「昨日、日銀が政策変更をしなかった理由」「今後の日銀の政策変更の可能性はゼロ」「そもそも出口となるストラテジーがない」「何故今日の今日迄X DAYが起きていないのか?」

2023年12月20日

1.「今後の日銀の政策変更の可能性はゼロ」

昨日の金融政策決定会合で日銀は政策変更をしなかったが真実は「日銀債務超過」とのとんでもない事態が怖くて出来ないだけである。日銀財務は日に日に悪くなっており今後の日銀の政策変更の可能性はゼロ。マイナス金利政策だけは豆鉄砲で日銀の財務にも市場の貸出金利預金金利等に全く影響がないから、やろうと思えば出来るが、それをやってしまうと、マイナス金利政策は豆鉄砲だと世界が知ってしまう。それ以外何も武器がないことも知ってしまい円暴落の引き金となるから出来ない。

 

2.「昨日、日銀が政策変更をしなかった理由」

2003年10月28日の日本金融学会で植田日銀総裁は「(債務超過のリスクを意識するようになると)債務超過に陥る前からその可能性(注;債務超過)を高める引き締め政策を躊躇してしまうリスクも無視できない」と講演。債務超過が迫っている日銀は政策変更など出来ない。これが昨日の政策変更なしの理由。

 

.「そもそも出口となるストラテジーがない」

日銀政策員会・金融決定会合で植田審議委員(当時)は「しかし我々としてもその出口となるストラテジーがない」と述べられた。2001年3月19日の政策決定会合の時の話。小規模に量的緩和を開始するときにこう思っていたのだから2014年に黒田日銀総裁(当時)が「超大規模の量的緩和」を始めた以上、もはや出口がないことを植田総裁は120%承知のはず。あとはどこまで日銀と円を延命させうるか、だけの話。

 

4、「何故今日の今日迄X DAYが起きていないのか?」

昨晩、以下のリツイートを私のX にいただいた。

「危機の先延ばしがいつまでも続く訳が無いのは分かりますが、何故今日の今日迄X DAYが起きないのはどう分析されていますか?例えば明日来るか100年先か分からないとか、10年以内に来ない場合は藤巻さんの人智を超えてるとか。普通に考えて何年以内には来なければおかしいのでしょうか?」

以下のように回答した。

「日銀がまだ純資産(🟰債務超過ではない)だからピリオッド」