「日銀当座預金はブタ積みか?」「悪性インフレへの道進行中」「ばらまけば増税はあたりまえ。財政も限界か?」『財政と債務の急膨張』に鈍感であってはいけない」他。

2023年04月20日

1.「日銀当座預金はブタ積みか?」

小笠原さんが、twitterで「日銀当座預金がブタ積みになっているなんて言う人も多いけど、日銀当座預金が実際にどう活動しているかは、日銀のバランスシートをみてるだけでは何も分からないのですよ。実際は動いている。不動産に流れているということ」と書いていたので、以下のように反応した。。

小笠原さんの言うことが正しい。

「貸し出しが盛んになってお金が動き出せば日銀当座預金残高が減ると説く識者は、それだけで「金融のド素人」と分かる。これは金融の基本原理。日銀当座預金が減少するには日銀が満期待ちか国債売りオペで保有国債残高を減らすか、国民が円を外貨に変えなければ減らない」

 

2「悪性インフレへの道進行中」

昨日の日経1面に「日経平均が年初来高値」との記事。2022年8月以来およそ8か月ぶりの高値だそうだ。また14面には「(東京都23区昨年度)にマンション1億円迫る」の記事。1985年から90年のバブル期が再現しそうだ。あの時は資産価格の高騰が資産効果による狂乱経済を引き起こした。しかし当時は1984年末に1ドル=251円だったが円が1988年末には126円へ急騰した。4年間で125円もの急騰でものすごいデフレ圧力が生じ狂乱経済のインフレ圧力を相殺した。今、円は当時と異なり、安値進行中。やがてものすごい悪性インフレが進行するだろう。いつ元同様に、世界に1歩、2歩遅れての進行だ。これに抗う手段が日銀には全くない。それどころが逆にお金をジャンジャンばらまいてインフレを加速させている。それを辞めると、本日、日銀がThe end 、円は紙くず化するからだ。日銀の信用が地に落ち、円は紙くず化(=ハイパーインフレ)するのは、まじか。どう考えても日銀に未来はない、新しい中央銀行設立縦鼻に早急に入らねばならない。

 

3.「ばらまけば増税はあたりまえ。財政も限界か?」

昨日の日経新聞の「中外時評」は良く書かれた記事だ。しかしポイントは「防衛費」や「少子化対策」でなぜ財源が急に話題になってきたかだろう。岸田総理も国債以外の財源を模索している。つい最近までなら、議論の余地なく国債発行に頼っていただろう。私は、日本の財政がほぼ限界に来たからだと思う。矢野元財務省財務次官の警告が既に警告の次元を過ぎたのだろう。ひょっとすると、日銀から「国債をもうこれ以上、引き受けられません」との泣きが入ったのかもしれない。国民は肝に銘じなければならない。ばらまけばかならず、消費税(強力な徴税能力のある税は消費税しかない)か、ハイパーインフレと言う大増税で負担が重くかかってくること・増税を反対するのなら、その前にバラマキに反対の声を上げねばならない、それは自明のこと。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK045S10U3A400C2000000/

 

4.「『財政と債務の急膨張』に鈍感であってはいけない」

ご紹介が遅れてしまったが、原真人朝日新聞編集委員の4月12日の「多事奏論」

「 終わりの見えないゼロ金利、財政と債務の急膨張が日常風景となってしまっている日本にとってこれは対岸の火事どころの話ではない。明日は我が身と知るべきである」この締めの文章、まさにそう。「財政と債務の急膨張」がこれほど特出してひどい国はないことを認識すべきだ。認識しても、なんとも思わないのなら、楽観論者というよりはあまりに鈍感な人だ。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15608685.html?iref=pc_ss_date_article

 

5「金利の高い国の通貨が運用通貨、金利の低い国の通貨は調達通貨(資金調達用)」

大原則として金利の高い国は景気がいい証拠(注:スタグフレーションでない限り)でもあり、金利が低い国は景気が悪い国ともいえる。したがって金利の高い国の通貨が運用通貨(その国の通貨建てで運用)し、金利の低い国の通貨は調達通貨(資金調達用)。キャリートレードはその実践。

 

6「煽ってマーケットは動くのか?」

先日、私のtwitterに以下のリツイートが来た

「バフェットは投資家だからわかりますが 藤巻先生は何のために日本円石ころ化を煽ってるのですか?」

「煽ってると言うのは勝手ですが個別株じゃあるまいし煽ったぐらいじゃ市場は動きません。円安進行時、総理、財務大臣があれほど円は強いと煽ってもマーケットは聞く耳を持たず。あれだけのドル実弾売りでやっと止めたのだし日銀があれだけインフレになると信じ込ませようと煽ったにも、そうならず、です。政府や日銀が煽っておご貸せないマーケ干支が私が煽って動かせるのなら私は、よほどの権力者ですね」

