,「チャレンジングとは、金融政策のことではないと植田総裁明言」「今、円が暴落しない理由」「シカゴ連銀総裁、利下げに関する市場の先走りに困惑」他

2023年12月19日

1,「チャレンジングとは、金融政策のことではないと植田総裁明言」

1時間の総裁会見最初から最後まで見たが、この1週間話題になっていた「年末・年始はチャレンジングとの総裁発言は、金融政策のことではない」と明確に否定。スクープにしたいのか、大部分の記者が「ちかじか政策変更がある」との発言を引き出そうと一所懸命のように見えたが、それらの質問は完璧に、はねのけていた。しかし何故、記者の誰一人として「本当は政策変更したいのに変更すると日銀の自死、金融システムの崩壊、長期金利上昇による財政破綻危機で政策変更出来ないのではないですか?」と聞かないのかね~?ここまで物価が上昇し、政府が物価対策しているのに頑なに政策変更拒否をしている理由はそれしか無いと考えるのが当然の帰結だと思いますがね~。それは日銀の財務諸表を見れば明白なのに。

 

2,「今、円が暴落しない理由」

先日のFRB の政策決定会合の日もライブでパウエル総裁の記者会見のBloomberg TVを見ていたがコメンテーターの後ろに各国CPIの数字が上から順番に出ていた。英語のヒアリングに集中しなければならなかったので画面をじっくり読むとる余裕がなく、このCPIが総合なのかコアなのかコアコアなのかわからなかったが、一番上が(確か)イタリア、日本が2番目、3番目が米国、そしてその下に数か国。こんな表を見せられたら誰もが「日本はすぐにも利上げする」と思ってしまうのが普通。しかも短期の米国政策金利が5.25%~5.5%。日本が▲0.1%、長期金利は米国が3.91%で、日本は0.62%だからかなり日本は金利を上げると誤解するのが当然だ。私だって日銀の財務状態を見ていなかったらそう思う。それがゆえに今、円が暴落しないで済んでいる。

日銀はどんなにインフレが進行になっても政策変更できない。やった途端にX デイが来てしまうからだ。最近、そのような記事が海外でも出始めているようだから、事実が世界に知れ渡る日もそう遠くはないだろう。そうなればつっかえ棒の誤解が無くなり円暴落、

 

3「もし、植田総裁が将来の政策変更をにおわせたら」

(このコメントは総裁記者会見前にX に載せたものです)

もし15時半からの上田総裁会見で総裁が破れかぶれになりマイナス金利政策解除もしくはYC C解除決定の政策会合の月を匂わせたら(もし日銀や円の信用が持ったとしても)その日が日銀の絶対的最終日、自死の日。それまでに円をドルに変えておかないと危ない。

 

4.「マイナス金利政策解除の日は日銀が丸腰であることを世界に知らしめる日」

総裁会見前に、上記の記述に対して、以下のリツイートが私のX にきた。

「矛盾も甚だしい。藤巻氏はつい先日にマイナス金利解除しても大したこと無いと言って置きながら、今度は最後の日と言ってる。円がクソだというのは同感だけども、朝令夕改が酷すぎる。日銀に妬みでもあるのかな」

以下のように返信した。

「全く矛盾はない。マイナス金利政策解除は豆鉄砲に過ぎないが、世界に武器と思わせえるものはそれしかない。その他の事(=ゼロ金利解除、YCC解除)は、「肉を切らせて骨を断つ」どころか「皮膚を傷つけ、心臓を突き破られる政策」だからこれらの変更はできない。日銀が丸腰であることを知らしめる日になる」

 

5,「日本製鉄、USスチールを買収-買収総額約2兆円」

(これは昨晩深夜にX に載せたものです)

もし円で買収資金を調達しているのなら個人が外貨建て資産を買うのと同じ円安対策になる。キャリートレードでもある。国力が衰退している国の資金が成長率の高い海外投資に向かうのは自然の流れ。円安要因。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-18/S5V04DT0G1KW00?srnd=cojp-v2-markets

 

6.「シカゴ連銀総裁、利下げに関する市場の先走りに困惑」

(これは昨晩深夜にX に載せたものです)

Bloomberg ニュース。NYダウが史上最高値を更新し、長期金利がこれだけ低下してしまったんだから、FRBが困惑するのは当たり前だろう。資産価格上昇による資産効果起因のインフレ圧力は相当なものだからインフレ再燃が心配。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-18/S5V8H6DWX2PS00?srnd=cojp-v2-markets