「CP I 2%目標が達成したら、逆説的だが、日本と円はおしまい」「YCC の終了とは日銀と円の幕引き」「ドルを安く買い、X デイに備えるチャンスを逃がして、かわいそうに」他

2023年05月19日

1.「CP I 2%目標が達成したら、逆説的だが、日本と円はおしまい」

昨日、「この半年の間に、『米国は2023年後半から金利が低下する』、『日銀の金融緩和解除はまじかだ』等のあらゆる楽観論/願望が蹴散らされてきたから

再度、円安が大きく進行しそうな気配」だと書いたが、いよいよ円が走り始めたようだ。景気が良くなったり、CP I 2%目標が達成したら、逆説的だが、日本と円はおしまい、と長年言い続けてきたが、いよいよ現実化しつつあるのかも。なにせ、異次元緩和で(当初の予想通り)日銀がインフレを抑制する手段を失ったから。ハイパーインフレ一直線か。

 

2.「YCC の終了とは日銀と円の幕引き」

本日以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「円安に振れてきたから6月の日銀会合でYCCの修正入るかもしれませんね。前回のYCC修正も円安圧力かかった時ですから」

以下のように回答した。

「あと日銀がY C C修正で出来ることといったら0.1%くらいの長期金利上限引き上げくらいのみ。米国債なら1日で勝手に動く幅。それ以上あげたら米国では個別行の問題だった地銀問題が日本では全国的な金融システム問題になる。日銀の債務超過問題で外資金融機関の日本撤退問題さえ起きかねない。それは日銀と円の自殺行為。その日、日銀と円は終わる。そんなギャンブルを植田日銀が打てるわけがない」

 

3,「基軸通貨がドルから他の通貨に変わるか?」

本日以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「世界では脱ドルの動きがありますが、 それでも米ドルですか?」

以下のように回答した。

「それではどの通貨が基軸通貨になるのですか?国として一つになれてないユーロ、まさか。資本規制存在国の通貨の人民元、まさか。財政は健全だが小国のスイスフラン、まさか。世界ダントツのビリ成長、ダントツに悪い財政、通貨垂れ流し状態の円、まさか、まさか、まさか。物物交換、まさかですよ」

 

4「ハイパーインフレの始まる時期と確率を示せない藤巻」

昨日、以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「(ハイパーインフレが始まる)時期と確率を示せないならそれは予測ではなく妄想です。 自らの発言に根拠がないことを公言しているも同然であることがわからないのですか?」

以下のように回答した。

「地球がどの程度温暖化するのか、時期と確率をおしえて。それを答えられないのなら、CO2削減には協力しないから、というのと同じ。もっとも温暖化の理由は、私は、CO2よりも地軸の傾きの変化によるものだとおもっているが。但し、それは個人的感想に過ぎません、念のため」。

 

5,「藤巻は温暖化に関して強い主張があるのか?」

地球温暖化についてtwitterで少し触れたら、以下のリツイートが来た。

「円安viewには特に異論はないんですが、温暖化に関しては近年は結構正確に時期と温度が明言されてるものなんじゃありませんでしたっけ」。

以下のように回答した。

「我が高校にトップで入学して性格も非常にまじめだったクラスメートが太陽専門の日本トップクラスの天文学者になったので聞いたら『地球の寒暖は長期的に地軸の傾きが一番大きいと思う。太陽に向かう海と陸地の面積(=熱量保持力が違う)比が変わるので』と答えたから、私はそう信じている。それ以上でもそれ以下でもない」

 

6、「ドルを安く買い、X デイに備えるチャンスを逃がして、かわいそうに」

昨晩、過去の雑誌を持ち出し「早ければ明日、遅くても2020年の東京オリンピックが始まるちょっと前までには、そういうことが起こります” と書いてますよ」と揶揄したリツイートが来た。

以下のように回答した。

「この記事を持ち出して『それ見ろ、藤巻のハイパーインフレ予想は外れている』と、鬼の首を取ったように喜んでいる人が多いようですが、それは(私にとっても皆さんにとっても幸いなことに)X デイの時期が後ずれしただけの話。事態は日ごとに、そしてかなり悪化している。破裂した時の衝撃が一層大きくなった。

なにはともあれ、この雑誌が出た2019年3月12日(日)翌日にドルを買っていれば1ドル=111.29円で今より26円も安く買えたたのに、残念でしたね」。

 

7.「鮎づくし

一昨日はFPL証券の中川会長、工藤社長と(株)クオリティライフ代表の能登さんのご招待で会食@日本橋浅田。今年初めての鮎づくし料理。おいしかった。8月26日(土)札幌での講演の打ち合わせ。

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「お相撲」

昨日は三井信託千葉支店時代の仲間の大西先輩(慶応落研卒)、武藤君(げいだい(芸大)が第1志望だったが点が足らず、けいだい(慶大)に進学)と有泉君と、東京場所恒例の相撲見学。両国駅といい国技館といい、いまや外国人で一杯。外国人が出入り口では力士と、館内では親方衆(元琴欧州など)と一緒に写真をバシバシ取っていた。コロナ前の日本人なら警備員さんに排除競れていただろうに。ちょっと異様。我々の周りの2階席は(少し大げさに言えば)日本語話すのは我々くらいだったかな?と言う感じ。飲食販売にいくと、日本人は生ビールとおつまみ程度の購入だが、並んだ外国人(8割くらいは外国人)の金遣いの荒いこと、荒いこと。生活レベルが違ってきて(外国人は故国での収入が大幅に上がったことで=GDPが急拡大しているから当たり前)日本ではなんでも安く思えるのだろう(昔、日本人が東南アジアに大挙押し寄せた逆の理由)

ちなみに私は仕事が忙しく16時に国技館入りしたが(昔は17時事頃なので、ずいぶん早く行けるように鳴った)が大西先輩は11時に来たそうだ。すごいな~。

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9「リモートワークに賛成か」

イーロンマスクがリモートに反対との記事が最近出回っているが、我々トレーダーのように数字がすべての職種でない限り、リモートでの牛業員管理は難しいと私も思う。評価/収入が変わらないのなら仕事をさぼりたくなるのが(大方の人間の)性だからだ。ところで私がモルガン銀行(現JPモルガン・チェース銀行)の在日代表/東京支店長だった時、接待の定番は日本人向けはサントリーホールでのクラシックコンサート、外国人向けは相撲の稽古場訪問だった(本場所に連れて行くより喜ばれた)あるとき、事前に基ラジオ解説者だった方が「もう本番前ですから、今日の稽古は熱が入っていますよ」と言ったので、それを外国人に伝えておいたのに、稽古はたったの15分で終わってしまった。聞くと親方が北海道にスカウトに行って稽古場にいないからのようだった。外国人にその旨伝えたら、大笑い、大喜びだった。「なんだ、力士もサラリーマンと同じだ」と。ボスがいないと働きゃしない。