「日銀当座預金に付利しないとどうなるか?」「『いくらでも刷れる』は『信用ある通貨をいくらでも刷れる』と同義ではない」「今、ドルを買うのは保険をかけるのと同じか否か?」「狼は来たか?」他

2023年12月31日

 

1.「銀行融資では日銀の国債保有額は減額しない」

昨晩、以下のリツイートが私のX にきた。

「銀当座預金をそのまま企業融資に使えないと思うのですが、民間銀行は、日銀当座預金で日銀から日銀券を買って、日銀券を企業に融資する、と言うことがひつようですか? とすると、銀行は、結局、だぶついた日銀券で、日銀当座預金を買うと思うのですが。。。」

以下のように回答した。

「銀行融資時(銀行の仕分け)

(借り方)貸付金(貸方)日銀当座預金、

(融資を受けた会社の仕分け)

(借り方)普通預金(貸方)借入金 その際の銀行の仕分け

(借り方)日銀当座預金(貸方)普通預金

融資受けた会社が建物を建てた時 (融資を受けた会社の仕分け)

(借り方)建物(貸方)普通預金

銀行の仕分け(借り方)普通預金 (貸方)日銀当座預金

ただし建築会社が同じ融資を受けた会社と同じ銀行を使っていた場合

(銀行の仕分け)(借り方)日銀当座預金 (借り方)普通預金

これからわかるように銀行が融資をすることでは日銀当座預金の日銀保有総残高は変化なし。日銀当座預金残高は日銀が保有国債を市中売却するか満期時借り換えしないこと(もしくは株等の売却等)でしか減額しない。それをしない限りお金はじゃぶじゃぶのままで価値は棄損したまま。なお銀行間は一回一回の取引で日銀当座預金を動かすわけではなく大雑把に言えば、1日のNET の勝ち負けで資金移動掏る。

 

2.「日銀当座預金に付利しないとどうなるか?」

昨日、以下のリツイートが私のX にきた。

「だから、日銀当座預金に金利を付けなければ問題ないのではないですか?」

以下のように回答した。

「どんなにインフレになっても日銀は指をくわえてみている、ということですね。誰がインフレを止めるの?金利を引き上げなくてもいいということですね。日本経済をブレーキの無い車にしてもいいというわけですね。未来永劫デフレが続くのならいいですが」

 

3「昔は日銀当座預金に金利つけなくても問題なかった」

本日、以下のリツイートが私のX にきた。

「日銀当座預金の付利は2008年度からですよw。昔は付けていなかったではないですか?今でも金利つけなくてもいいはず」

以下のように回答した。

「現在550兆円ある日銀当座預金は1990年代後半は10兆円も無かった(例1998年12月末は4.4兆円)当時の銀行は法定準備金残高以上の残高を積まなかった。というか必要以上に積むと日銀から怒りの電話がかかってきた。準備金同額になるようにしか日銀が資金供給をしていなかったからだ(=それが伝統的金融政策時代の日銀の金利誘導方法)。ある銀行が積みすぎると他行が準備金預金不足になって日銀法違反になってしまうからだ。準備預金残高の10兆円程度だったらそこに金利が付かなくても銀行経営に何ら支障はないが、市中の金利が高まっているのに550兆円の日銀当座預金に金利を付けてくれなかったtら民間銀行は干上がってしまう」

 

4,「伝統的金融政策と非伝統的金融政策の日銀オペレーションの違い」

伝統的金融政策の時、日銀は法定準備金以上に民間銀行に日銀当座預金への資金の積みを認めなかった。よって日銀が資金を供給したり、減らしたりして金利をコントロール出来た。それが伝統的金融政策。民間銀行が法定準備金以上にお金を積んでも日銀から怒りの電話がかかってこなくなったのが異次元の金融緩和。

日銀当座預金にお金がジャブジャブなので伝統的手法では日銀は政策金利をコントロール出来なくなった、それがゆえに非伝統的金融政策では、金利引き上げ時には日銀当座預金への付利金利引き上げしか方法が無くなった。そこに問題が山積み。

 

5.「いくらでも刷れる」は「信用ある通貨をいくらでも刷れる」と同義ではない」

昨日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「反論のほとんどは:日銀は金を刷れるから、含み損やら逆ザヤやら、刷ればいいと強調してるのに対して、藤巻先生はどう思いますか?」

以下のように回答した。

「たしかに自国通貨だから日銀はいくらでも刷れますが、「いくらでも刷れる」ということは「信用ある通貨をいくらでも刷れる」ということではない。そんあことをしていたらハイパーインフレ。いま、その際」

 

6.「今、ドルを買うのは保険をかけるのと同じか否か?」

昨日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「火災保険は起きないことを前提として、運悪く起きてしまったときのリスクヘッジです😅(元々火災保険販売してました)円だけで保有しないというのは基本ですが、藤巻先生は1ドル=400円〜500円、それ以上に暴落すると予想されてたわけでリスクヘッジとは違う考え方でしたよね」

