1.「植田日銀を解剖する」(文藝春秋)」
9日発売の文藝春秋の7月号に、山本謙三元日銀理事と私とのの対談が8ページにわたって載っています。オーソドックスな金融論を熟知しているプロ同士の議論だったと思っています。だからこそ、有意義な議論が出来たとも思います。知人から、今回の対談は上品だったね、との評をいただきましたが、理由はその辺にあります。オーソドックスな金融論が、ばかばかしいと断じている内容を、今更議論する必要はなかったからです。
2、「通貨も需給でその価値が決まる」
先日、以下のリツイートを私のSNS にいただいた。「話がかみ合わないのは、やはり、リフレ政策を指示している人は、インフレ、デフレは商品の需給関係でしか発生しないと思い込んでいることが原因ですよね。通貨の需給関係でも、インフレ、デフレは発生するということに気づいていない。」
以下のように回答いたしました。
「そうです。通貨もいわばモノの一つ。モノと同様、需給でその価値が決まります。通貨が滅茶苦茶多く供給されれば、供給過多で、その価値は暴落します(=ハイパーインフレ)」
3「旧交を温めた」
木曜日から、金毘羅寺奥の院で開かれている若冲展を見に四国へ。高松空港についた後、空港近くの石丸製麺に。石丸社長は大学の後輩。伊藤忠勤務をしてから家業を継いだ。150人の従業員の方の生活を支えている。昼をご自宅で御馳走になったが立派なご自宅にびっくり。ご長女(やはり一橋大卒)が出産で御実家に戻っていらしていたのでお孫さん(1か月)とご対面させていただいた。
その後、日本3大秘境の祖谷渓谷にあるホテル祖谷温泉に宿泊。金毘羅歌舞伎に来ると2回に1回は泊まる大好きな宿。植田社長は今回も、わざわざ自宅の高松から来てくださり、2時間ほど夕食をしながら飲んだ。植田社長はANA に4年間務めた後、ご実家の宿を継いだ。この宿は昔から7割が欧米人なのだが、社長のANA 勤務時代のknowhowが生きているのかも。今回も7割くらいは欧米人で、露天風呂では私以外、皆、欧米人。家内が声をかけた老夫婦は米国メイン州から来た方だった。ロブスターで有名ですよね、と言ったら喜んでいた。翌金曜日は朝食時に、やはり1時間ほど植田社長と、飛行機や宿の経営について雑談をした後、11時にチェックアウト。
若冲展に向かう。若冲展を見た後、こちらもなじみのオーベルジュ・オオイシへ。目の前の瀬戸内海を見ていると癒される。特に瀬戸内海を見ながらに朝食は最高。中国人に言わせると、瀬戸内海は川(河?)にしか見えないそうだが(笑)。金曜夜は千晶さん(ゼミの後輩、元四国公認会計士協会会長)と千晶さんのご主人(元高松高検検事長)他、高松在住の方々が集まってくださり楽しく飲み会。土曜日帰京。