.「米長期金利と原油(WTI)の急上昇)」「日本の弱小金融機関の行く末」「口先介入の効果」他

2023年09月28日

1.「米長期金利と原油(WTI)の急上昇)」

今朝3時頃起きてNY s以上を見たら、米長期金利の上昇が激しかったが原油(WTI)の上げも激しかった。一時は1バレル94ドルを超えた。1週間ほど前(?)JP モルガンのCEO であり米金融界の論客ジミー・ダイモン氏が「現在90ドルのWTIが120~150ドルになっても驚かない」と言っていたが、それに沿った動きとなってきた。市場は、金利7%、原油120~150への警戒感を述べるダイモン氏の警告通りの動きになりつつあるように思える。

 

2.「枝葉ではなく幹を見ろ」

さらに米国長期金利が上がりWTIが上昇してきたら日本は大変だ。「為替介入があるか否か」の、みみっちいことに気をつかっている間に、全財産を失ってしまう。デイトレーダーでは無いのだから、枝葉ではなく幹を見なくてはいけない。

 

「日本の弱小金融機関の行く末」

日本の弱小金融機関は、このマーケットのまま半期末を迎えたら大変だ。保有の日本国債や米国債に巨額の評価損が生してしまうだろう。それを保有株式の駅で益でなんとか埋め合わせるのか。来半期は日本国債や米国債の含み損がさらに強大化すると思われるが、それを埋めるだけの株式益があるとは思えない。

さらには、ゼロゼロ融資の満期が来る。本来「破綻懸念先」とすべき融資先を何とか「要注意先」のままにしてその場しのぎをさせている金融機関があるのでは?との話も漏れ聞こえてくる。日銀が金利など上げられない理由の一つ。なお、日本の最脆弱金融機関は日銀。なにせ保有していれば巨額な評価損を計上せざるを得ない日本国債を桁はずれ(発行額の半分以上)に保有しているのだから。

 

4「口先介入の効果」

午前中、テニスから帰ってきたらドル/円が15銭も下がっていた。15銭!も下がるのなら口先介入があったのか?と思った。実際に本日、口先介入があったか否かは知らないが、口先介入はどんどん効かなくなる。昔はもう少し反応したものだ。1992年に打ち出されたPKO(=プライスキーピング・オペレーション・公的資金を活用した株価下支え策)と同じ。最初はPKOが発表されると、株価が上昇していたが、暫くすると、発表されるとすぐに株価が逆に下落をはじめ、さらには、発表されるとすぐに株価が大幅下落をはじめるようになり、この政策はGive upされた。損切りの絶好のチャンス(一時に大きく損切が出来る)に使われた。

 

5.「虎の会」

一昨日は、昭和25年生まれの寅年生まれの政・財・官の人たちの3か月に一度の集まり。20人のメンバーがいるが、昨日は珍しく参加者が少なく11名。私は15年ほど前から参加させていただいているが、皆、気心が知れているので、実に楽しい。話題も豊富。我々の歳の主たる話題でわる孫の自慢話、病気の話がほとんど出ないのがこれまたいい。私の出身校の教育大学(現筑波大学)附属卒のメンバーは、宮沢洋一自民党税制会長、牟田・宮沢議員秘書、稲葉NHK会長と私の4人で最大派閥?)。ここで話題になったのが「内田日銀副総裁は我が校卒ではないか」という話題。稲葉NHK 会長は元日銀理事だったのに「違うだろう、そんなはずは無い」と言い張ったが帰宅後、チェックしたら、やはり我が校卒だった。我々の時は、就職時には20名くらいの日銀新入社員のうち、稲葉君を含めて4名が我が校卒だったが、最近ではめっきりに男性が少なくなり、日銀に入行で出来るのは女性ばかりと聞いていた。しかし男性陣も、まだまだ頑張っているようだ。健闘をお祈りする。と言いたいが、私が落選した時、「落選を一番、喜んでいるのは政治の世界が大嫌いなフジマキの奥さんと黒田日新総裁だ」と言われるほど私は日銀マンから毛嫌いされているはずだから、エールを送られるのは、内田副総裁は大迷惑かもしれない(苦笑い)

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 写真は後列右から、藤巻(坂東彌十郎・新悟後援会長)、竹井(クリストフル会長)、宮沢(参議院議員・自民党税調会長:藤巻の小・中9年間のクラスメート)、稲葉(NHK会長:中3の時、私が図書書記長、彼が図書委委員長)、古賀(野村ホールディングス名誉顧問(元社長・会長)、牟田(宮沢君秘書:藤巻と小学校6年間クラスメート)、前列右から塩崎(元厚生労働大臣)、柳井(元三菱商事副社長:女子26名、男子4名の至福の時代を藤巻と共に過ごした雙葉幼稚園(我々2人の最高学歴)のクラスメート)、根津(根津美術館長・理事長。元東武百貨店社長)、竹中(竹中土木(親会社は竹中工務店)会長;)、高橋(元東急電鉄専務・元東急ホテルズ社長・五島育英会 (東京都市大学)理事長)