1.
昨日、以下のリツイートを私のTwitterにいただいた。「(ハーバード大学のケニス・ロゴフ教授が主張する)CBDCでマイナス金利も含めた伝統的な金融政策を拡張するといえば、藤巻さんが前に言ってたアイデアですな。 (日本もガラガラポンの後には導入なんでしょう)」
以下のように回答させていただいた。
「覚えててくださりありがとうございます。長年の私の主張ですが世界的権威ある経済誌のInternational Economy にもかなり前に書きました。原稿選考委員会にロゴフ・ハーバード大教授も入っていますので彼も読んでくれたと思います。その後彼が主張して広く知られるようになりました。アイディアを提供したと自負しています」
2.「米国の中小規模銀行救済のために資金供給は金融緩和にならないのか?」
昨日、以下のリツイートを私のTwitterにいただいた。「今回はばらまきではなく、中小規模銀行が米国債などを担保にfedからお金を一時的に借りてるだけです。預金引き出しなどへの対応のため。中小規模銀行から引き出された預金は大手銀行の預金に移されるため、インフレ悪化要因にならないとの考えが一般的です」
以下のように回答した。
「どの界隈で一般的なのですか?FRB が中小銀行への貸金を増やせばFRBの資産とともに負債(FRB 当座預金)が増えます(中小銀行から大手銀行のFRBへの当座預金でしょうが)。FRB が国債という資産を買おうが、中小銀行への貸金を増やそうが同じだと思いますが。回収の難易度だけの違いでは?」
3.「今、ドル売り/円買いにいく人の気が知れない」
私は、現役リスクテーカー時代、少額の利益のために身の破滅につながるポジションは決して取らないことにしていた。絶えずテールリスク(まれにしか起こらないはずの想定外のリスク)も考えていた。だから生き延びた。その観点からすると、これほど日銀財務が滅茶苦茶な中でドル売り/円買いにいく人の気が知れない。X デイが突然来ても円だけしか持っていない人はすべてを失うだけだが、ドルをショートしているとそれを買い戻すのに天文学的な円借金まで背負ってしまうからだ。これほど日銀財務が滅茶苦茶な以上、X デイは一晩で起こる可能性もある。これは単にテールリスクと言えないところにまで来ていると私は思う。