1.「無責任極まりない」
本日の日経新聞の宣伝を見て驚いた。「国債はもっと大胆に発行できる(=財政赤字をもっと大胆に膨らませろ)」、「統合政府で考えれば財政は健全(=財政ファイナンスをどんどん行え)と国の借金を極限まで膨らませろと主張していた人達が大増税反対。なにそれ?どうやって借金返すの?無責任、極まりない。
2「PB 黒字化は財政再建の第1歩にもならない」
内閣府によると2025年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)が1.3兆円の赤字になるそうだ。毎回指摘されるが超楽観的な前提に立っての数字だが、それでもPBの黒字化は不可能。PB黒字化目標は2010年のトロントサミットで、他国の赤字削減目標が日本には到底、達成不可能とのことで認めてもらった5周遅れの目標。それさえ達成できない。今や10周遅れだ。しかも世の中にはPB 黒字化が達成出来れば財政再建がなされるかのような雰囲気さえ漂う。全く違う。PB 黒字化が達成された後、g(成長率)>r(長期金利)となれば累積赤字が縮小していくというドーマーの原則に基ずく財政再建のスタートラインにすぎない。g(成長率)>r(長期金利)とは税収が借金に対する利息支払いより多き、と言うこと。今後の日本はそれは不可能。超楽観的な経済成長になれば日銀がYCCを放棄せざるを得ない。そうなれば長期金利は跳ね上がり(私は80%くらいまで上昇すると思っている)、g<<<r だろう。累積赤字は超スピードで拡散していく。日本経済は政治ではもう修復不能。市場の暴力が迫っている。すべては財政のバラマキで借金をため込んできたツケ。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73048310V20C23A7EP0000/
3.「確かに国の借金は国民の資産だがーー」
今朝、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「国の債務(国債)の反対側には国民の資産(国債)があるんですよね?
資産を子孫に残すのであればいいのでは?」
以下のように回答した。
「何度言ったらわかるのか?ハイパーインフレによって円の価値は下落し、国の借金は実質無くなるが同時に国民の資産も実質無くなる。タクシー初乗りが1兆円時代に子孫に1兆円残して子孫は喜ぶのかね?国は1兆円の借金しかなくなり大喜び(=究極の財政再建)ですがね」
4.「政府資産を考えると、純債務はそれほどひどくないのでは?は妄想」
今朝、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「1,200兆円にものぼる政府の債務は、それに見合う政府資産があるから問題ないと言う人は多い。しかし、どのくらいの政府債務が望ましいのか?を言う人はほとんどいない。私は、ヤマカンで500兆円くらいかな?と思う」
以下のように回答した。
「政府資産の中には、道路や橋などの固定資産、私たちの年金支払いのために運用されている金融資産(これを借金返済に充てられてら私たちの年金は無くなります)、流動資産には「**水源開発への貸金」等の貸金もあります。そんな物で国債償還されても???です。しかも簿価評価です。
何故スイスやドイツは憲法で均衡財政を謳っているのか?なぜ米国は51州中50州まで州法で財政均衡を規定しているのか?を考えましょう。政府債務(=国債)は我々世代が使った出費のツケを将来世代に払わせるもの。そんなことをどこまでしていいのか?貴兄は自分の出費を子孫に払わせてなんも思いませんか?」