「大谷の年棒が日米経済力の差を表す」「マイナス金利政策解除は豆鉄砲」「金利差で為替の将来を説く人は枝葉しか見えていない人」他

2023年12月11日

1「大谷の年棒が日米経済力の差を表す」

大谷の年棒が10年間で1000億円。CM等が入ればその2~3倍の収入になるだろう、結果平等主義、格差是正金科玉条主義のこの国ではありえないお話。こうして学者もスポーツ選手も起業家も世界の天才たちは米国を目指す。その結果強くなり好リターンが狙える米国にお金も集まる。ドル高/円安は当然。

 

2.「余裕資金がある方はドルの追加購入、余裕資金のない方は、酒を食って寝てろ」

木曜日深夜ドル円が141円台に突っ込んだ後、以下のリツイートを私のX にいただいた。

「夜間帯の急落とは言っても、全然問題ないですね。レバレッジきかせている人の中には大変な人がいたでしょうね。日銀のファンダメンタルズが変わっていない、むしろ悪化している。藤巻さんに感謝。原油下落が世界景気悪化示唆なら将来株も。どうする日銀。(これが言いたかっただけ)」

木曜の深夜、以下のように返信した、

「そうですね。誤解でマーケットが動いた時は最大のチャンス。余裕資金がある方はドルの追加購入、余裕資金のない方は、酒を食って寝てればいいだけ」

ドル急落中に、これを読んで141円でドルを売り急ぐのを思いとどまったり、下落中に買い増すことが出来ていた方が少しでもいらっしゃればうれしいです。

 

3.「マイナス金利政策解除は豆鉄砲」

マイナス金利政策を解除しても、住宅ローン金利も、企業の貸出金利も、預金金利も、市中金利の日米金利差も、FX のスワップポイントも、な~んにも変わらない。市中金利を決定するO/ N 無担保コールレートが▲0.01%(注:▲0,1%ではない)からゼロ%になるだけだから。マスコミは大砲のような書き方をしているがマイナス金利政策解除は単なる「豆でっぽう」。

(写真は日銀ホームぺージ。左の政策金利は日銀当座預金の極少額に適用されるレート。右は市場レート。FRB や他国中央銀行がいう政策レートはこちら。レートが実体経済に影響を与えるレートは右側だから)

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4.「先週木・金のドル円の動きはマイナス金利政策解除の予行演習」

マイナス金利政策解除をしたら、先週木・金のドル円の動きの再現があるだけ。行って来い。先週木・金のドル円の動きはマイナス金利政策解除の予行演習。

怖いぞ、怖いぞと、鳩を脅してみても、いざ撃ってみると鳩が目を丸くするだけ。何だ~。ちょっと一瞬くすぐったいだけじゃないか、となる。逆に世界に日銀は金融緩和解除の手法がないことを知らしめてしまう。それが怖くて(何ら実態に影響を与えない)スカ政策であるマイナス金利解除など出来っこない。やればほんの少し円高になるにしても、たったの1日程度だろう。先週木、金の動きの再現があるだけ。マスコミを通じて大砲と誤解させ、「撃つぞ、撃つぞ」とマーケット参加者を怖がらせている間が花。

 

5.「金利差で為替の将来を説く人は枝葉しか見えていない人」

「為替の大原則は強い国の通貨が強い」だ。経済が強ければインフレが進み金利が上昇し、株価も上昇しその国に資金を呼び込む。生産性は向上し海外への販売で貿易黒字は増える。だから強い国の通貨は強くなるし経済の弱い国の通貨は弱くなる。だから40年間世界ダントツの経済成長の日本の通貨・円が弱くなるのは当然の帰結。金利差は為替に影響するがそのすべての要因ではない。

