(本日第2弾)本日は朝第1弾をアップしていますので、そちらもお読みいただければ幸いです。
1.「週明けのWTIには注目」
昨晩のハマスとイスラエルの戦闘で石油市場はどう動くのか?WTIは専門外なので、テニスの休み時間に、その道の専門家の幼稚園のクラスメート・柳井君に電話して聞いてみた。彼いわく「昔ならこのニュースは1バレル150から200ドルにぶっ飛ぶ大ニュースだ。しかし今は中東の政治情勢が大きく変わり、中近東の勢力関係からみてWTI価格に影響を与えるような大ニュースとは思えない。しかし市場は、時にそれとは実態とは関係なく、思惑で大きく動くから、どうなるかはわからない」と言っていた。確かに去年だったか、WTI市場はマイナス価格を付けたこともあり私でさえびっくり仰天したものな~。ちなみに柳井君は三菱商事元副社長、入社以来、エネルギー部門一筋の男である。
何はともあれ週初のWTI 市場には注目。ただ、この衝突が無くてWTIが動かなかったとしてもドル高の動きは変わらかっただろう。WTIが大きく上昇すれば、ドル高がさらに過激に進むという話だ。WTIが上昇しなければドル安となるという訳では毛頭ない。
2.「為替介入など無力」
現在、あらゆる要因が、円安/ドル高方向の要因だ。長いディーリング生活でドル/円相場が、今ほど簡単な時はない、と私は、ここ数年間、言い続けている。ドルを買って酒食らって寝ていればいい。もちろんマーケットだから相場の綾はある、しかしその綾は津波が押し寄せているときの満ち潮と引き潮の差ほどのモノである。現在、唯一のささやかな円高要因は「ドル売りの為替介入」だが、そんなことで円安のトレンドが変わるわけがない。1972年に360円固定相場制が崩れて2011年12年の70円台まで円高は進んだが、この円高トレンドの時に「円売りドル買い介入でトレンドを変えること:」など出来たの?変わっていっこない。今の為替の動きは、ベクトルは逆でも、ファンダメンタルズに介入など歯が立たない。それは昔も今も同じ。