「円が復活するシナリオはあるか?」「消費増税以外に円復活のシナリオはあるか?」「日銀保有国債を繰り上げ償還したらどうなるか?」「対外純資産を売り払えば円安は解消されるか?」他

2023年11月13日

1.「通貨円の価値をみずから低下させることになる異次元緩和」

朝日新聞編集委員の原真人さんが先週、やわらかいタッチ連載記事を夕刊に5本出した。第2回の締めは「お札を無尽蔵にすることは江戸の時代から御法度だった。 班目(早稲田大教授の)班目はこういう(いくらでも作れるようなものは お金として使えないのです )」第5回の締めは「だが黒田日銀は、むしろに乗り出した 。その禁断の金融政策はすでに10年超も続けられ、いまだに終えることができずにいる 。紙幣の守護神たるべき日銀がもはやそうでわなくなったのだとすると。紙はやはりただの紙なのか。最近は、そんな不安を抱いている」

https://www.asahi.com/articles/DA3S15789666.html?iref=pc_ss_date_article

 

2.「金本位制の問題点、管理通貨制度の問題点」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「金が裏付けの通貨は強いと思います」

以下のように返信した。

「金本位制は金の保有量という制限のため経済成長に見合った通貨が発行出来ないとの問題があります(デフレ)。そこで管理通貨制度が出来ましたが人間(特に政治家)の性として政府の歳出を紙幣を刷って賄なおうとしてしまいます。世界中で財政ファイナンスを禁止している理由です。日銀は大破りが故の危機」

 

3.「円が復活するシナリオはあるか?」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「円の価値が紙くずにならずに復活するシナリオもたまには読んでみたい。あくまで自説とは異なる反対論でいいので、今からできる現実的な異次元緩和からの脱却と円の価値向上策を真剣に検討した記事が読みたいと思いました」

以下のように返信した。

「シナリオはありますよ。明日から消費税を40%に上げ今後起こる日銀の評価損や実現損を税金を使って埋めていく。それを外国にも知らしめる。それによってプレジデントオンラインにも書いた中央銀行が債務超過になっても大丈夫な条件の①と③を満たします。しかし日本の政治でそれが出来ますか?」

 

4.「消費増税以外に円復活のシナリオはあるか?」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「生活必需品も消費税40%にすると、おそらく死人が大量に出ると思うわ。それ以外の方法ではないんだろうか?」

以下のように返信した。

「無い。だから私は異次元緩和開始時「ルビコン河」を渡るなと大反対した。替わりにマイナス金利政策(黒田日銀のマイナス金利政策とは180度違う)を主張。私の主張は伝統的金融政策の延長であるから効果も副作用がないことも検証されている。最近ではハーバード大のロゴフ教授が同じことを言い出した」

 

5.「日銀保有国債を繰り上げ償還したらどうなるか?」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「解決策として考えられるのは荒っぽいことで日銀の信任に関わりますが

国債発行がほぼ国内で消化されている状況を踏まえれば『日銀保有分の国債の繰上償還』で利上げ耐性問題はクリアできると思いますがいかがでしょうか?」

以下のように返信した。

「繰り上げ償還の際、日銀に返すお金が政府にはありません。600兆円弱のお金が必要ですから。税収は年に70兆円強です。お金を返さなければ日銀は民間銀行に返すお金の原資がありません。民間銀行は日銀当座預金として日銀に預けたお金が返ってこないのなら預金者である皆様に返すお金が無くなります」

 

6.「対外純資産を売り払えば円安は解消されるか?」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。「日銀に返すお金が政府にはありませんとおっしゃるが、すぐに使えるキャッシュはないでしょうが。対外純資産が400兆円以上ありますでの売り払ってレパトリエーションするだけであっというまに円安是正されるでしょう。

まあ、それを恐れて米国は日本の為替介入を容認しているのでしょうけど」

以下のように返信した。

「対外純資産は外貨準備を除いて民間のモノです。政府が民間の資産を売り払って日銀にお金を返すわけですね。売却は出来ませんが大増税かハイパーインフレで民間資産を没収するしか手がないという点は合ってます。民間が保有している国債も同じく民間から没収したお金で返すしか手がありません」

 

7.「国と国民が号すれば財政は再建できるか?」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「債務者である国と債権者である国民の間で合意できれば可能だと考えます」

以下のように返信した。

「そうですね。国民の資産価値を無くすことによって政府の負債を無くせば財政再建は可能(究極の財政再建)。すなわち大増税かハイパーインフレ。しかし後者の場合は円の紙くず化で、中央銀行のとっかえ(=新通貨が法定通貨となり円は流通不能。紙くず)」

 

