1.「円安による物価高のヘッジはドル買い」
今後とも円安進行で物価の急騰が継続しそうだ。これへのヘッジは円安進行で儲かるモノを買うしかない。それはドル。私はドルMMF をお勧めしてきたが、米国では今米国TB (米財務省短期証券)が大流行とのこと。TBも確かによい。米長期債はインフレ加速の時ダメージを受けるからダメ。
2,「戦友」
たしか1998年のロシア危機の時だったと思うのだが、NY からボスが来日したので箱根に1泊で遊びに行った。そのロープウェーの中で、ポケ江とロイターを見ていたら、ドルが急降下を始めた。大蔵省のドル売り介入だった。莫大な量のドルを買っていたからダメージも大きく、ドルと一緒にロープウェーから飛び降りたくなった。大蔵省の担当者の榊原財務官と丸山為替課長には恨み骨髄だった。 その丸山さんは、その後金融庁の審議官、セルビア大使等を経て、今度OASISの諮問委員会委員に就任された。そこで丸山さんなじみのイタリアンで食事を共にした。
今までもかなり頻繁に食事をして馬鹿話を交わしている。セルビアには遊びに行くと言っていたがコロナでいけなかった。あの恨み骨髄の丸山さんと、仲良くなれるとは当時、想像だにしなかった。時代は変わっていく。韓国も日本と仲良くしましょうね。
写真はイタリアンのママと丸山元大蔵省為替課長の3人で。ママはかって外銀に勤務されていたそうで金融に詳しい。私のSNSを熟読されていてくださっていて感激。なお私が着ているシャツは先日の山火事で焼失したマウイ島ラハイナの店で買った時代(?)モノ。私は物持ちはいい。記憶はすぐ忘れる。
3.「雨宮前日銀副総裁の去就」
雨宮前日銀副総裁がインタ-ネットイニシアテイブ(IIJ)の顧問に就任されたとのニュースが、9月7日の日経新聞に出ていた。記事には書いてなかったが、インタ-ネットイニシアテイブって、あの財務省大物事務次官だった勝栄二郎さんが社長やっているところではないか。勝さんは私がモルガン銀行(言JPモリガン・チェース銀行)の在日代表兼東京支店長に就任したころの大蔵省国際局資金為替課長。その時の縁で今でも仲良くさせていただき、たまにだが食事をご一緒にさせていただいたり、我が家に来ていただいたりしている。そんな金融界の大物2人を招き入れる会社ってすごいな~。なお勝さんは大蔵省が影響力のある会社に天下らず当時勃興期のIT 産業に飛び込んだ人。尊敬に値する。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC072HL0X00C23A9000000/
4.「日銀は何故長期金利を抑え続けるのか?」
昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。
「日銀の金融政策は特異ですね。藤巻さんの仰るように、日銀が長期金利を抑え込まざるを得ないか否かはわかりませんが、世界中の潮流に反して、超低金利を維持する意味は全く不明です」
以下のように回答した。
「参院議員時代財政金融委員会で『なぜ長期金利を抑えつけねばならないのか?長期金利を押さえつけて利益を受けるのは政府以外にあるか?昔は住宅ローンを固定で借りる人が多かったが今は変動金利で借りる人が7~8割(注:長期の契約でも変動型は短期金利に連動同。企業への変動型長期貸しも同じ)のはずだ』と質問したことがある。『社債!』とのヤジが飛んだ(小・中9年間クラスメートの宮沢洋一自民党税調会長からだった。さすがにわかっている。たしかに社債はそうだが、国がダントツに利益を受ける。私は2013年から14年には財政破綻をすると予想していたが、オーソドックスな金融論で禁じ手中の禁じ手と言われる財政ファイナンス(=中央銀行による国債の爆買い=統合政府の実施)は、その財政破綻という危機を先送りするものだったと今でも信じている。その危機先送りのツケがいよいよ現れてきたのが今の日銀の惨状。したがって長期金利を抑え続ける(=YCCを放棄しない)理由は財政破綻を避けるため、そして危機先送りの最中に国債を買い込んだ弱小金融機関そして日銀自身が債務超過に陥るのを防ぐためだ。又、爆買いを辞めれば2段階の格下げで日本国債がジャンク債に落ちってしまうのを防ぐためでもある)
5.「数当てゲームは幼稚園で」
昨日、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「ところでいつ1%に貼り付くの、すぐ1%に貼り付くって言ってましたよねw」
以下のように回答した。
「現状は、いつ当たるかなどの数当てゲームのようなことをしている地合いではなくなっているのもわからず、そんなことばかり言っている能天気な方は幼稚園にでも行って鬼ごっこでもしていてもらいましょう、お気楽でいいなと思います」
6.「米銀の日銀当座預金閉鎖か大手格付け機関による日本国債格下げはいつ起こるか?」
昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。
「米銀の日銀当座預金閉鎖か大手格付け機関による日本国債格下げ
こういうのってどういうきっかけで起きるもんなんでしょうか?」
以下のように回答した。
「日銀が債務超過になり、それが一時的でなくますます拡大していくとマーケットが考え始めた時」
7,「日銀はすでに債務超過?」
今朝、以下のリツイートが私のtwitterに来た
「ChatGPTによると0.7%の現在水準で、18兆円の含み損って言ってるんですよね…引当金+純資産で12兆円。あれ?マイナス?一時的に?」
以下のように回答した。
「日銀の財務の件ですね。まだ株の含み益が20数兆円あるので債務超過になっていませんが長期金利1%になれば債務超過か債務超過ギリギリでしょう」
8.「日銀の評価方式は償却原価法.So what?]
