(本日第2弾)「米長期金利はどこまで下がるか?」「円高材料出尽くし」

2023年12月14日

(本日第2弾)

本日は朝に第1弾をアップしています。そちらもお読みいただければ幸いです。

 

1,「米長期金利はどこまで下がるか?」

本日のブルムバーグニュース曰く「FOMC後に実施された『マーケッツ・ライブ(MLIV)パルス』調査によると、190人の回答者の大多数が、より長い年限の米国債利回り低下はこれ以上進まないとするグロース氏の見方を共有している。来年末時点の米10年債利回り水準については、回答の平均値が3.98%。回答者からは来年の利下げ回数に関して市場の織り込みは行き過ぎとの意見もあった」

3回の利下げを完全に織り込んでいるのだから普通は「もうこれ以上下がらない」と考えるのが普通でしょう。しかしインフレが再燃するリスクを考える人がごく少数なのは日本のバブル最盛期の時のような雰囲気。全員が楽観論。さてどうなりますやら。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-14/S5N356T0G1KW00?srnd=cojp-v2

 

2,「円高材料出尽くし」

米長期金利がこれ以上、下がらなければ、「円高材料」は出尽くし。そもそも米金利低下など円の価値棄損を止める好材料でも何でもないのにマーケットが過大視しすぎ。しかしその極小さな円高要因ももう出尽くした。円金利がシミ程度以上に上昇するなどありえないからだ。この日本のインフレ率を見て外国人トレーダー(日本人トレーダーの多くも)は日銀が早かれ遅かれ円金利を上げると確信している。日銀の事情がよくわかっていなければ、そう考えるのは常識的だ。私だってそう考えるだろう。これが円暴落を抑えている。しかし日銀財務内容が極端に悪く日銀は利上げも資金回収も不可能。自死してしまうからだ。いずれ外国人はそれに気がつく、その時、円は終わる。