8.「円の価値は国力によるが、しかしその大前提として日銀財務が健全であれば、の話」

昨日以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「円の信用は、対外純資産残高と国民の金融資産、海外の国債保有比率で担保されている。日銀が時価会計で実質破綻しようがしまいが、それで円が紙屑になる事は100%ない。ここ最近の円安はキャリートレードと貿易赤字。以上」

以下のように返信した。

「一昨日のプレジデントオンラインの拙稿に書いてありますが確かに平常時、通貨の強弱は国力(他国との相対論)で決まりますが、大前提は中央銀行に信頼があるいうこと。通貨は中央銀行の債務ですから。プレジデントオンラインに書いてあると降り、雨宮前日銀副総裁が金融学会で講演しているでしょうが」

 

9.「YCC を解除しても長期金利の上昇は1%どまりか?」

昨日以下のリツイートが私のTwitterに来た。「円安と違ってYCCは原理上止めれるしそもそも日銀が何もしなければ金利が2%になるなんていう事すら怪しい。1.6%ですら日本国債の需要は計り知れない。君の感想は知らないがこの辺りの国債を欲しがっている資金力の高い日本企業は多い」

以下のように返信した。

「つい数か月前(植田氏が総裁になったころ)には10年もの金利が0,8%になれば皆、買い漁るという論調ばかりでしたが、今のところ、誰も買いあさる気配はありませんが。今、無茶苦茶に買い漁る方がいれば、日本のサラリーマン社会でガッツがあるとほめて差し上げますが、いないでしょうね、万が一、いれば、褒めてもらっても、今頃、破産しているでしょうが」

 

10。「評価は評価する側の会計基準でなされる」

「おーやおや藤巻さん、錯乱ですか〜?日銀の会計基準が償却原価法だということを知らない無知がポロリ」

以下のように返信した。

「何言ってるのやら。貴兄が銀行ローンを借りる時、銀行は貴兄の会計基準で貴兄の信用調査をするか?世界では、信用調査をする側の会計基準は時価会計。日銀の信用をチェックする側は日銀がどうあがこうと時価会計で行う。簿価会計で相手の審査をするpoorな機関なら既に100回くらいいつぶれてる」

 

11。「日銀はまだ債務超過ではない」

昨日以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「日銀もFRBも、保有国債の評価方法について償却原価法を採用してる様子?なので即死というのは考えづらいかと。しかし、市場のセンチメントの急変というの怖いし、それを煽るべきではないかな?とは思います。

(これは日本人としてという意味です)」

以下のように返信した。

「日銀、FRB に対しても評価者は時価会計で評価。日銀はまだ純債務なので外国人は逃げ出す用意をしてませんが債務超過になった場合、時価評価の外国はどこかの時点で一斉に逃げ出します。簿価評価だから大丈夫と誰かの言説を信じている日本人は全ての損を背負ってしまいます。それでもいいのですか?」

 

12.「オーストラリア中央銀行が債務超過になっても大丈夫だったわけ」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「オーストラリア中央銀行が債務超過になりましたが何も起こらなかった件について聞きたいです。金融に詳しくないので、純粋な疑問として」

以下のように返信した。

「昨日のプレジデントオンラインに書いた拙稿をご覧ください。中央銀行が債務超過になっても大丈夫な条件3つがあります。

豪州中央銀行はその条件に合っていたと市場が判断したのでしょう。日銀の場合、3条件のどれ1つにも当てはまりません。債務超過は一時的でなくどんどん大きくなりそうですし」

 

13、「米銀の日銀当座預金の閉鎖でドルを円い戻せるか?」

昨日以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「『保険の意味でもドルを買っておいた方がいい』というのは、彼曰く『#米ドルMMF』だったはず」。「米銀の日銀当座預金の閉鎖」のような状態になっても #円転 できるのか(資産として有効なのか)?という信者の問いに答えていない。

回答があるならどうぞ」

以下のように返信した。

「その事態になれば為替は不可能。しかし多くの国でそうであるようにその時はドルが流通するからドル持っている人に問題なし。今の法律では円を出されたら物の売手は受取らねばならないが売り手・買い手が合意したらドル決済は可能。紙くずになった円では誰もモノを売ってくれない。ドル持ってないと悲劇」

 

14。「どの法定通貨も刷り過ぎだから弱くなる=インフレ」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「ドルもジャブジャブに刷ってるけどなあ。どっちかっていうと法定通貨自体がだめなんじゃないの?と思う」

以下のように返信した。

「いつも言っていますが、確かにどの通貨も刷り過ぎですから全法定通貨は弱くなるでしょう。インフレが収まらないということです。しかし為替は相対論。コイントスで表と裏が一緒に出ることはありません。ドルと円どちらがより弱いかで決まります。FRBと比べて日銀の財務状態は格段に悪い。だから円暴落」

