「なぜ植田日銀総裁が動かないのか?」「なぜSVB の経験から学ばないのか?」「トンチンカンな外国人のおかげで円の価値が保たれている間に逃避が賢明」

2023年08月11日

1.「なぜ植田日銀総裁が動かないのか?」

何故ここまで日銀が動かないか?中立ではないぞ、超緩和を“加速”(お金を今日よりも明日、明日より明後日とバラマキ続けている)しているのか?黒田前総裁、植田現日銀総裁が頑固や頭が悪いかではない。いい加減気がつかないのか?彼らは頭はものすごくいい。頭がいいから中立に戻したり引き締めたりするととんでもないことが起こることがわかっているのだ。円安を止める手段はない。

 

2.「なぜSVB の経験から学ばないのか?」

少し前米国でシリコンバレーバンク(SVB)他数行が危機に陥った。時価評価をすると債務超過に陥ったので取り付け騒ぎが起きたのだ。銀行の負債である普通預金は時価評価しても額は変わらない。しかし運用サイドの債券は、金利が上昇していれば売却しても簿価の金額は手に入らない。すなわちSVBは預金全額全部を返済する資金を保有していないことになる。だから預金者は支払い原資が枯渇する前に、人より先に預金を引き降ろそうとする。財産を守りたいなら当然の行動だ。米国では長期金利が4%近くに上昇して初めてSVB他、数行が危機に陥いった。しかしたった数行だ。それでもFRB は更なる利上げを躊躇した。日本では長期金利がたった1%に引き上がった段階に大多数の地銀等が債務超過に陥るだろう。日銀は佐那に悪く危篤状態になる。SVB の経験からしても日銀が金利を引き上げることが不能なのは容易に想像つくはずだ。ちなみに短期金利を引き上げたら日銀や金融機関だけでなく住宅ローンを変動金利で借りている人たちにも自己破綻のリスクが生じる。我々が若い頃は、多くの人が固定金利が借りていたのが、今は7割ガタが変動金利での借り入れだと聞く。日銀が長期金利も短期金利も引き上げられない理由。円は暴落。

 

3.「トンチンカンな外国人のおかげで円の価値が保たれている間に逃避が賢明」

昨晩のブルムバーグ記事。 「さらに日銀が超緩和スタンスの修正ではなく、タカ派的なトーンを送り始めれば『円相場に大きな変化が訪れる』と指摘」、何をかいわんや?ほんの少しでもタカ派的なトーンを取ったら、日銀を先頭に日本中が債務超過でシリコンバレーバンク化だ。もし「大きな変化」と言うのならそれは縁の紙くず化だ。

こういう全く日銀や日本の金融の実態が分かっていないトンチンカンな外国人が円を買い支えてくれているからこそ、まだ円が価値を保っていられる。外国人が誤解を無くしたら円大暴落だろう。彼らが誤解に気づく前に逃げたほうが賢明だとwあたしは思う。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-10/RZ6RL1DWRGG001?srnd=cojp-v2