1.「国債発行はますます自転車操業」
一昨日、いつもいちゃもんを付けてくる方から以下のリツイートが私の Twitterに来た。
「国債発行は縮小されてますが?」
以下のように回答した、
「無知をそれ以上さらさないように。政府は毎年赤字なので新発債を30兆円から40兆円発行せざるをえません。その他に毎年、100兆円以上の国債が満期になります。財政赤字ですから、元本を返すだけのお金をありません。したがって、借り換え債を発行し償還するお金を調達せざるをえません。 したがって政府は毎年新発債と借り換債あわせて100数十兆円の国債を発行しなければなりません。しかも償還すべき国債は毎年増え続けます。まさに政府は自転車操業の資金繰りをしています。毎年の赤字をやめ満期が来る国債を少しずつでも返すだけの増税をしなければ政府はいずれこけます。 政府がこけないように日銀が一生懸命に国債の買い支えをしています。その結果、日銀が国債を爆買いし(=お金をばらまき続ける)、お金の価値を棄損させているのです」
2.「日本国債の金利は低いので安全なのか?」
一昨日、以下のリツイートが私の Twitterに来た。
「経済知識は雰囲気ではなくデータ! 「日銀が国債を爆買いし、お金の価値を棄損させている!」 と言うのか?ここで、日本とアメリカの国債金利(1枚目、2枚目)を比較しましょう。 さぁどっちの方が安全だと評価されているのでしょうか? ちなみにトルコは30%前後、日本は長期でようやく1%」
以下のように回答した。
「通貨の信任を維持するために中央銀行たるもの株や長期国債を購入してはいけないのは金融界の常識。したがってFEDをはじめ欧米中央銀行は日銀のように爆買いはしなかった。しかも今国債保有残高をへらしつつある、一方日銀は爆買いし長期国債市場のモンスターに。日本国債の金利が低いのは当たり前。これで日銀に何にも問題が起こらないと思う人は円を持ち続ければいいし、日銀の財務がとんでもないことになっておりその発行通貨の信用がいずれなくなると思う人はドルをかってヘッジをかけるべき。それだけの話。自己責任。為替当てゲームなどしている時間的余裕だとない」