しかし以上の原則は中央銀行が健全ならば、の話。どんなに経済力が強い国であろうとも中央銀行の信用が失墜した国の通貨は世界中の信用を失う。通貨とは、その国の中央銀行が発行するものだからだ。日本は経済が超低迷しているうえに、中央銀行の財務がメタメタなのだから始末が悪い。景気がよくなれば、日銀の債務超過はとんでもない域に達する。円紙くず化。金利差で為替の将来を説く人は枝葉しか見えていない人。(もっとも私は今後、日米金利差は大きく開くと思っているが)回収に入ったドルと未来永劫にバラマキ続ける通貨はどちらが貴重かが今後のテーマ。その次のステージが「中央銀行の持続可能性」。

 

6.「国債評価損10兆5000億円「日銀は持続可能でない」 (夕刊フジ)

#Yahooニュース

渡邉美樹さんが先日のラジオでの私との会話を夕刊フジで詳しく紹介くださった。日銀&円が危険なことがお分かりいただけると思う。自己防衛が必要な時。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0cd16fb6ad13d399bc002273c35b43ddc064c643?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20231209&ctg=bus&bt=tw_up

 

7.「東京財団レポート」

先週金曜日、以下のリツイートを私のX にいただいた。

「東京財団が、2024年の財政危機対応プラン(プランB)で「国債保有比率が50%を超えている日銀の危機時における信認確保のあり方」について今後言及するようです。興味深いです」

https://tkfd.or.jp/research/detail.php?id=4383

以下のように返信した。

「このレポ―ト、抑えて書いているようですが、危機感プンプンですね。円の紙くず化が近いという私の主張にどんどん近づいてきている気がします。そりゃそうです、日銀は出口がないどころか日銀財務が日に日に悪化しているのですからね。いつ、突然のThe END が来るのか?」

これに関し以下のリツイートがあった。

「東京財団のレポート。危機感を持って読みました。以下は参考文献にあった論考ですが、特に「5.中央銀行の債務超過をどう考えるか」は重要な議論であり、藤巻さんの主張と軌を一にするものだと思いました

日本銀行はどのくらい利上げすると債務超過になるのか|

https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=4360

 

8,「東京財団レポートプランB」

さらに東京財団のレポートに関して、以下のリツイートをいただきました。

「プランBを今更作ったら日銀ヤバいのか?と逆に勘繰られるから出来ないという絶望的状況にも関わらず世間の認知度は低い」

以下のように返信した。

「その通りだとおもいます」

 

9,「「米MMFの資産残高、過去最高更新」

12月日のBloomberg記事。「米MMFの資産残高、過去最高更新-金融政策巡り不透明感 」だそうだ。米長期金利が下がり過ぎだと思う人は、ドル MMFに資金をふりむける。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-07/S5BGG4DWX2PS00?srnd=cojp-v2-markets

 

10.「大分県湯布院」

先週 月・火・水はデザイナーの佐藤忠敏夫婦と大分県湯布院に。温泉三昧。

佐藤さんはテニス好きな方なら皆ご存じだろうが、ラケットが2本クロスしているウインブルドンのロゴマークを作った方。玉の湯はコロナでしばらくいけなかったので久しぶりだ。弟の故幸夫が湯布院を再興した玉の湯社長のMs,桑野と仲が良かったので、その関係でしばしばお邪魔するようになった。大好きな日本旅館の一つ。作られた庭ではなく自然を生かした素朴な庭も大好き(これはこれで手入れが大変だと思う)。

000-5 0001 000-3 000^4 0000-2最初にお邪魔した時は溝口善兵衛会長(桑野社長のお父様)が社長だったが、私のことをよく知っていてくださり、お邪魔するとよく歓談したものだ。桑野さんと善兵衛さんが部屋に「お久しぶり」と尋ねてくださり旧交を温めた。図書室に私の本も数冊おいてあり感激。

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水曜日、私は午後に仕事があったので朝6時半にレンタカーで先発したが、家内たちはお昼まで滞在。善兵衛会長のお見送りを受け大分空港へ。迎えのタクシーの運転手さんが「会長自らのお見送りなんて初めて見ました」と驚いていたそうだ。手厚いご接待、大変ありがとうございました。楽しい旅でした。

