「シカゴ大学院卒の白川元日銀総裁」「ノースウエスタン大学OBの駐日エマニエル米国大使」「財政危機の国でODA を継続すべきか?」他

2023年07月21日

1「シカゴ大学院卒の白川元日銀総裁」

昨晩はアメリカンクラブでシカゴ大学と我が母校ノースウエスタン大学(ビジネススクールはケロッグ)の合同同窓会が約130名(約3分の1は在日米国人)を集めて開催された。昔の部下だったMS 川渕から連絡があったので、同期の川手さん(当時、興銀から社費留学)と出席。ノースウエスタン大学卒のエマニエル駐日米国大使とシカゴ大学院卒の白川元日銀総裁のスピーチがあった。日銀の雨宮前副総裁、稲葉元理事(現NHK会長、中学の時に彼が図書委員長、私が図書書記長)や山本謙三元理事らとは長年親交があったが、白川さんとは接点がなかった。そこで「藤巻です」と自己紹介したら「先日、文藝春秋で山本謙ちゃんと座談会やっていましたね。読みましたね」とおっしゃってくださった。読んでくれていてうれしかった。

白川さんに関して言うと、総裁退任記者会見で「異次元緩和は、きちんと出口を出られてから評価が定まる」と出口の難しさを述べていらしたのが印象的だった。

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2.「ノースウエスタン大学OBの駐日エマニエル米国大使」

米国大使とはモルガン銀行(現JPモルガン・チェース銀行)時代、私が東京市場で唯一の日本人支店長ということもあり、しばしば米国大使館公邸に呼ばれ、(故フォーリー大使の時などは)米国から議員や重鎮が来日すると、「私の親友」と紹介され日本人代表のような立場だった。昨日のような場でお会いすれば、すぐ横に駆けつけて最後まで歓談していたものだ。しかし、昨晩は、恐れ多くてエマニエル大使のそばになど寄るのもおこがましかった。ビビってしまった。時代は変わる。

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3.「元米国副大統領が駐日大使」

時代が変わるという点でいうと、昔の日本はすごい国だった。その象徴の一つが駐日大使がモンデール氏だったことだ。元米国副大統領が大使を務める国だったのだ。現在の日本が情けない。もっとも現大使のエマニエル氏はオバマ政権時代のオバマ氏の右腕で民主党の有力議員で最近にしては大物大使だと隣にいた米国人が教えてくれた。

 

4,「モンデール大使にビビった私」

ところで最初に米国大使公邸おパティーに呼ばれた時もビビった。日本人は私一人、その最初にお会いしたのが元米国副大統領のモンデール大使だったのだ。彼と立ち話をしていたとき、皿の上に載せたコーヒーカップがカタカタと鳴り出したのだ。緊張のあまり、だ。赤面した。自分自身の小物ぶりに嫌悪感を覚えたものだ。

 

 

エマニエル大使のそばに寄れなかったのはビビったせいでもあるが、20数年間、年に1~2度しか英語をしゃべっておらず、ただでさえ下手だった英語が一層下手になったせいでもある。

モルガン銀行支店長(兼在日代表)時代、米国人の総務部長と電話で話した後、その部下が「私の部屋に来て下さい」と言った。何だ、ボスを呼び出しやがって、と文句を言いながら彼女の部屋に行ったら、ステントフォン(今のスピーカーフォンのようなモノ)の後ろに、その年の日本人新入社員20人ほどがずらっと並んでいた。新人教育も担当している彼女が新人達に訓話をたれていた。

「ボスの英語を聞いただろう。発音や文法が滅茶苦茶なのに自信を持ってしゃべっていただろう。それが重要なのよ」と。ボスを教材に使うな!!

 

6「マスク着装率ほぼゼロのアメリカ」

3月にハワイに行ったとき(仕事)、マスクをしている人はほぼ皆無だった。日本も最近では約半分はマスクをしなくなったようだ。何でも日本が世界から遅れるのは英語が公用語ではないから情報の面で世界から遅れるのでないか?と思う。情報のガルパゴス化か?

 

7.

世界ではMMTを信じるまともな学者は当初からゼロだった。白川さんの出身校シカゴ大学経済学部では当初からMMT に賛同する学者はゼロとの調査記録もある。今では日本を除く世界では一般の人でもMMTを信じている人はほぼゼロだろう。世界で今だに信じているのは日本のネット界のごく一部。マスクの着用状況と同じ現象。

 

8.「財政危機の国でODA を継続すべきか?」

今朝、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「叩かれても、叩かれても、増税しようとする岸田さんは日本の未来を真剣に考えてる数少ないお人なんだと思う次第です」

以下のように回答した。

「もう日銀の国債購入が限界に来ていて大増税かX デイの選択肢しか残されていないからだと思います」

 

9「時間的余裕が無くなってしまったほどに財政状態/日銀の財務内容は重篤」

今朝、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「所得の捕捉率問題に取り組むことなく増税をするのだろうか?」

以下のように回答した。

「所得の捕捉率問題は確かに超重要な問題ではありますが、もうそんなことをしている時間的余裕が無くなってしまったほどに財政状態/日銀の財務内容は重篤です」

 

10、「増税VD ODA」

昨日、以下のリツイートが私のtwitterに来た。この種のクレームがかなり多かった。「(増税は)海外への金をばら撒くの辞めてから言ってくれ」

以下のように回答した。

参院議員の時「日本の財政が苦しいのにODAで外国に金をばらまいていいのか?」と聞いたことがある(議事録参照)。そんなこと聞いたのは私が初めてだったろう。答弁された河野太郎外務大臣(当時)はさすがだった。通常、外務大臣は外務省の擁護で私の発言に猛反対するはずのに「藤巻さんのおっしゃることもよくわかる」と答弁されたのだ。外務官僚の用意した答弁回答から逸脱した答弁だろう。財政に対する危機感をお持ちの数少ない政治家だ。」

 

11「議事録」

上記の私のリツイートに対し、以下のリツイートを私のTwitterにいただいた。

「平成三十一年三月十九日の議事録拝見しました。「ODAをトリアージすべき」「ハイパーインフレが起こる、日本が途上国になる」のご指摘に、(河野太郎外務大臣は))外務大臣にも関わらず「ODAを増やすことにちゅうちょがある」「私は委員のお考えにかなり近い」など同意されていますね。ただ、その後も援助額は増加しています」。

 

12,「日本再生の道」

先ほど、以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「藤巻さん、同じこと言い続けてますが、一向にx day来ませんね。 で、どうすれば日本が良くなるとお考えですか?世界最高峰のモルガン銀行の元支店長様なら素晴らしいアイデアをお持ちでしょうね。危機煽るだけなら誰でもできますよ」

以下のように回答した。

「何百回言えばいいのか?社会主義体制(大きな政府、規制過多、結果平等税制)を辞め真の資本主義国家を作ること。公助ではなく自助。格差是正金科玉条主義を辞めること。優秀な日本国民が40年間世界ダントツのビリ成長なのは枝葉の問題ではない。根本的仕組みがおかしい。政府は出しゃばらない」