「日本は大きな政府なのだから増税は当たり前」.「通貨の信認を担うのは中央銀行」「JP モルガン最高益」

2023年07月15日

1.「日本は大きな政府なのだから増税は当たり前」

増税ラッシュで文句をいう人が多いが、増税など当然のことだ。予見しなかった方がおかしい。なにせ国民一人当たり10万円配り、インフレ対策で多くの地方自治体が低所得者層に更に5万円配り、旅行割で旅行援助をし、インフレ対策でガソリン補助金を出し、異次元の少子化対策をするのだからだ。増税に文句を言っても始まらない。もう使ってしまった巨大なお金は大増税で集め返すしかない。

増税が嫌なら歳出段階で文句言わなければならない。MMT論者の主張のようにお金を刷って歳出に充てれば、供給過多のお金の価値が急落する。モノの需給と同じ。お金の供給が世界で異次元に断トツなのだから日本のお金の価値は世界段トツで下がる(=ハイパーインフレ)。日本においてお金とはドルでもユーロでもない。円である。円が急落するのは当たり前、増税が嫌なら、私のように(=米国共和党のように)「小さな政府論者」にならねばならぬ。

 

2.「通貨の信認を担うのは中央銀行」

通貨の価値は中央銀行の信用が失墜すれば失墜する。本日の日経新聞朝刊「オピニオン」にも「通貨の信認を担う」中央銀行明確に書いてある。「通貨の信認を担う中央銀行として本来、持つべきではない資産が財務や収益を支える「虎の子」になっている悩ましさも抱える(藤巻注:株のETFのこと)」。

金融緩和政策の変更をすれば、日銀は債務超過に簡単に陥る、債務超過は信用の失墜の最たるもの。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK10A6T0Q3A710C2000000/

 

3,「JP モルガン最高益」

本日の日経新聞夕刊1面トップ記事によると、私がかって勤務していたJPモルガンは最高益だそうだ。4-6月の3か月で約1兆9900億円の純利益だ。年間に換算すれば8兆円程度だ。一方、日本ではトップレベルの邦銀のメガバンクの昨年度純利益、親会社単体では1兆円にもいっていなかったと思う(数字時は自身が無いのでお調べください)。日米の経済力の差はそんなところにも表れる。JPモルガンは金融界の論客であるジミーダイモン会長が今まで米金利の上昇を、絶えず警告してきており保有債券額を大きく減らしたのが功を奏しているようだ。BOA の株価の動きの差はそのせいだとの記事を読んだ記憶がある、これから金利が上昇するなら債券保有額の大きい邦銀の株価も低迷することになろう、

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72799940V10C23A7MM0000/