1.「慶応大学の土居丈朗教授と金子勝教授への参考人質疑は。本日朝9時から」
今朝、長男の健太から電話で聞いたのだが、本日衆議院財政金融委員会の参考人質疑で、慶応大学の土居丈朗教授と金子勝教授が日本の財政状況について陳述するそうだ。朝9時から。見ようと思っている。衆議院インタネット中継
2.「日銀大丈夫?」
本日の日経新聞「経済教室」は秀逸。ただ「FRB、物価管理は一層難しく 米財政・金融政策の行方」というイトルには、クエッションマーク。日銀に対する警戒警報だろう。FRBはなんとか切り抜けるだろうが日銀は厳しい、と言う論調だと思うが。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD112R00R10C23A4000000/
3「フィスカルドミナンス(財政優越)」
本日の日経新聞で「経済教室」田中隆之・専修大学教授いわく、第5に金融政策が緩和気味になり、しかも長期国債の大量購入を伴うことで、中銀による財政ファイナンス(財政赤字の穴埋め)の危険性が高まった。だがFRBは既に国債保有残高を減らし始め、この罠(わな)から遠ざかりつつある。懸念されるのは、10年の「包括緩和」以来12年以上長期国債を買い続け、保有残高が発行残高の5割を超える日銀だ(FRBは2割強)。長期金利上昇からの利払い増により財政が破綻に向かう事態に配慮して、中銀が国債購入をやめられない状況をフィスカルドミナンス(財政優越)という。そうなれば、悪性の財政インフレとそれによる政府債務の帳消しにまで突き進む可能性が高まる。
4「ハイパーインフレに突き進む可能性」
田中教授の「中銀が国債購入をやめられない状況をフィスカルドミナンス(財政優越)という。そうなれば、悪性の財政インフレとそれによる政府債務の帳消しにまで突き進む可能性が高まる」という記述は簡単に言えば「ハイパーインフレで国民の財産を政府が搾り取って究極の財政再建達成」と私がいつも言っていること。
5.「地域金融は長期金利上昇に耐えられるか?」
「本日の日経新聞記事。私がいつもいうように米国のSVB は金利リスクが異常にプアだった個別行の問題だが、日本で長期金利が本の少しでも上昇すると金融全体、金融システムの問題になるということ。これではいくらインフレが加速しても日銀は金利を引き上げられない。その結果、日銀と円の信用失墜。暴落、そしてその後の国債、株の大暴落」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0803A0Y3A400C2000000/
6.「資産インフレの時に金融引締めをするのは誤りか?」
昨日、私のtwitterに以下のリツイートが来た。
「価格が上昇していたのは、「株価」と「土地」の価格。ノーベル経済学賞を受賞したバーナンキさんが言ってた→「土地」と「株価」が上がっている時に引き締めるのはNOだと」
以下のように回答した。
「引締めなけらば、あなたが都心に通うのに3時間、4時間の世界になりますよ。莫大な金を持っていれば都心にネズミ小屋が買え通勤時間を減らせますが。また超円高という強烈なデフレ要因が無ければ、毎年何十%のインフレですよ(注・これは日銀財務状況の悪化によるハイパーインフレよりまだましですが)」
7,「本当にバーナンキ氏が言っていたの?」
その後、以下のようなリツイートもいただいた。
「先ほどの**さんのリツイートの『価格が上昇していたのは、「株価」と「土地」の価格。ノーベル経済学賞を受賞したバーナンキさんが言ってた→「土地」と「株価」が上がっている時に引き締めるのはNOだと』というのは、より正確には『ノーベル経済学賞を受賞したバーナンキさんが言ってた→『土地』と『株価』が上がっている時に引き締めるのはNOだと。と高橋洋一さんが言ってた』」