「日銀は緩和解除をしたくても出来ない」

2023年06月15日

ノーベル賞に最も近い日本人の経済学者と言われる清滝教授は私の高校の4年後輩である。読んでみると私の主張と全く同じ。さすが後輩、と言うよりは見識ある経済学者は、皆このように思っているだろう。植田日銀総裁も今すぐにでも量的緩和を解除したい、解除すべきだと思っているに違いない。それでも解除しない原因は明らか。やれば、その時点で、多くの民間金融機関がシリコンバーレー銀行化し、変動金利で住宅ローンを組んでいる人が危機に瀕し、国債格下げが起こるから。そして最大の問題は、量的緩和解除で、日銀自身が即アウトとなり円が紙くず化するから。しこうして日銀は緩和解除はシミ程度にしか出来ず、日本はインフレが激しく悪化。ドル/円は急騰、それがさらにインフレを悪化させる。日経225はさらに上昇するだろう(ただ私は、株は、今、売りも買いもしない)。バブル再燃による(1975年~80年同様の)資産効果による狂乱経済を日銀は恐怖し、焦っているだろう。緩和解除が出来ずに(シミ程度の解除は除く)火に油を注ぐだけだから。財政バラマキ、財政ファイナンスによる大きなツケを払うことは、歴史の教える通り。

https://gendai.media/articles/-/111599

なお、上の清滝教授先の発言の記事のタイトルは「空気読まない直言」とあったが、「空気は吸うモノ」であり、読む必要などない」のです。