「皆が円高要因と皆が期待していた『マイナス金利政策の解除』は実質的に既に終わってしまっている」「日銀もストレステストやってみたら?怖くて出来ないだろうけど」「考えられる増税はインフレ税」他

2023年10月11日

1.「皆が円高要因と皆が期待していた『マイナス金利政策の解除』は実質的に既に終わってしまっている」

皆が円高要因(=インフレ対策)として大いに期待していた(?)「マイナス金利政策の解除」はマスコミも報じず、 誰も気が付かないうちに実質終わってしまった。私が予想していた通り、為替にもその他にもな~んにも変化なし。日銀は6日「マイナス金利が適用する政策金利残高は5兆円程度になる」との見込みをは発表した。日銀当座預金残高500兆円弱のうち、今までは30兆円に▲0.1%が適用されていた(大部分は+0・1%かゼロ%)。これが「マイナス金利政策」だ。

それがたったの5兆円だけにしか適用されなくなる。このマイナス金利を設定したことにより資金余剰の銀行はこの分類のところに残高を置いて0.1%の金利を払う(=▲0.1%)よりは無担保コール市場で、▲0.1%より低い金利ならマイナスでも他行に貸すことを選択していた。そこで最近はON無担保コールで▲0.06%とか▲0.05%というマイナス金利が存在した。しかし5兆円ではあまりに小さい。そのような小さな市場での裁定取引はなくなり、日銀当座預金の大半はゼロ%に収即しよう。

もう実質的にマイナス金利の取引などどこにも存在しなくなったのである。実際10月6日の無担保オーバーナイトコールレートは▲0.016%、10月10日は▲0.03%と限りなくゼロ%に向かっている。今後とも「「マイナス金利政策の解除はいつあるのか?」とか「マイナス金利政策の解除は円高要因」などと語るマスコミや評論家を見つけたら「な~んにもわかってはいない素人とばかにすればよい。

これで日銀は、日銀や金融システムに悪影響を与えない政策変更の手段は、ほぼすべて失った。

https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2023/mpr231006a.pdf

 

2.「FRB高官、長期金利上昇をけん制?嘘ツケ」

「FRB高官、長期金利上昇をけん制 」ていうこの日経っ新聞のタイトル本当かね?願望の最たるものでは?私の読んだ米国での論調にはそんなのの一つもなかったけどね。確かに市場の長期金利の上昇が政策金利上げを1回減らすだけの効果があるとは言っているが、それは逆に言えば、市中の長期金利が下落すれば、短期政策金利を1回余計に引き上げるぞと言うことで「高く長く」の精査期金利が「高くより長く」ということでは?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB103600Q3A011C2000000/

 

3.「日銀もストレステストやってみたら?怖くて出来ないだろうけど」

日銀もFR Bみたいにランオフ開始時のストレステストやってみたら?とんでもない結果が出るから怖くてできないだろうけど。少しでもランオフ始めたら長期金利は1%をはるかに超えて上昇し日銀も弱小邦銀もとんでもない債務超過。FR Bと比し日銀の保有国債利回りは格段に低い

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-10/S2BDZDDWX2PS01?srnd=cojp-v2-markets

 

4.「円転するのなら円高の時に」

昨日以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「失礼します。資産税云々は分かりませんが、円転するのであれば当然円高の時にドル円転換した方がどちらにしても安心かと思います」

以下のように回答した。

「agreeです。今、ものすごい円高だと思います」。

 

5.「考えられる増税はインフレ税」

昨日以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「あるとすれば一番の可能性として考えられるのは金融所得課税の30%への課税強化とタンス預金への課税でしょうね。タンス預金は政府がマネロン等の隠し金の温床と考えていれば、新紙幣等何らかの形での把握と一定額以上の現金に対しての課税を考える可能性は十分考えられるでしょうね」

以下のように回答した。

「最大の可能性は、インフレ税です。インフレは税金の形を取ってはいませんが、円預金は引き下ろしても、購買力がなくなり、実質増税とおなじです。したがって経済学ではインフレのことをインフレ税といいます。借金王の政府は、インフレがくれば借金が実質なくなったも同然です」

 

6.「今は円高か?円安か?」

昨日以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「ものすごい円高…ものすごい円高…?!」

以下のように回答した。

「そうです。これから外国は、ばらまいたお金を回収する一方、日本は未来永劫お金のばら撒きを続けざるを得ないこと、そして日銀の世界まれなる財務状況悪化を考えると、これからの円の大暴落が始まると思っています。したがって現状はすさまじい円高です」

 

7.「360円時代に逆戻りしていても『今は円高』か?」

昨日以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「現在のドル円実質為替レートが360円時代に逆戻りしていても『今は円高』でしょうか」

以下のように回答した。

「yes。実質為替レートの計算自身を私は信じていませんが、少なくとも当時は円に価値がありました。これからは紙屑化するので、価値がある限り円高と言え、今後、円は大暴落するでしょ。明治15年に日本銀行が創設されてから、ここまで日銀の財務が劣化した時はありません」

 

8.「『統合政府で考えれば日本は健全だ」は本当か?」

昨日以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「物事には何時も表と裏がありますよね。政府の負債が円建て国債である事を考えれば一目瞭然でしょう」

以下のように回答した。

「何百回と書きますが、政府の負債を中央銀行の資産(=政府の資金繰りを通貨の印刷によって賄う事)にしてはいけないというのが財政ファイナンス禁止の世界の常識です。政府の負債と相殺されて資産のなくなった中央銀行が発行する通貨など世界中の誰が信じるのか?」

 

9「当たってない予想?」

昨日以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「当たらない予言きた!これで日本は安泰だね」

以下のように回答した。

「2011年の70円台から現在149円へと円安。ずっと円安を予想していた私が大外れなら大外れ万歳」

 

10。「輸出大国NIPPON復活か?」

昨日、以下のリツイートが私のtwitterに来た。

「すごい。輸出大国NIPPON復活です」

以下のように回答した。

「たしかに。外貨で激安となる日本の株は外国人に買い叩かれ、経営者も株主も外国人。すなわち日本名のついた日本に本社を置く外資に変わると言うこと。日本人は外国人株主にとって激安な労働力を提供する存在となります。確かに日本という場所は輸出大国N IPP O Nの復活ですね。私はうれしくないけど」