(本日第2弾)「風雲急を告げる長期金利上昇」「日本は世界最大の計画経済国家」

2023年10月04日

(本日は午後第1弾を煽央しています。そちらもお読みいただければ幸いです)

1.「風雲急を告げる長期金利上昇」

ついに日本国債10年物が0.8% まで上昇してきた。連日の国債オペで上昇を必死で防衛していたにもかかわらず、だ。弱小金融機関の中には長期金利が1.0%に近づくと、時価評価で債務超過に陥るところが出てこよう。時価評価で債務超過とは預金引き降ろしが殺到したら対応する資金が不足するということ。日本版シリコンバレー銀行問題の発生だ。日銀自身も債務超過ぎりぎりとなる。今後、長期金利が1%に近づけば、日銀は必死の防衛戦を強いられる。とんでもない額の国債買いオペが始まる。とんでもない量的緩和の強化ということ。強烈な量的緩和を強化している(=円安強化策)状態の中で為替介入の効果など雀の涙。

 

2.「日本は世界最大の計画経済国家」

日銀は日本一の株式所有者。こんな中央銀行は世界にどこにもない。中央銀行は株など保有してはいけないが世界の常識。日銀は長期国債を爆買いし(ほころびが見え始めているものの)長期金利をコントロールしている。こんなに長期債を購入している中央銀行は他に無いし、長期金利を政策目標としている中央銀行もない。さらには為替もコントロールしようとしている。米国が禁止している為替操作だ。中央銀行があらゆる市場をコントロールしようとしているのに、何が新しい資本主義!だ。典型的な計画経済、社会主義国家である。政府・中央銀行がいつまでも市場をコントロール出来ないのも、社会主義国家が崩壊するのもt歴史が証明している。日本経済が低迷するのも当たり前。