 

11、「野村バブコックブラウン社向け講演会」

水曜日は5時半起きで朝風呂温泉に入り6時半、大分空港へレンタカーで出発。10:00羽田着。11時帰宅。12時半に車で家を出て14時から野村バブコックブラウン社のインナー向け講演会@東京駅八重洲。

玉の湯出発時、湯布院の街は霧に閉ざされており、この霧の中を運転するとなると、こりゃ飛行機に間に合わないかと心配したが、街を抜けると霧ははれて助かった。朝焼けの中の山並みのシルエットと海の輝きが大変すばらしく、快適な1時間のドライブとなった。

15時半に講演を終了し羽田空港へ。由布院から帰京した家内と佐藤夫婦に合流し、羽田空港でお寿司を食べてから帰宅、車だったので酒が飲めなかったのは残念。

 

12「高校のミにクラス会」

先週木曜日は午前中、テニス。18時からは渋谷のライオンでミニクラス会。8名が参加。8名中3人(ドタキャンになった1人を含めると9人中4人が大病をしていたのには驚き。ただ皆、全快しているのはめでたい限り。もう一人参加予定だった一人は、先日、成田空港で転んで大腿骨骨折をして欠席。

我々のクラスは若い頃、他のクラスに比べて異常に亡くなった人が多かったが、最近は、死亡を聞いたことがない。大変めでたい。若い時は、名簿順に亡くなっていたので、私は(名簿が後ろの方だから)お迎えはしばらく来ないだろうと思っていたが、さすがにこの歳になり、皆の病気の話を聞いていると、と気を付けなければ、と思う。

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13.「三井信託千葉支店超ミニOB ,OG 会」

昨日の土曜日は午前中テニス。午後3時からはライオン銀座本店で三井信託千葉支店超ミニOB ,OG 会(オオニシ先輩、アリイズミ君、MSハマザキとの計4人)

「選挙で落選した時は、明け方、『お父さん起きなよ。落ちてるよ』と、ソファーで気持ちよく熟睡していたら健太にゆり起こされたんだ。三井信託千葉支店OB ,OG 会の隅田川の川下り、あれは選挙に落ちた直後だったから、よく覚えているよ」「あれはね~、フジマキが選挙に落ちた苦い記憶を川の水に流させようとの思いやり企画だったのよ」「何言ってるんですか?皆寄ってたかって、落ちた、落ちたと、はやし立て、どんちゃん騒ぎしていたじゃないですか」「そうだったね~。フジマキもね。一番盛り上がっていたのフジマキじゃなかったっけ?」「ところでパーテーの政治資金報告きちんとやってたかい?今頃捕まらないだろうね?」「いや~、絶対に大丈夫。今後ドル/円が上昇するくらいに確か。だって6年間で1回もパーティーやったことないんだもん。財政破綻、日銀破綻じゃ、パーティーやったって券買ってくれないし、寄付金もくれないでしょうが」「それエクスキュズで本当は友達がいなかっただけじゃないの?」「渋谷マークシティのライオンで行った一昨日の高校のクラス会では名簿順に死んでいるからまだ私の順番は先だな、という話になりました」「神様が突然アイウエオ順からアルファベット順に換えちゃうとフジマキ早い方だから気を付けてね」「あ―そうか」なんて馬鹿話をやっているうちにたちどころに楽しい2時間がたった。

外に出たら店の前には店に入場するための順番待ちの長蛇の列。驚いた。

 

14,「日曜日はテニスと魚料理屋」

土曜日、日曜日は午前中テニス。昨日の日曜日は「魚料理屋」へ。偶然、横川さん(横川電機創業家一族)、幸田真音さん夫婦に遭遇。幸田真音さんの日本国債未達を書いた『日本国債』(2000年)はベストセラー。幸田さんとお会いしたのは、Xデイ到来の前兆か?(なんて予言的なことを私は信じないが(笑い))