「『日銀は倒産、解散など絶対にない』とは単なる思いこみ」「自分で言うのはなんだけど」「為替は経済の自動安定装置」「為替介入はあるか?」他

2023年07月01日

1.「『日銀は倒産、解散など絶対にない』とは単なる思いこみ」

Bloombergいわく「最後のLIBORが設定される。かつて世界で数百兆ドル規模の資産の金利の基準だったLIBORが、静かに消えていく」

金利SWAPの萌芽期、金利スワップ、為替スワップには銀行協会設定の統一的契約書などなかった。

約40年前。三井信託ロンドン支店に勤めていた当時の私はスワップをやるたびに相対の銀行と契約書を交わさねばならなかった。トレーダー同士の主張の違いは、お互いの譲歩ですぐ合意するのだが、弁護士の理解が得られない。未処理の契約書の山がどんどん高くなっていく。10年の満期が来るまでに契約書が交せないじゃないか、何のために契約書だと思った。一番、頭に来たのは「LIBOR が無くなったらどうするのかが契約書に書いてない」と言われた時だ。LIBORが無くなるなど、ありえないだろう、と怒った。その絶対あり得ないことが起こった。やっぱり弁護士はえらかった。

「日銀は倒産、解散など絶対にない」と思っている人が大部分だろう。しかし日銀法には解散に触れている(第60条第1項 日本銀行の解散については、別に法律で定める)、法律家は、その事態発生の可能性を排除していない。「日銀は倒産、解散など絶対にない」など単なる思いこみ。LIBORの消滅と同じ。

https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E6%B6%88%E3%81%88%E3%82%86%E3%81%8F%EF%BD%8C%EF%BD%89%EF%BD%82%EF%BD%8F%EF%BD%92-%E5%8D%8A%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AB%E5%B9%95-%EF%BC%96%E6%9C%8830%E6%97%A5%E3%81%8C%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A/ar-AA1deoH5

 

2.「自分で言うのはなんだけど」

一昨日、以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「ほほぉ~。この人は大谷翔平並みのスーパースターなんですねw

半年後楽しみにしてますよww」

以下のように返事した。

「自分で言うのは何ですが、かって世界のマーケットでは「伝説の男」とか「スーパースター」と呼ばれていたのは事実です。過去の栄光でありますが。以下、受けっとったメールのいくつか。必要ならいくらでも同種のメール出しますよ。

『If you remember Mr.**(超有名な米国人投資家), who had a brief meeting with you in Dec, he is delighted that he really met a ‘Super Star’ from the industry and whenever market moves in your direction he sounds so pleased and keep talking about you!! It is very funny. He sounds like your ‘go-ei tai…’』

『Just finished a 1.5 hour meet with Mr** of **(世界最大級のヘッジファンドのオーナー)(略)I told him the Fujimaki/JPMorgan target 160-180. He jumped up in joy, rushed to the phone to buy $1 billion right there』」

 

3「MMT 論者よ、インドへ行って自説を述べてきたら?石もて追われるだけだと思うけど」

本日の日経新聞記事いわく「しかし限られた財政余力と信用格付けへの配慮から、政府のインフラ支出には限界もある。(略)インドのGDPに対する公的債務の比率は84%と(藤巻注:日本は260%)」、同じ格付けの国々の中央値を上回っている。このためインドは財政赤字の削減を目指している」。MMT 論者よ、インドへ行って、財政緊縮ではなく、国債バンバン発行して中央銀行に買い取ってもらえば、いくらでも財源出来ますよ、と教えに行って来たら。石もて追われるだけだと思うけど。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD261Z70W3A620C2000000/

 

4.「為替は経済の自動安定装置」

昨日、以下のリツイートが来た。「おいちゃん、対ドル200円が日本を救うとかの本書いてたやん。戦争でまた敗戦でもしない限り400〜500円にゃあ、ならんて。高橋洋一さんに教えを乞いなさい」

以下のように回答した。

「為替は経済の自動安定装置。景気が悪い時、デフレの時は自国通貨が安くなり景気を回復させる。景気が良くなりすぎた時やインフレが進行し過ぎた時は通貨が強くなり、沈静化させる。だから景気が悪くデフレ気味だった当時は、1ドル=200円の円安が不可欠と書いた。しかし日本は時間を浪費した上、財政出動&財政ファイナンスというトンデモ政策を行った。こうなっては円安という良薬は使用できなくなってしまった。日銀がインフレコントロール不能の状態に陥ってしまった以上、円安を適度なところで止める手段がなくなったからだ。円安はX デイの引き金となる。それにしても、なぜ私が金融ド素人の高橋洋一氏に教えを請わねばならない?「数学を教われ」と言うのならわかるけど」

 

5,「『通貨安戦争』『近隣窮乏化政策』」

「為替は経済の自動安定装置」とツイートしたら以下のリツイートが来た。

「通貨安で景気が良くなった国はない」

以下のように回答した。「それではなぜ(景気回復のための)「通貨安戦争」という言葉がある?日本が円安政策を取ると、なぜ近隣諸国が「近隣窮乏化政策」とクレームをつける?「

 

6「日銀総裁は、本園を言えるか?」

昨日、以下のリツイートを私のTwitterにいただいた

「植田総裁はもっと国民に説明してほしいす。 日銀の国債はどうなるか、ETFはどうなるか、など」

以下のように回答した。

平時はまさにそうなのですが、今は私レベルが「日銀は危ない」と言うのは、まだOK ですが、総裁が本当のことを説明すると、国民の間にパニックが起きてしまいますから無理だと思います。

 

7「為替介入はあるか?」

2、3日前に以下のリツイートを私のTwitterにいただいた。「円の崩壊はアメリカがさせないとおっしゃっている方が居ましたが、アメリカの救済?というか介入もあり得ますか? また、それらがあっても結局ムダで円の崩壊は止まら

ないのでしょうか? それとも下手に救済されてしまって地獄が続くような気もします」

以下のように回答した。

「米国は今、インフレを抑えるのに必死。米国に残っている強烈なインフレ抑制策はドル高(=自国通貨高)。一時的にしろドル安を招くドル売り介入は大反対のはず。もし少量のドル売り介入を容認するなら「どうせ効かない」と思っている証拠」。

 

8.「頭のいい学生は皆、理系に行った」

「先日、筑附のミニクラス会の写真を載せた。しかしこうやって改めてみると、私以外の男性は皆理科系だと気が付いた。そう言えば、当時(今もかもしれないが)頭のいい学生は皆、理系に行ったよな~。とくに筑附では。501