 

7・「テーパリングとは?」

先日、私のtwitterに以下のリツイートが来た

「金融緩和をやめられないというのは意味不明。現に、日本は既にテーパリングをして、金融緩和を抑えてる。さらに縮小までしないのは、その必要が全くないから。逆に今金融縮小する必要性を教えてほしい」

以下のように返信した。

「勉強不足。テーパリングとは緩和の継続。緩和の程度を緩くしているだけ。最近は又テーパリングと逆行、加速しているもよう。肝心なのは長期債の保有残高の推移。(市中売却など、とんでもないことをしないと簡単には減らせないから)」

 

 

8.「日銀のインフレ煽りが効かないのにハイパーインフレは起きるのか?」

先日、私のtwitterに以下のリツイートが来た

「日銀のインフレ煽りも効かず。 なのにハイパーインフレすると分析してるとか?」

以下のように返信した。

「何度も書くように、インフレとハイパーインフレとは原因が全く異なる。インフレはモノやサービスの需給の問題。ハイパーインフレは中央銀行の財務悪化で信用が失墜した時に突然起こる」

 

9.「ハイパーインフレの原因」

「先日、私のtwitterに以下のリツイートが来た

「ハイパーインフレは信用とかそんな曖昧なもので起こらないですよ。 それが起こるのは供給能力が壊滅的に失われたときです。 つまり、戦争、災害。 日本はモノ、サービスを生産する能力があり日本円で購入できます」

以下のように返信した。

「勉強不足」

 

10.「社債を償還しないとは踏み倒すということか?」

「先日、私のtwitterに以下のリツイートが来た

「ビックリ 『円建て社債は償還しない』とは 借金を踏み倒す、ということなんでしょうか。。」

以下のように返信した。

「そんなことは言っていません。日本株を売却したからといって円建て社債の期前返済などしないという意味」

 

11、この数日、仕事が忙しくSNS を書く暇がなかったので、私のtwitterに来た他様のリツイートをいろいろ紹介させていただき、私が書く代わりにさせていただいた。以下、紹介させていただいたリツイート。

「日銀が相場操縦をやっているから円を超低金利で借りる事が出来る訳で、その円の信用が失墜した時に二束三文になった円を返す為に少しのドルで買い戻せば日本の商社株は信じられないほどの価格で売られていた事になる。 二束三文で買った日本の商社株なら短期で売却する必要はないという事」

 

「いつもためになるツイートありがとうございます。

藤巻さんのツイートだけで経済の勉強してトレードで利益あげてます

藤巻さんのことを一時的に煽り屋だと思っていた時期がありましたが、勘違いでした」

 

「バフェット、1兆円を調達 社債を発行して日本株を買うと見せかけて現状のポジションを売ってキャピタルゲインを得る→円債を償還しない→ドルに戻せば巨額なキャリートレードの実現 株と見せかけ日本の財務懸念をつく ほんとにこんなだったら凄いな」

 

「昨年、年初の115円から10月には152円の直前まで円安が進みました。これが円の大暴落のシグナルだと観ています。今年以降、どこかのタイミングで円は完全にコントロールを失い一気に暴落すると予想します。そしてハイパーインフレが日本を襲う。恐ろしいことが起こりそうです」

 

「為替予想は難しいですが日銀がインフレ抑制不可能なら円はもうどうにもなりませんね。引締めインフレ抑制不可能がバレると困るので何かに理由付けて金融緩和を継続したのが黒田総裁。中銀総裁としてはあり得ない事です。本来であれば何かに理由つけて前のめりで引き締めに転換する所ですから。全く逆」

 

「(フジマキに反論してきた人に対して)君は『緩和を止める』の意味すら分かっていない。財政赤字問題の出口がないまま、そんな事が出来るはずがないと言ってるんだよ。日銀が保有国債やETFを売り始めたら、長期金利や株価がどうなるかも想像が付かないんだろうな。真っ当な他国の中央銀行は、少なくともそんな問題は無いのだよ」

 

「危機先送り策の最後は危険な状況でも危険と認識されないように警報を切ってしまう事でしょうね。実際今の政府日銀は金利上昇🚨も物価上昇🚨も円刷って解決している。完全に警報が切られている状況と言える。こういう状況の中で先生の警鐘は非常に意味がある。危機を煽っているなんてとんでもない」