US $MMF がいいか$長期債がいいか?」「(日銀は)欧米の中銀のように、インフレを鎮静化させるために利上げをすることもできない」

2023年05月18日

1.「US $MMF がいいか$長期債がいいか?」

昨日以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「いつも大変勉強になっています。ありがとうございます。できるだけ日本円をUS建MMFにするようにしています。もし仮にアメリカの国債の価格が下がった場合には、US建MMFの価格も下がると思いますが、藤巻先生はアメリカの国債の価格が今後大きく下がる可能性についてどう考えますか!?」

以下のように返信した。

「全世界的にインフレはまだまだ収まらないと思っているので世界中の金利は上がるでしょう。債券の値段は大きくさがる。しかし同じ1%の金利上昇なら長期債のほうが大きく値がさがります。しかも逆イールドの解消は長期債の金利上昇で完成するでしよう。長期債は大きく値をさげるということ。円からドルに避難させても長期債保有で保有ドル額を大きく減らしたくないので私はドルのM M Fが好き。

 

2「(日銀は)欧米の中銀のように、インフレを鎮静化させるために利上げをすることもできない」

本日の日経新聞「経済教室」の原田喜美枝・中央大学教授の論考。「欧米の中銀のように、インフレを鎮静化させるために利上げをすることもできない」等大部分は私が国会で黒田日銀を追求した問題点、本、SNS、TVで述べてきたように日銀の量的緩和解除がいかに難しいか、を整然と羅列されている。違いは、私の結論が「中央銀行のとっかえ・円の石ころ化」なのに対し。教授の結論は「時機を逸せず政策転換につなげていくことを期待したい」。しかし、これだけ事態が分かっていらっしゃる教授が、本当に期待しているのでしょうかね~。「期待はするけど、やっぱり無理でしょうね」が本音なんだと邪推してしまう。この論考を読んだ後(=事実を知って)でも日銀は生き延び得る(=円が価値を持ち続けられる)と思い続けられる方がいるんでしょうかね~。火事に例えれば火災保険をかける(=ドルを買う)べき事態(=日銀の惨状)だと私は思いますが。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD101GN0Q3A510C2000000/