「あれ~ 『長期金利が0.8%くらいまで上昇したら大量に買いたい』って皆、言っていなかったけ?」「0.6-0.7%なら持ちこたえられる金融機関でも、0.8-1%だとできない場合はある」「日銀の『出口』に政府も備えよ」(日経新聞「経済教室」)他

2023年10月23日

1.「虎が檻から放たれたように」

ここまで相場が膠着すると、1ドル=150円を抜けたあとのドルは虎が檻から放たれたように上っぱねそう。

 

2.「0.6-0.7%なら持ちこたえられる金融機関でも、0.8-1%だとできない場合はある」

長期金利がついに一時0.86%を付けた。0.5%に張り付いていた2023年3月9日の bloombergニュースでSBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは「0.6-0.7%なら持ちこたえられる金融機関でも、0.8-1%だとできない場合はある。損切りのトリガーがどこで引かれるかだが、売りが売りを呼ぶリスクはある」と発言されている。個別行の状態がどうなのか私には全くわからないが、感覚的にはこのコメントに同意できる。こんな時にYCC の再調整など出来るわけがない。しかし日銀が長期金利をコントロール出来なくなり市場金利が上っぱねる可能性はある。そうなったら日銀の信用は失墜、円は紙くず化するだろう。

 

3.「あれ~ 『長期金利が0.8%くらいまで上昇したら大量に買いたい』って皆、言っていなかったけ?」

長期金利がついに一時0.86%をつけた。あれ~、植田さんが日銀総裁になったころ、「長期金利が0.8%くらいまで上昇したら大量に買いたい」って猫も杓子も言っていなかったっけ?そんな気配全くないじゃん?

彼らの発言は「そんなわけないだろう。あれは『0.8%になったらお前買えよ。お前が買って値が上がり始めたら、俺もついていくからさ~』と読み替えるべきだと当時SNSに書いた記憶がある。

「債券相場が下落を始める時は、先物がその日の値幅制限下限まで下落し、そこで1日中動かなくなる。「もうそろそろいいだろう」と思って買ってみても海岸に染み入る海水のごとくに玉は消え去り、値幅制限の下限からびくとも動かない。翌日のオープンも値幅制限まで下落し始まり、そこに張り付いたまま。買い向かっても値幅制限の下限からびくとも動かない。損がどんどん膨れ上がって、なす術もない。そんな時の恐怖ったらない。特にもともとがポジションがロングで遭遇してしまったら。その時に買い迎える日本人サラリーマン/ファンドマネージ/トレーダーなどいない。特に現役諸君は経験が無いから(申し訳ないが)右顧左眄するだけだと思う。私の部下も経験がないと特にそうだった。

 

4,「YCC再調整の話で日本売り勃発も」

YCC再調整の話がところどころで出ているそうだ。そんな話が出てくれば(私はそんなことしたら日銀自身が終わってしまうからありえないと思っているが)、本日の日経新聞にある「債券自警団」が大喜びだろう。一致団結の仕掛け時を与えるようなものだ。そうなれば英国トラス政権の時のような「日本売り(債券・株・円売り)」が起こる。崖プチにいる日本ではトラス政権どころの話ではなくなる。

財政規律を無視してきてお金をバラマキすぎた結果は余りにもみじめである。

日経新聞記事曰く「世界の債券市場では昨年来、財政事情への懸念から利回りが急上昇する事例が相次ぐ。代表的なのは22年秋にトラス政権(当時)の財政運営に対する懸念から債券売りが膨らんだ英国と、23年に国債増発が金利急上昇を招き今もなお動揺が続く米国だ。」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1876Y0Y3A011C2000000/

 

5.「日銀の『出口』に政府も備えよ」(日経新聞「経済教室」)

本日の日経新聞・「経済教室」 塩路悦朗・一橋大学教授の論考。ますますまともな学者方が私と同じ考えを持つ、と言うより、私と同じ考えを、声を大にして発言され始めた。「大増税の国民的合意形成が不可欠」との結論だが,日本の政治では無理。ならば円暴落しかない。ハイパーインフレ税での解消ということ。塩路教授、結論として曰く「一方で財政再建の道筋をつけなければならず、他方で政府支出の拡大が求められるとすれば、日本の財政が進むべき道は明らかであるように思われる。公的サービスの充実と引き換えに税負担の増大、もしくは年金などの移転支出の縮小に向けて国民を説得し、合意形成を図れるか、政府は正念場を迎えつつある」。政治家全員が現在を主張している日本の政治でこんなの無理。円暴落

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD123JD0S3A011C2000000/

 

6.「痛快。日銀の知性と言われた早川元調査統計局長・理事

昨日、私のtwitterに以下のリツイートをいただいた。

「早川英夫さんも、地上波TV・BSでもこれくらいぶっちゃけて欲しい。

https://youtu.be/WU65MMOLMxQ?si=rAIP1_fDWVW2rJSE&t=65400

見た後、以下のように返信した。

「日銀の知性と言われた早川さん、ジェントルマンかと思っていたけど、あの攻撃力は、私よりよほどにすごいですね。驚きです(笑い)。高橋洋一氏を一蹴していたのは面白かったけど」

 

7.「円より縁」

今朝、以下のようなリツイートを私のTwitterにいただいた。

「交流範囲の広さは素晴らしいですね。徹子の部屋ならぬ

健史の部屋という番組作れそうですね」

「以下のように返信した。

絵は私の妹(岡久美子:イラストレーターFace の母親)の作

2023年年賀状{円より縁}

 

8.「山古志村のデジタル村民」

今朝、以下のようなリツイートを私のTwitterにいただいた。

今朝のNHKニユース 新潟中越地震から19年 山古志村の復興を取り上げていた デジタル村民の導入 山古志の特産の錦鯉をNFTにして 村民証とした。デジタル村民1600人いる。実際の村民は500人くらい。 金光碧さんがプロジェクトを引っ張る。暗号資産関連企業に務める女性。 面白い企画だと思う。 デジタル社会に繋がるからNHKが取り上げたのだろう」

以下のように返信した。

「祖父の代に東京に出てきましたが、藤巻の本家は新潟県小千谷市真人町です。新潟中越地震の時、山古志の鯉や、藤巻医院の看板が垂れ下がっているのがNHKニュスに出ていたのをよく覚えています。