1「円売り・ドル買いは投機ではない。ファンダメンタルズに合った動き」.「日銀のシミ程度の政策修正しか出来ない。やれば市場は、がっかりするだけ」「6%の政策金利も、長期金利も歴史上で考えれば、まだまだ低い」

2023年06月30日

1「円売り・ドル買いは投機ではない。ファンダメンタルズに合った動き」

本日の日経新聞マーケット欄の記事。書いてある内容はしっくりくる内容なのだが、一か所?に思うところがある。現在の為替マーケットを「投機筋による円売り・ドル買いVSドル売りの個人」との構図としている点だ。現在のファンダメンタルズからすれば『円売り・ドル買い』は投機ではない。経済原則に則った動きだ。プロのトレーダーとして市場の最前線で血反吐を吐きながら、バシバシ戦ってきた私の40年間の経験の中でも、ファンダメンタルズがこれほどまでに「円安」を示唆している時はない。この時期に為替で利益が挙げられない人(ドル高に乗れない人)は、人生で。為替取引で利益を上げられることはないと認識した方がいい、とさえ私は思っている。そのくらい円安方向は鮮明だ。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72354320Z20C23A6EN8000/

 

.「日銀のシミ程度の政策修正しか出来ない。やれば市場は、がっかりするだけ」

日銀の政策修正予想がぽろぽろと出てくる。しかし、変更すれば、「なんだ、これだけ。微調整もいいところ」とマーケットががっかりするだけ。そして再度の修正を要求する。そして再度の修正をやれば「なんだ、又こんな微修正?」と、またまたがっかりするだけ。シミ以上の政策変更をすれば、地銀をはじめ多くの地銀がつぶれ日銀自身債務超過で存亡の危機にさらされ、日銀と円がいかに危険かを世界中が認識してしまうからだ。日銀と円は、すでに詰んでいる。今、日銀のベストストラテジーは政策変更考えています、と言い続けて何もしないこと(シミみたいな修正は最悪)

 

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB27BXL0X20C23A6000000/

 

3.「6%の政策金利も、長期金利も歴史上で考えれば、まだまだ低い」

本日の日経新聞記事。この記事の通り、世界の政策金利は6%に迫っている。

それなのに日本は0%。円安が進むわけだ。ところで政策金利の6%は異常に高いわけではない。米国の長期金利3.8%も歴史的にはかなり低い。1980年、米国長期金利は20%を超え、日本は11%を超えた。

日本の債券先物市場では表面金利6%、期間10年の架空国債を取引しているが、なぜ6%なのか?市場が発足した1985年の頃の10年金利の平均は6%だったからだ。現在の日本の長期金利は0.38%。異常な低さであることは認識べき。これが史上最高の11%どころか6%になるなら、日本はもうぐしゃぐしゃもいいところ、

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72357710Q3A630C2EA2000/