今の円安の足踏み、一時的な円高への戻りは、今朝の日経新聞にあるように、外国人を中心とした日銀の金利操作の修正を織り込みすぎているからだろう。これでいよいよ日銀は窮地に追いやられてしまった。こんなに市場がYCC修正を織り込んでいるのに、何もしないと反動減の円暴落が怖い。円安が止まらなくなってしまう。そうかと言って日銀は何もできない。大幅にやればX デイの引き金を引いてしまうからだ。私は日銀がやるとすればマイナス金利の撤回と、0.1%の長期金利上げというスカしかないと思っている。ちなみにマイナス金利政策とは日銀当座預金にマイナス金利を付けることだが、マイナス金利が適用されているのは昨年12月16日~今年1月15日までの平残476兆円のうち、たったの31兆円に過ぎない。このマイナスを解除したところで経済的意味は何もない。スカもいいところ。この事態を避けるために、総裁は7月27〜28日の政策決定会合前に強烈な「政策変更なし」メッセージを発信するかもしれないと思っている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB110NV0R10C23A7000000/