1.「エ、高橋洋一氏、シラ~と方向転換?いい加減じゃありませんか?」
昨日、以下のメールを私のTwitterにいただいた。
「もう一つ日本の怖いのがアメリカは住宅ローンを組むとき固定が7割。日本は逆に変動が8割。金利が万が一上昇しようものなら国債、民間、その上変動住宅ローンも大爆発。あの、リフレ高橋洋一御大ですら!危惧しているのだから、真剣に受け止めないと」
「エ、高橋氏、シラ~と方向転換?いい加減じゃありませんかね?高橋氏は『統合政府論で考えれば財政は大丈夫論』の旗振り役。統合政府論とは政府の負債(国債)と日銀の資産(国債)を統合すれば国債が相殺されるから財政は大丈夫」論だった。私の反論は「これを実践しているのが財政ファイナンス。統合すれ政府の資産と日銀の負債(大半が日銀当座預金)が残る。政府単独だと長期固定資金の調達(=国債での調達)だが、統合すれば、統合政府は超短期資金(=日銀当座預金)での調達になってしまう。金利上昇期に変動金利で住宅ローンを借りるようなもの。きわめて危険な状態」と言ってきたはず。高橋氏の主張では、金利上昇期の短期調達は国ではより健全で、個人では危険ということになる、なんといい加減な!」
2,「財政ファイナンスの英語はマネタイゼーション」
統合政府論の実践である財政ファイナンスは英語では「マネタイゼーション(マネー化)」という。国が長期資金調達(=国債)しているのに、日銀が国債を購入(財政ファイナンス)すればマネー(=日銀当座預金)をばらまくことになるから。統合政府で考えれば国債調達をマネー調達に換えるからマネー化。
3.「現金同等資産を積み上げ」
昨晩のブルムバーク記事。「現金同等資産を積み上げ」方針は私の長年のスタンスである「ドルMMFで運用」との主張に合致。ただ私は危ないのは2年債よりより時間の長い長期債だと思っている。イールドカーブは長期金利の上昇で正常化すると思っている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-05-24/RV5I3KDWX2PS01?srnd=cojp-v2
4.「『YCC撤廃でも長期金利はせいぜい1%までの上昇』は日銀を絶望視しないための唯一のよりどころ。だがね~」
昨日、以下のメールが私のTwitterに来た。
「先生、日本国債10年モノは、YCCを撤廃してもせいぜい1%あたりに落ち着く論が増してますが、マーケットの勢力はやはりそんなものですかねぇ~?」
以下のように回答した。
「願望論/超楽観論の最たるもの。ここが否定されれば、日銀の将来にもう不安で、不安でいられなくなる。日銀を絶望的不安視しないための(=再起不能の壊滅的な崩壊でなく大惨事程度の被害で済む)絶対に撤回できない最後のよりどころ。というか超願望」
5「虎の会」
昨晩は昭和25年生まれの虎の会。場所は元社長の高橋遠氏のご厚意で恒例のザ・キャピトルホテル内の中華料理星ケ岡。今回は古賀元野村証券ホールディングス会長の受勲祝いも兼ねる。久しぶりに塩崎元厚生大臣や,長瀬Imagica Group、 平野メットライフ副会長(元日銀)も参加。気心知れてるから皆、和気あいあい。