 

15、「全法定通貨が弱いなら」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「全法定通貨弱いとそう思うなら暗号通貨かゴールドでいいんじゃね?藤巻氏も確かビットコインも悪くないみたいな事言って随分前から薦めてたような」

以下のように返信した。

「本にはかなり前から書いていますが、ビットコインは資産分散の意味で組み込んででいい資産だとずっと思っています。刷りまくられている円と違い発行料の上限があるからです。避難通貨の意味もあるし銀行口座を持っていない世界17億人を貿易に組み込めるからです」

 

16、「ビットコインはいまだに税金の問題が。しかし」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「藤巻さんも #Bitcoin を投資対象として認めてくれてる😆なんか嬉しいぞ😋 」

以下のように返信した。

「私は議員時代、暗号資産の税制改革を主張していたんですよ。税の大学教師や偉い税理士の先生からは、そのロジックに感激したとほめられましたが落選してしまったのでその時点で挫折しました。税制の問題は未だ存在しますが、魅力的な商品の1つであることには変わりありません」

 

17、「いつ&どんな原因で日本円が紙切れになるか」

昨日以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「はいはい。じゃあ、いつ&どんな原因で日本円が紙切れになるかロジカルに説明しろよ。プレジデントオンラインででも良いから」

以下のように返信した。

「本日のプレジデントオンオンラインに嫌と言うほど書いてありますが。それを読んでもわからないのなら、貴兄の読解力を磨くか、それとも「ここが間違っている。教えろ」とご指摘ください。学問を学んだうえでのまともな質問であれば、いくらでもお答えします」

18.「原稿料を円でもらっているのかドルでもらっているのか?」

昨日以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「ところでこの人、原稿料もらってますよね??」

当然、何年も前から「紙屑化!」って言ってんだから、まさか円でもらったりしてませんよね???」

以下のように返信した。

「どうして同じコメントばかり来るんですかね。誰かのコピペですかね。自分の頭で少し考えればわかると思うのですが。今は為替市場が存在すること知らないのですかね。円の収入は即座に貴重なドルに換えられること知らないんでしょうかね~?」

 

19.「日本は財政健全国か?」

昨日以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「日本は至って(純資産の額を他国と比べて)健全だとIMFも言ってるみたいですね。お疲れ様でしたー。#ザイム真理教」

以下のように返信した。

「この表は別に日本の財政が健全な事を表す表ではありません。IMFも認めています。「IMFが認めた我が国財政の健全性」などという誰かがかってにつけたタイトルは当時非難されまくり、既に終わった議論です」

 

20、「何でこんな間違ったことを言ったのか?」

昨日以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「遅くても2020年の東京オリンピックが始まるちょっと前までには、そういうことが起こります。←なんでこんな間違ったこと言ったの?」

以下のように返信した。

「何のんきなこと言ってる?火事が迫まり明日には延焼で危ないぞ、と言われたのに翌日、延焼で自宅が焼け落ちてなかったら、あー良かったと幸運を感謝するもの。しかしながら火が自宅までは届かなくても火が後50cmにまで迫っていたら、お前の警報は外れたと怒るより、早く逃げだすのが理性ある人の行動」。

 

21,「トーンポリシング」

昨日、以下のリツイートを私のtwitterにいただいた。

「低能は内容を読めない。考えない。必死にトーンポリシングにしがみつく。

教育は関係ない。生まれつきだ」

以下のように返信した。

「トーンポリシングとは聞いたことが無かったので調べましたが、ア~そうか、と納得しました」

 

22、「お前ではなく、貴兄」

昨日以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「結局、どんな形であれ円の信用さえ担保できればお前の言ってることは荒唐無稽なデマになる」

以下のように返信した。

「お前ではなく、貴兄」

 

23.「昔の日銀調節を知っている記者が少なくなった」

昨日、以下のツイートをSNS の載せた。

「磯野さんは、元日経新聞記者さんのこと。なぜ日経の元記者は言うべきことをきちんと言うのに現役は口をつぐむ?わかってないのかそれとも政府日銀への忖度?朝日新聞原直人編集員も元日経記者」

その磯野さんからルツイートをいただいた。

「藤巻さんにコメントしていただき恐縮だが、日経の現役にも現状を憂いている人は多く、特に岸田減税案の後は厳しい記事も増えている。

ただ、金融市場の資金需給をぎりぎり均衡させるよう日銀が調節していた時代を知る人が銀行員も含めて激減し、今の過剰流動性への危機感は薄れていると感じる」。