「テート美術館展」「黒田日銀元総裁、電車通勤」「社用車や接待費が厚いのは税制の結果」「名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサート」他

2023年09月10日

(リラックスした週末でしたので本日のSNS は休日バージョン/金融・財政の話はお休みです)

1.「テート美術館展」

2023年9月8日(金)は夕方17時から、よく一緒に旅行するイラストレーターの佐藤さん夫婦とテート美術館展見学@新国立美術館。専門的な説明をしてくれるので彼と行くと美術鑑賞が一層楽しい。ロンドン転勤時代、テート美術館に行かなかったのは大失敗。当時は若かったから、美術の価値がわからなかった。佐藤さんはパリのオルセー美術館で「ここに来るドイツ人は学説的なことを聞く。英国人は画家とモデルのスキャンダルについて、米国人は値段を、そして日本人は絵ハガキを売っている場所を聞く」と言われたと言いながら絵葉書を買っていた。ちなみに新国立美術館の隣は私も2か月ほど前に講義しに来た政策研究大学院大学。現在ここで特任教授を務める黒田元日銀総裁に関してのyahoo ニュースが7日に出ていた。

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2.「黒田日銀元総裁、電車通勤」

以下は7日に出ていた「黒田日銀元総裁が政策研究院大学に電車通勤をしている」とのyahoo ニュース。黒田さんのバツが悪そうという気持ちわかるな~。私がJPモルガンを辞めたとき全国紙に「藤巻支店長定年退職」と出た。49歳で定年退職の記述はないだろう、と思ったが定年退職を新聞で報じくれるのは名誉だと思い文句はなかった。

しかし退職により社用車がなくなったのはつらかった。対外的には「たくさん歩くようになり健康になっていい」と嘯いていたが、やはり本音は「一度いい思いをした後の満員電車通勤はえらくつらい」だった。黒田さんは、とても頭の良い方だから「異次元緩和に出口がない」ことは充分ご存じだったはずだが口には出さなかった。。今回も本音は吐露しないだろうな~。

https://news.yahoo.co.jp/articles/00743eba8f7aaaafb9afe7b3a74fd381da66c415

 

3.「社用車や接待費が厚いのは税制の結果」

運転手付きの黒い社用車は世界の常識ではない。JPモルガン時代、たしかに会長のサンディーにはお迎えの黒い車はついていたが、マンハッタンの中央駅までナップサックを背負い白い運動靴で電車で通ってきて、そこから本店までの短距離の社用車利用だった。当時NO 5くらいだった私の直属のボス、マーカス・マイヤーは自分のお金で運転手を雇って通っていた。ソロス・ファンドに入ったときも社用車を要求したら事務方の責任者から「ジョージソロスにもドラッケンミラ-にも社用車などついていないのに君は要求するのか?」と聞かれて、黙らざるを得なかった。

「社用車や接待費などのフレンジベネフィットを厚くするくらいならボーナスを増やせ」が欧米人の発想だ。日本では累進課税が厳しいので、ボーナスよりは個人の所得を増やさない(所得税を増やさない)フレンジベネフィットをよこせ、となるのだと思っている。

 

,「社用車をつけてもらうための努力」

銀行協会で正月休み明けに行われる新年会には銀行の会長・頭取が社用車で乗りつける。私が在日代表兼東京支店長になった1年目は自己運転でオフィスに通っていたので、その車で出かけた。上半分が埃まみれで下半分が洗車されたツートンカラーの車だ。私は自分の車を洗車したことがない。当時小学校低学年の次男が遊びで時々洗車してくれていたのだが、背が低いので、下半分だけしか洗車出来ないがゆえのツートンカラー車だ。

新年会の会場(銀行会館)の車寄せで若い誘導係(銀行員)が戸惑っておろおろした。会長・頭取は皆、白髪の高齢者のはずなのにどう見てもこの男(=私は)は若すぎる(当時44歳)。外銀の支店長は皆外国人のはずだ(当時私は東京市場で唯一の日本人外銀支店長)。「この男は誰なんだ?運転手か?でも運転手にしては車が汚すぎる」と困惑したのだろう。この話をNYに報告し、私は本店から社用車をつける許可を得たのだ。文化が違うといろいろ大変なのだ。

