(本日第2弾)
(本日は先に第1弾をアップしています。そちらもお読みいただければ幸いです)
1.「臨時オペでお金のバラマキ。ますます価値が希薄化していく円」
日銀は、政策会合会議の翌営業日にさっそく2月22日以来の臨時の国債買い入れオペを実施。何とマ~。1%まで許容するんじゃなかったの?よほど金利上昇が怖いのだろう、そりゃそうだ。長期金利1%になれば、多くの機関が債務超過で日本経済はメタメタ。しかし臨時オペをするとは日銀当座預金にお金を振り込むこと。お金をどんどんばらまくわけで円の価値希薄化は当然。円の暴落を誘う。インフレが止まらなくなる。いよいよ日銀は窮地に追いやられつつある。後で触れるダリオ氏の指摘通りではないか。
2「『紙幣を印刷して債券を買い支え、紙幣の価値が下がることを許す』政策に驀進中の日銀」
本日、「摩利支天マリーチさん」が私のTwitterで以下を教えてくださった。ヘッジファンド界の巨星でありオピニオンリーダーのダリオ氏が、昨年11月に私の主張とそっくりの内容の発言をしていたようなのだ。「日本の紙幣印刷と円の減価を当然のことと見做している。以下は必読。
ダリオ氏いわく「いずれにせよ、インフレは起こってしまった。紙幣をばら撒き過ぎたので紙幣の価値がなくなり、紙幣ではものが買えなくなってしまった。(略)この状況になれば中央銀行は難しい立場に置かれる。(債券が投げ売りされて)金利が高騰し、資産価格や経済にダメージが及ぶことを許すか、紙幣を印刷して債券を買い支え、紙幣の価値が下がることを許すかのどちらかしかない。そしてこの選択に既に迫られている国がある。例えばイギリスの債務をめぐる大混乱は一番典型的な状況だろうし、より目立ってはいないが日本の紙幣印刷と円の減価は同じ状況だと言える」(ダリオ氏)
いま、まさに日銀は「紙幣を印刷して債券を買い支え、紙幣の価値が下がることを許す」政策に驀進を始めた、円暴落必至。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/30502
3.「異次元緩和、根拠や出口論素通り」
議事録を読むと佐藤審議委員は「(異次元緩和は)ギャンブル性の強い政策になることを覚悟すべき」と発言されたらしい。佐藤審議委員という方を今まで存じ上げなかったが、なかなかまともなことを言ったではないか。私はご存じの通り、当初から異次元緩和は「ジリ貧を脱しようとしてドカ貧を招く」と大反対だった((黒田日銀と巴正反対の)マイナス金利政策を提唱)が、日銀からは当然のこと、世間からも同調してはくれる人は、ほとんどいなかったな~。毎日新聞の潮田元論説委員長、平田日経新聞論説委員長(お二人とも、その当時の肩書が論説委員長だったかは覚えていない)、原朝日新聞編集委員その他ごく少数しか賛同してくれなかった。又「副作用の検証はほとんどなされていない。出口論もなされていなかったそうだ。私がしていた批判そのものではないか。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB252TK0V20C23A7000000/