1,「『日本円の紙くず化』は最終ステージ」(本日アップのプレジデントオンライン拙稿)
本日朝8時にプレジデントオンラインに拙稿がアップされました。「『日本円の紙くず化』は最終ステージに突入…日銀・植田総裁が仕掛けた『YCC再修正』の悲惨な結末」というタイトルです。無料で読めます。
https://president.jp/articles/-/75648
2.「利上げは『日銀にとって『深刻な課題』(植田日銀総裁)」
昨晩のbloomberg ニュース。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)主催のイベントでの植田日銀総裁の発言には思わず本音をだしたか?と思ってしまった。私には、「もうあきらめている」と聞こえてならない。しかし外国人の前でこんなこと言ったらもう円は暴落しかないね。
bloomberg ニュースいわく「超緩和的な政策からの出口が見えてきた時、利上げは日銀にとって『深刻な課題』になるとの考えを示し、市中銀行、借り手、総需要への影響を考慮しなければならないと語った」そうだ、さらに「長期金利のコントロールも大きな課題だろう。同氏は、日銀が債券市場に大きな変動をもたらすことなく出口を迎えられることを望んでいるが、そうなるかどうかは『これから分かることだ』」と述べたそうだ。
「大きな変動をもたらすことなく出口を迎えられるかはわからない」との日銀総裁としての発言に「あきらめ」がにじみでている。ま~伝統的な金融論からすると「財政ファイナンス」を大々的に開始した時点で、あきらめなければならないのだが。その点、植田総裁は十分理解されているようだ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-09/S3UN9QT0AFB501?srnd=cojp-v2
3,「またまた崩れた願望主導の米国債強気マーケット」
今朝のboomberga ニュース。またまた崩れた願望主導の米国債強気マーケット。
2年ほど前は「FEDに逆らうな」がマーケットの朝の挨拶の代わりだったのに、この1.2年間は何というかわりよう。FEDに逆らっては負け、逆らっては負ける。多くの参加者が願望にあった主張になびいてしまうかの証明。
4,「バフェット氏が円建て債を発行するのは円の紙くず化を見越しているから」
昨日、以下のリツイートが私のtwitterに来た、
「円クズなる予想外れますね。 バークシャーが円建て債を発行するなど日本にマネーが集まってますね。 どう説明するのでしょうか?」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB087IP0Y3A101C2000000/
以下のように回答した。
「見当違い。バフェット氏は円が紙屑化すると思っているから円調達。1ドル=150円の時、調達した150億円をドルに換えて外国で1億ドルの投資。紙くず化で1ドル=150億円になったら、1ドルを円に換えて150億円の償還に当てる。こんなにおいしい話はない。日本人は円で調達して日本株で運用と思っているが、単なる日本人の願望。世界を股にかける投資家は現地調達、現地運用などは普通考えない。どこの国で資金調達し、どこの国で運用するか?を考える。
「日本調達、日本での運用」を印象付けることは、円調達をしやすくするためのテクニック。」
5.「金融論.経済論はイデオロギーや主義の問題ではない。正しい政策か間違えている政策か?のみ」
昨晩、慶応大学名誉教授の金子勝氏がtwitterに以下のツイートをされていた
【どんどん貧しくなっていく】キシダメ自公維新とウエダメ日銀のインフレ増税政策で、円安インフレは止まらず、9月の実質賃金も対前年同月比でマイナス2.4%、18ヶ月連続マイナスとなった。これが、悪夢のアベノミクス金融拡大の帰結である」。
そこで以下のリツイートを書き込んだ。
「慶応大学名誉教授の金子さんはマルクス経済学者として異次元緩和を批判。私は伝統的金融論を学んだものとの立場から批判。大門前参議院議員は金融がわかっていらして黒田日銀の金融政策を批判してた。私は大門さんに「大門さんが共産党じゃなかったら大好きなんですけどね」と申し上げたことがある。金子教授とも昔よくテレビでご一緒した。金子教授もマルクス経済学者でなかったらいい友人になれただろう。要は金融論.経済論はイデオロギーや主義の問題ではない。正しい政策か間違えている政策か?のみ。