 

5.「ウインブルドンの公式ロゴ。日本の佐藤忠敏氏によるデザイン」

テート美術館展鑑賞後は、佐藤さんおなじみの「一見のお客さんお断り」の西麻布の焼き鳥屋さん。この焼き鳥屋さんは佐藤さんのNY 時代のルームメートの著名写真家・現代美術作家の杉本博司さんデザインのお店で店の拵えも料理も極めておしゃれ。佐藤さんはウィンブルドンのロゴマルクを作ったデザイナー。以下の写真はウインブルドン開催中にしばしば流れていた画像。下の方の写真の下部に「ウインブルドンの公式ロゴ。日本の佐藤忠敏氏によるデザイン」との文字が見える。

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6.「オフコースの元オリジナルメンバーの鈴木さん」

昨日は新横浜駅の新幹線ホームで大きなギターを持った人に出会った。よく見たら、なんだオフコースの元オリジナルメンバーの鈴木さんじゃないか。。林家木久扇、木久蔵師匠との飲み会でしょっちゅう一緒になる人だ。長男・健太の中学・高校の先輩(大学は東工大)でもある。「偶然ですね~」と声をかけた。土曜日は豊橋で、本日は静岡でのコンサートとのこと。新幹線おなかから木久蔵師匠に「鈴木さんと会った」とラインしたら「僕も昨晩、鈴木さんと飲みました」とのこと。

 

7.「名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサート」

土曜日は15時にマリオットホテルにチェックインしてから、すぐおっかっけをしている小泉和弘さん(名古屋フィルでは名誉音楽監督)指揮の名古屋フィルハーモニー交響楽団のコンサート@愛知県芸術劇場へ。「ラフマニノフ:ピアノ協奏局第2番ハ長調作品18」と「プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調作品100」。2曲目は効いたこともないし、家内から事前に「難しいわよ~」と聞かされ身構えていたのだが、とんでもない。リズムよく、打楽器も存在感があり、団員ものノリノリの演奏だった。珍しい曲なのに会場が満員で驚く。

 

8.「夕食会@吉兆名古屋店」

コンサート後は白扇酒造加藤さんご夫婦のご接待で、小泉さん、私共と、加藤さんの3組の夫婦で夕食@吉兆名古屋店。小泉さんのおかっかけをしていたおかげで加藤さんとも知り合って、仲良くしていただいている。縁のすばらしさ。(↓)音楽のプロ。(僭越ながら)金融のプロ、そして、みりんのプロ」のプロ3人衆。

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(↑ 食べ賭けだが、ワタリガニ。どれもこれもおいしかった~)

白扇酒造「はみりんなら白扇酒造」と言われるほどのみりん作りの代表的酒蔵。

https://www.hakusenshuzou.jp/kodawari/hakusen.html

写真は、吉兆名古屋店の食事。

 

9.「またも偶然」

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吉兆名古屋店に賭けられた掛け軸の銘を見てマミさん(小泉さんの奥様)が「あら、有馬管長の書だわ」と驚かれた。有馬館長は臨済宗の大本山の相国寺の管長。相国寺は塔頭寺院として金閣寺、銀閣寺がある臨済宗の大本山だ。有馬館長は競馬の有馬記念でも有名な有馬家のご出身。禅僧でありながらクラッシック特にベートーベン大好きなお坊さんで、小泉さんの大ファンでもいらっしゃる。コロナ前にはよく、コンサートを聞きいらしていた。体が大きく僧衣を着てこられていたのでよく目立った。小泉さんのご相伴で4,5回は一緒の食事をしたことがあるが、毎回お会いするたびに「初めまして」とご挨拶いただく。ま~、お坊さんだからお金関係には全く興味がないせいだろう(苦笑い)

骨頂は有馬館長の大ファン度と言うことを知らずに、本日、この掛け軸を飾ったとのこと。皆で、「なんと偶然」と驚きあった。

 

10.「朝食後すぐ帰京」

今日は朝食を小泉さん奥様と3人でマリオットホテルで取ったと(小泉さんは朝早くからゴルフへ)、9時20分名古屋発ののぞみで帰京。