は前月比0.4%上昇し、4ヶ月連続で同率ないしそれ以上の上昇となった。0前年同月比で5.6%の上昇だ 。エネルギーを除外したサービス価格は前年同月比で 7.1% 輸送サービスは13.9%上昇した」
当たり前だ、コロナ対策でお金をバラマキ過ぎたのだから、そのお金を回収しないことにはインフレなど収まるわけがない。平時から欧米より格段の違いにお金をばらまいてきた日本では、激しいインフレが起きるどころが、日銀の財務内容悪化でハイパーインフレに突入するのは時間の問題だと思っている。
https://jp.wsj.com/articles/on-inflation-the-price-is-still-wrong-3572f85
2.「自分が買う前に、自分の行動を事前開示する大物投資家などいない」
バフェット氏の来日で、「米バークシャーが日本株に投資」とか「日本経済に強気だ」とかえらく盛り上がっているようだが、本当にそうなのか?私が知る限り、マーケットに影響を与えるような大物投資家で、自分が買う前に、自分の行動を事前開示する人などいない。自分の首を絞めてしまうからだ(=高値で買わざるを得なくなる)。バフェット氏がそんなことしたら、バークシャーに投資している株主の利益にも反してしまう。もし、大物が「これから**が値上がりする」と公言したら、「彼は*を売り逃げたい」と考えるのが市場参加者の常識だ。
3「バフェット氏の真の狙いは?」
(うがった見方かもしれないが)私はマスコミ報道とは逆に、バフェット氏が円暴落を懸念して調査をしに来日したとみる。バークシャーは今まで円建て債で1兆円くらいは円の資金調達をしているだろう。商社株を始めとして日本株を盛り上げておいた後、売り抜ければ大きな利益が出るとともに、調達済みの巨額な円が残る、これをドル資産に換えておけば、今後起こる大幅円安(もしくは円暴落)で為替でも莫大な利益も出る。べらぼうに低い金利の円を調達して大儲けが出来るビジネスモデルだ。私がバレット氏なら、そうする。マニュライフ・インベストメント・マネジメントの押田俊輔クレジット調査部長が、「現時点では調達した円をドルやユーロにスワップする企業が多い模様だが、――」とおっしゃっている。バフェット氏も他の欧米企業と同様に、円は調達通貨と認識し直したのだと私は考える
2,「ハイパーインフレなんて、起こる気配すらないか?」
3日前に私のtwitterに以下のリツイートが来た。「もう何十年もまったく同じご意見ですが、日本において、ハイパーインフレなんて、起こる気配すらないですね‼️」
以下のように回答した。
「そう思いたい気持ちは理解できますし国民全体が私を含めてそう思いたいでしょうが現実は厳しいですからね~。日々日銀財務は悪化しています。他国中銀は日銀より格段に財務内容がまともでも改善に向かって動き始めています。日銀はその気配さえ見られません、と言うか債務超過が怖くて動けないのです」。