6.「わかってないのかそれとも政府日銀への忖度?」
昨晩、元日経新聞記者の磯野さんがtwitterに以下のツイートをされていた
植田総裁はこれまでも、インフレのアンダーシュートはオーバーシュートより対応が難しいという趣旨の発言をしてきたので、驚かない。 でも、改めて言いたい。 絶対起こしてはいけないハーパーインフレのリスクをどう考えるのか
そこで以下のリツイートを書き込んだ。
「磯野さんは、元日経新聞記者さんのこと。なぜ日経の元記者は言うべきことをきちんと言うのに現役は口をつぐむ?わかってないのかそれとも政府日銀への忖度?朝日新聞原真人編集員も元日経記者。
7.「英国のトラス短命政権の再来の可能性もゼロではない」
昨日、以下の文をSNS に載せた。
「どんなに軽い藁1本でも積み上げていくと、最後の1本でロバの背骨は折れるといいます。日銀の財務悪化にロバの背骨は耐えられるのか?最近では一つ一つのイベントがその1本の藁になるのではと心配しています。財政規律を無視し財政ファイナンスをもやってしまったのだから必然です。歴史は繰り返す」
それに対し、日経新聞OB の磯野さんから、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。
「政府が補正予算で増発するという8.8兆円の国債の多くは発行直後に日銀が買い取る実質的な財政ファイナンスになりそう。これは藁1本でも藁の束でもなく、大きな錘になりかねない」=>可能性としてはアリだと私も思う。英国のトラス短命政権の例もあることだし。
8.「日銀は長期運用、短期調達が大問題」
昨日、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「新規発行国債の利回りが5倍になっても、既存の長期国債利子が5倍になるわけではないことの説明を省略して、過剰にご託宣を発するのはいかがかな。勿論危機断崖に向かっていることは確かだが」
以下のように回答した。
「何を言っているのやら?国債は日銀が保有している資産。おっしゃるように、固定金利がゆえに日銀の利子収入は、長い間ちっとも増えない。一方、日銀の負債のでかいのは日銀当座預金。ここへの付利金利を上げたら当日から、支払い金利が急増。収入はちっとも上がらず、支払は急増。だから大問題」
9.「全部の情報など取れない」
昨日、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「MBA持ってるのに日本語訳が出るまで騒がれてるの知らなかったんだね」
以下のように返信した。
「あほか?日本語でさえ、情報すべて追い切れてないのに英語まで全部おいきれるか?重要な情報は、きちんと教えてくださる人がいると言うことが大切。モルガン時代は私がどう言う情報を欲っしているか部下が熟知していたから、今よりも完璧ではあった」
10.「日銀の資産は固定金利の長期債、負債は超短期の日銀当座預金」
昨日、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「新規発行国債の利回りが5倍になっても、既存の長期国債利子が5倍になるわけではないことの説明を省略して、過剰にご託宣を発するのはいかがかな。勿論危機断崖に向かっていることは確かだが」
以下のように返信した。
「何を言っているのやら?国債は日銀が保有している資産。おっしゃるように、固定金利がゆえに日銀の利子収入は、長い間ちっとも増えない。一方、日銀の負債のでかいのは日銀当座預金。ここへの付利金利を上げたら当日から、支払い金利が急増。収入はちっとも上がらず、支払は急増。だから大問題」。
11.「上には上がいる」
昨日は、テニスを1ゲームだけ。我らの隣でものすごい球を打っている女性がいた。相川真侑花プロだった。相川プロのラリーを見た後、仲間のボールを見たら、ボールの上にトンボが止まって見えた。どのくらいすごいのかと思って、あとでWEB ぺージを見たら、あんなにすごくても、ダブルスで世界ランキング1191位だそうだ。上には上がいるんだな~。マーケットの世界でもそうだけど。でも彼女が1191位なら、本日、隣でやっていた我々は、世界ランキング8975億3851