今朝、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「日銀の評価方式って『時価会計』じゃなく『償却原価法』じゃなかったっけ?」
以下のように回答した。
「何十回と書きますが、それは評価されるサイドの会計基準。世界中、信用判断は信用を供与する方の会計基準で行います。今、世界では時価会計で相手方の信用を判断します。簿価会計など前世紀の遺物。貴兄が銀行からお金を借りる時、銀行はあなたの会計基準で判断してくれますか?と同じ」
9.「格付けはBBB以下に下がらないか?」
今朝、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「(格付けが下がっても)トリプルBに留まると思うのはなぜでしょうか」
以下のように回答した。
「すぐにではないですが、X デイ後に真の資本主義国家に変わらねばBBBにとどまれずさらに下がる可能性は十分あります」
10.「タイポ 絶好調」
今朝、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「今日はタイポ絶好調ですね。女優国債が何のタイポか分からない」
以下のように回答した。
「失礼。頭に浮かんだことをそのまま書きなぐり、見直しもしていないので。SNSを早く書き終えて本来の自分の仕事(火災保険とかいろいろ考えたり調べたりすべきことが沢山あるので)に取り掛からねばならないので」
11.「民間の格付けは国家の格付けを上回れない」
今朝、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「アメリカは長期金利4%前後でも企業は特段おかしくないのに,どうして日本は1%ですらおかしくなるのか?そんなに日本は脆弱な企業が多いのか?」
以下のように回答した。
「日銀は馬鹿高値の時(=マイナス金利やゼロ金利の国債まで)大量に国債を買った。弱小金融機関も同じ。米国FRB はそれほど価格が高くない時に購入、しかも購入量(対GDP比)は日銀に比べれば非常にかわいい額。長期金利が1%にまで上昇したら日銀は債務超過の危機。日銀が国債大量購入不能になれば格下げの可能性大。BBB以下に下落すればジャンク債扱い。企業の格付けは国を上まわれないので、企業もBB以下。ドルはもちろん資金調達不能になります。植田日銀総裁が1%以上に金利を引き上げられない理由の一つ。日銀はインフレ対応能力を失った。円は弱くなるのみ」。
12.「豪州中央銀行は債務超過になっても問題が起きなかったのは何故?」
今朝、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「価会計制度を取っているオーストラリア銀行は今年債務超過になりましたけど、なぜ何も起こらなかったんでしょうか?オーストラリア銀行は『中銀にはお金を生み出す能力があるため、支払い期限が来てもその義務を果たし続けることができる』と主張しており、実際なにも起こりませんでした」
以下のように回答した。
「何十回と書きますが、中央銀行が債務超過になっても大丈夫な3条件があります、。その一つは「市場が中央銀行の債務超過が一時的だ」と判断した時。豪州中央銀行の場合はその条件に合致したからです。日銀の場合は3条件全部に合致しない」
13.「小さな府が必要」
今朝、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。
「もし、れいわ新選組が大勝して、消費税をなくしたら、間違いなく、格下げです。トラス政権以上のことやる訳ですから。🤣」
以下のように回答した。
「そうですね。経済政策はイデオロギーではありません。経済原理に合致しているか間違っているか、のみです。リーダーの経済政策が間違っていれば国は滅亡。
なお、減税を主張したいのなら先に歳出減を果たさなければ無理。お金を使った後なら借金か収入増(=増税)で返さねばならない。家庭と同じ。私は「小さな政府」論者(=歳出が少ない。だから税金は低くてOK)
14.「打ち出の小槌など無い」
今朝、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。
「長期金利を押さえつけて、政治家は打ち出の小槌のようにお金を使いまくっている」
以下の通り回答した。
「その通り。その咎が、今噴出しそうです」。