「財政危機が来た時には国民の最低限の生活の保障が大切」「中銀は国債を消化するための機関であってはならないことはマクロ経済学の初歩」「どうしてド素人の意見が跋扈するのか?」他

2023年10月25日

1.「財政危機が来た時には国民の最低限の生活の保障が大切」

昨日、以下のリツイートを私のTwitterにいただいた

「清滝プリンストン大教授「財政破綻に備えを」

https://youtu.be/4ljUIQrwvTw?si=gxnmJIwf-X9Zii9Y

以下のように返信した。

「5年前の動画ではありますが、危機はいつ来るかわからないが、突然来るとおっしゃっていましたね。その通りだと思います。清滝教授は『日本人でノーベル経済学賞を取る人が出るのなら清滝教授』と言われている方です。財政危機は増税、出カット、インフレの組み合わせで対処するしかないとおっしゃっていますが、前2つは、日本の政治では無理。しかも5年前から財政赤字はさらに大幅に悪化しています。ハイパーインフレ(=円の紙くず化)しかないでしょう、残念ながら。)

更に教授は財政危機が来た時には「国民の最低限の生活の保障が大切」と、わざわざおっしゃっています。それすら保障されない可能性を示唆しているのでしょう。この言葉の意味は重い。

 

2.「中銀は国債を消化するための機関であってはならないことはマクロ経済学の初歩」

本日の日経新聞「経済教室」は植田健一・東京大学教授の論考。「財政政策と金融政策の基本は中央銀行の独立性だ。中銀は通貨の番人とされ、国債を消化するための機関であってはならないことはマクロ経済学の初歩でもある。中銀が無制限に国債を受け入れざるを得ないと無制限に通貨が発行され、通貨価値が毀損するからだ」で論考は始まり「すなわち物価の安定は中銀に任せ、財政問題は中銀に任せないという姿に戻すべきだ。そして適切な国債管理政策の下でも長期金利が上昇するのならば、それは根本要因の財政赤字に対する市場からの警告として、素直に受け入れるべきだ」の文章で論考は終わる。まさに私の主張と全く同じである。学者先生だから私のような過激な結論は書かれていないが、行間から「もう駄目感」が、むんむんと匂ってくると感じ取るのは私だけか?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD170ZB0X11C23A0000000/

 

3.「どうしてド素人の意見が跋扈するのか?」

日経新聞「経済教室」に一昨日書かれた塩路一橋大教授、本日書かれた植田東京大学教授、先日文化勲章受章が決定された吉川東大名誉教授、「日本人でノーベル経済学賞を貰うならこの人」と言われた清滝プリンストン大教授など昨今、めちゃくちゃに警戒警報が発信されている。どうして世間は経済学会で認められている学者先生の意見を無視し、土木学者や数学学者、ど素人の経済学説を信じるのか?脳外科手術の執刀を専門の脳外科医の先生ではなく、私に依頼する人は皆無なはずなのに。ちなみに、昔こう書いたら埼玉医大の藤巻脳外科教授から「脳手術なら私にお任せください」との返信が入った(注:藤巻教授は親戚ではない)。そのユーモアのセンスに爆笑したものだ(笑)

 

4,「政府がインフレ対応策を必死でしている横で、日銀はインフレ加速、円安促進政策バッチシ」

昨日、以下のリツイートを私のTwitterにいただいた。

「そして今日も買いオペですw。これとは別に予定外の臨時オペも実施してます。日銀が健全ならなんで必死こいて買いオペしているんでしょうねぇ。日銀、5年物の共通担保資金供給オペ1兆円を通知」

以下のように返信した。

「長期金利が1%まで上昇すると円も日銀も終わることを百も承知しているから自己防衛のハチャメチャ作戦ですね。買いオペとはお金の供給。お金の追加供給でインフレ加速。政府がインフレ対策を必死でしている横で、インフレ加速、円安促進政策バッチシ。もうこの国の醜いまでの支離滅裂政策。

 

5.「100%自国通貨建て国債の国はデフォルトしないのか?」

昨日、以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「変動為替相場制の国で100%自国通貨建て国債の国はデフォルトしないというのは常識でありましてそして不景気とかにはバンバン財政出すというのが常識ですが政府債務も政府支出も全然伸びていない。それは財務省が大好きな財政再建のせい」

以下のように返信した。

ならば英国中央銀行のスタッフは非常識の人たちの集団なのですね。かれらは博士号を持つ集団ですよ。

彼らが出した以下の論文を読むべし。貴兄の論は世界中で日本のネット界の金融・経済のド素人(それもごく一部の)の常識で世界では非常識、笑いの対象。

https://bankofengland.co.uk/-/media/boe/files/statistics/research-datasets/how-frequently-do-sovereigns-default-on-local-currency-debt.pdf?la=en&hash=62205B4AB0B476C576442F70C03F61E1915EA9C1

 

6.「20年間ハイパーインフレ論?」

昨日、以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「20年間ハイパーインフレを言い続けてる、ご自身に特大ブーメランですよww

さぁ、先ずはそちらを検証してみましょうww」

以下のように返信した。

「情報は良く検証してから。20年もハイパーインフレなどと言っていない!フェークは辞めるべし。私が言っていたのは2013年までは財政破綻。異次元緩和という禁じ手の禁じ手である財政ファイナンスで財政破綻を先送りし始めたからハイパーインフレと言っている。歴史の教えの通りを言っているだけ」

 

7.「ドル円と日本の10年国債金利の相場を見ていればハイパーインフレを感じられるのか?」

昨日、以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「具体的に、ドル円と日本の10年国債金利の相場のどの部分を見てハイパーインフレが始まっていると思ってるんですか?」

以下のように返信した。

「何十回も言っているがドル円と日本の10年国債金利の相場を見て言っているわけではない。日銀のバランスシートを見て言っている。ドル円と日本の10年国債金利は一晩で日銀BS を反映(円の紙くず化、長期金利暴騰)するから、ドル円と日本の10年国債金利など見ていてもその時期を感じ取るのは難しい」。

 

8.「マーケットは最終的にはファンダメンタルズを反映する」

昨日、以下のリツイートを私のTwitterにいただいた。

「最近、藤巻さんの予想が当たり過ぎて怖い…が、しかし、藤巻さんのおかげで備えはできています」

以下のように返信した。

「マーケットはいろいろな動きをし、時間がかかったり、すぐ反応することもありますが、最終的にはファンダメンタルズに沿った動きになるということです」

 

9.「円高に理屈はあるか?」

昨日、以下のリツイートを私のTwitterにいただいた。

「あぁぁ、、超円高に振れそう…」

以下のように返信した。

「理由は?きちんと説明できるかご自身で検証されましたか?私がものを書いたり講演会を開くのはそうすることによって自分の説を検証できるからです。ご自身で考えた説を検証できなければ自分の説に自信など持てません。この生き馬の目を抜くマーケットで生きていくためには並々ならぬ自信が必要です」

 

 

10.「床屋さんの置物」

昨日、アナウンサー、タレント、総合司会者の生島ヒロシさんから「近くの床屋さんへ。置いてありました。笑感謝」との一斉line文が写真と一緒に入ってきた。「私も大いに感謝!(笑い)顔写真は生島さんより大きい」と返信したら、即「HAHAHAHA」のスタンプが。生島さんは同じ年で親しい。

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