1.「マイナス金利政策解除は豆鉄砲」
明日マイナス金利政策の変更の指針が出るかとマスコミが騒いでいるが馬鹿馬鹿しい。マイナス金利政策の変更など豆鉄砲。撃った瞬間は大砲だと思って身構えても当たってみれば鳩が目を丸くするだけのもの。かゆいだけ。利上げとは市中金利に影響がある中央銀行のオペレーションを言うのが世界の常識。市中金利に全く影響ない政策変更など政策変更などとは言わない。日銀のごまかし。それを鵜呑みにするマスコミの不勉強。
市中金利のベースとなるO/N 無担保オーバーナイト金利は金曜日は▲0.009%。これがマイナス金利政策解除をすると0.0%になるだけ。たったの0.009%、シミ程度しか市中金利は上がらない。
(以下の日銀のホームぺ―ジご参照)
外国人は市中金利がo.1% 上がると思っている。政策金利が市場に無関係なレートなどとは想像だに、していないはずだ。解除した後、市場金利が全く変わらないのを見て、え、何故?と大慌てする。
2,「日本の金融市場は社会主義国家の市場そのもの」
先週土曜日の日経新聞。元FRB 議長バーナンキ氏の著作に関する櫻川慶大教授のまとめが秀逸。「評者なりにまとめれば、市場経済の論理が貫徹している米国において、より具体的には、賃金が伸縮的な労働市場があり、旺盛な投資意欲を持つ企業が存在し、リスク資産に溢(あふ)れた厚みのある金融市場をもつ米国において、著者(藤巻注:バーナンキ)は、21世紀の金融政策は有効であると主張する。評者(藤巻注:櫻川慶大教授)も著者に同意する。(略)ちなみに、これら3つのうちいずれもが現在の日本にはない」 まさにこれら3つがないことが私が日本は社会主義国家といつもいう大きな理由の一つ。膿がたまりにたまって、やがて破裂する。市場原理の働く金融市場があれば、絶えず微調整が働き、破裂は避けられる。長期債市場に市場原理の働かない日銀が参入していなければ、これだけ借金がたまると長期金利暴騰という警戒警報が鳴って、借金膨張が泊まり、日銀破綻、財政破綻の事態は避けられた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD087AC0Y3A201C2000000/
3.「株式会社「そら」の顧問に就任
十勝の地方再生事業・株式会社「かぜ」の顧問に11月1日より就任した。その株式会社「かぜ」の創業記念講演会での講演を主目的に金曜日から十勝へ。「かぜ」の社長は野村証券出身の37歳の米田さん。他に野村出身の2人、日本生命出身の若者達が米田さんや創業者のお嬢さん西さんがサポートしている。その米田さんを紹介してくれた知人も野村出身の若者(前田さん)。その若者たちの熱意にほだされて顧問に就任した。
12時25分に十勝空港到着。凛とした空気が気持ちよい。送迎車で十勝新聞社に。14時~15時インタビューを受ける。16;15から17;45まで「X デイ到来 十勝の未来を考える」とのタイトルで講演。小さなコミュニティーにもかかわらず、経済界を引っ張っている方々、大規模農家の経営者の方々、北海道電力の役員の方、ロータリークラブの幹部の方々、国会議員をはじめとする515名もの申し込みがあり、感謝。講演後、名刺交換も行った。
宿泊は「そら」の事業の一つであるグランピング施設「フェーリエンドルフ」。「フェーリエンドルフ」では2日間にわたって「モール温泉」(太古から自生していた葦などの植物が、長い年月を掛けて堆積し、地中で炭化した亜炭層を通って湧き出る温泉で、植物性の有機物を多く含む)の部屋風呂を堪能した。敷地内には「モール温泉」のスパもある)
(↑宿泊させていただいたプレジデントスイート)
19時半から家内を含め会食。米田社長はじめ「かぜ」の関係者の若者たちと会食。皆、
私どもの子供たちの年齢だ、こういう若者たちのやる気を見ていると、日本の未来も捨てたものではないと思う。
翌土曜日は朝8時に米田し社長と共に車で30分の麦音というベーカリーに。単独ベーカリーとしては日本一の敷地面積を誇るそうだ。十勝市内に7店舗出店。小麦、ビート、チーズ等、ほぼすべて十勝産の原材料で作っている。「かぜ」の米田社長によると十勝の人に非常に愛されている場所だそうで、たしかに買ったり食べにくる方が続々と来店される。十勝では農家の方も農作業中野昼食はおにぎりではなく、パンという方が多いそうだ。杉山社長の解説を聞きながらいろいろなパンを食してみると@パンの魅力にはまりそう。
小麦の種類等によってももちもち感とうパンの味がこんなにも違うものかと驚く。杉山社長は十勝を「パンの王国」に育てようと頑張っていらっしゃる。ホームページは
https://www.masuyapan.com/shop/
私自身は、X デイは不可避だと思うが、十勝はそれに対する耐性が強いと思う。パンの値段が毎時間上がるハイパーインフレでは年金や給料は上がるにしても毎月1回しか上がらず年金生活者や給料所得者が苦しい反面、第1次産業製品の価格はインフレ率と同ペースで毎時上昇するので、農業・酪農などの第1次産業従事者は非常に強いのだ。これで十勝が欧米の富裕光客を呼び込む工夫・体制が出来れば地域の体制作りは最高だ。海外生活時やJPモルガン勤務時代に蓄積した知見を彼らに提供していくつもり。欧米人がホリデイに何を求めているか、どういうリゾート地を求めているかなどの知見だ。
グランピング施設「フェーリエンドルフ」の知名度は現在では全国区ではないが、世界中のリゾートや日本の評判リゾート地を訪ねまわった私たち夫婦の目から見て充分、太刀打ちできる。凛とした空気に包まれた森の中の静かなリゾート。夜の静けさや星の輝きが忘れられないリゾート。それが帯広・十勝空港から車で15分の地にある。バーベキュー設備や暖炉の充実、 新鮮な農産物等、欧米人が好む要素が沢山ある。りーゾナブルな価格帯のコテイジ群から高級コテイジ、そしてテントも(冬はちょっと寒すぎるとは思いますが)
(↓10月に訪問した時のグランピング施設「フェーリエンドルフ」)
ウェブページは以下の通り。
ふるさと納税型クラウドファンディングで十勝「フェーリエンドルフ」に宿泊することも当地の名産品を貰うことも可能です。
https://www.furusato-tax.jp/gcf/2817