「日銀が推し進める計画経済国家」「為替での円崩壊が先」「国債市場、1970年代までの規制時代に逆戻り」他

2023年04月24日

1.「日銀が推し進める計画経済国家」

本日の日経新聞記事。まさに日本は「正常な資本主義経済(市場経済国家)」ではなくバリバリの計画経済国家になり下がった。国債市場は投資家にとっては選択肢のone of themだが国の資金調達の(ほぼ)唯一の手段。これを機能不全にしてしまう副作用はでかい。将来、国は財政ファイナンスでしか資金調達が出来なくなる。世界中の人が円を見向きもしなくなる。日銀は超異常なことをしなければならないほどに追いつめられている

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB206XS0Q3A420C2000000/

 

2.「為替での円崩壊が先」

計画経済だからこそ市場が予想する「長期金利上昇―>円高」ではなく「円の大暴落―>長期金利暴騰」だといつも言っている。もしくは円暴落、長期債暴落(=長期金利暴騰)、株暴落の同時発生(トリプル安)。インフレが加速していても長期金利を低位にしておけばインフレはますます加速。日銀信用失墜で円暴落。

 

3.「白塚重典氏(慶応義塾大学教授/元日本銀行金融研究所長)も円崩壊が先」

この.「為替での円崩壊のほうが先」」は白塚重典氏(慶応義塾大学教授・元日本銀行金融研究所長)の発想と同じ。日本金融学会の「金融経済研究」に白塚重典氏(慶応義塾大学教授・元日本銀行金融研究所長)いわく「短期間のうちに大規模な物価水準の調整が起こるという不幸な帰結のいずれかである。ただし、日銀によるイールドカーブコントロール政策の下、債券市場は長期金利上昇という形で財政規律の信認低下に対するシグナルを発する機能も失っている。こうした状況において為替市場が財政規律に対する最初のシグナルを発する可能性が考えられる」

 

4.「小幡慶応大学准教授も円崩壊が先」

以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「慶應の小幡さんが、海外勢は日銀がコントロールしやすい国債ではなく、為替や株で攻撃してくるのではないか」とテレビ番組で数ヶ月前におっしゃられてました」

 

5.「国債市場、1970年代までの規制時代に逆戻り」

以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。「1980年代に、ロクイチ国債暴落をきっかけに債券市場の自由化が進められ、さらに短期金融市場も自由化した。 日銀は強引に戻そうとしているように見えるが、無理に無理を重ねており、いつ国債や円相場の暴落が起きても不思議ではない」

 

 

6.「対外資産は民間の資産」

以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「世界最大の対外債権国、第一次所得が過去最高値の35兆円余りの日本。 目先の国債残高のみで日本国債暴落を計る計画には素人目の私から見てもあまりにも無謀。 バークシャーハサウェイが更なる日本株投資を発表。 冷静な判断力が有れば日本買い中国売りと見る」

以下のように返事した。

「何とも理解力が無い人だ。何十回と言うように対外債権は大部分が民間の資産。円の暴落でハイパーインフレが起こり対外資産を含めた民間の財産を国が没収して国の財政再建が達成(究極の財政再建策。ただし国民は地獄)だからハイパーインフレ(=円の大暴落)に備えよと言っている」