以下のように回答した。

「リスクヘッジそのものです。円が紙くず化して今まで蓄積してきた財産を全て失うリスク。生活出来なくなり食糧さえ買えなくなり餓死することに対するヘッジです。ドルさえ持っていれば何とかなります。新しい通貨に変わった時に、その通貨に戻せば、昔レベルの生活に戻れます」

 

7.「リスクヘッジとは?」

昨日、以下のリツイートが私のX にきた。

「たぶん大丈夫だろうけど、万が一の対策はしておこうね〜」がリスクヘッジで

「〇〇になるから〇〇しておこう」はリスクヘッジではなく相場の予想です

おそらく多くの方はこれまでの先生の論説は後者の方と認識されてるのではないでしょうか🤔」

以下のように回答した。

「『まず間違いなく起こるから対策しておこうね~』が私のいうヘッジです」

 

8.「狼は来たか?」

昨日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「藤巻さんのことを狼爺さんと呼ぶ人がいますが、オオカミは来たんですけどねぇ」

以下のように回答した。

「そうですね。オオカミはもう玄関先にいるのに暢気なものですね」

 

9.「国債の利払いを受けるのは日本国民が大半なのに何か問題があるおか?」

昨日、以下のリツイートが私のX にきた。

「国内で国債はほぼ消化されているから、利払い受けるのは日本国民。何か問題でも?反論できるならどうぞ」

以下のように回答した。

「何をアホなことを言っている。国債の半分以上は日銀が保有しているのでその分の利払いを受けるのは日銀。国債保有から受け取る利息より民間銀行に支払う利息(日銀当座預金への付利)の方が多ければ、日銀は損の垂れ流しで債務超過。民間銀行が日銀より受け取る受取金利が貴兄たちの預金に払う支払い金利より少なければ債務超過で民間銀行は倒産の危機。倒産すれば貴兄の預金はパー」

 

10,「日銀当座預金は日銀尾負債ではないのか?」

昨日、以下のリツイートが私のX にきた。

「横から失礼します。日銀当座預金は負債として計上されているけどこれは負債とは言いません。なので事実上債務超過は起きないかと、額面上では債務超過しますが」

以下のように回答した。

「滅茶苦茶を言わない、知識が無いのなら横から失礼するな。日銀当座預金は日銀の負債、民間銀行の資産。民間銀行が日銀に預金しているお金だから。これが負債でないのなら民間銀行が貴兄から預かっている預金も民間銀行の負債でなくなる。返さなくてもOKということ。こんなこと小学生でもわかる」

 

11.「誰も騒がなければ日銀の破綻は避けられるのか?」

昨日、以下のリツイートが私のX にきた。

「財務リスクが着目されて無用な混乱が生じる場合とあります、裏を返せば我々が騒いで混乱を起こさなければ問題ないと言う理解ですね。対外的説明責任を果たすのは大事ですがそもそも我々がそこに着目しなければ説明する必要もないってことです。端的に言うと心配すんなってことですかね笑」

以下のように回答した。

「貴兄が混乱を起こさなくても外国人は貴兄程、能天気ではない。少しでも危ない通貨など一瞬たりとも保有したがらない。他に安全な通貨は山ほどあるから。(私は決してそう思っているわけではないが)一応「お金は命の次に大事なモノ」と言われているから外国人は危ない通貨をいつまでも抱えていない」。

 

12.「政府と一体になれば日銀正常化の方法はあるのか?」

昨日、以下のリツイートが私のX にきた。

「正常化への道筋についてですが、対処方法は既にあります。そもそもですが、国債は満期まで持って売れば元本がそのまま戻ってきます。途中で売る場合ですが満期まで持てば損しないのだから途中で売ることもない。おまけに政府と一体なので政府がそこに対して処理しますetc)」

以下のように回答した。

「毎年大巾赤字の政府がHow?超大増税?」

 

13,「私は開き直っているのか、はたまた開き直る必要があるのか?」

昨日、以下のリツイートが私のX にきた。

「狼少年が村人に『狼なんか来なかったじゃないか!」』責められて、狼少年が『狼が来なくて良かったじゃないか!』と開き直るようだ。

この手の論法を「狼少年論法」と名付けよう」

以下のように回答した。

「何言ってるのやら?火事が来そうだから火災保険買っておけ。火事が来なければあー良かったと思うだけで火災保険料損したと思う人はいないはず、と確かに書きましたよ。しかし火事(X デイ )が起こらない上に買った保険料(ドル)が儲かっちゃっているんですがね~。何で開き直る必要あるのかね?1991年以降今より保険料(=ドル)が高かったのはほんの一瞬(例えば今年の151円)だけ(=ドル)で70円で買った人など2倍の儲けですよ。X デイに備えて火災保険を買った人が間違ったと悔しがる理由はどこにもないと思いますが。誰も悔しがってないのに、何故、私が開き直り必要がある?私はいまドルを売った方がいいと発言したことないですし)」

 

14.「為替のオプションがヘッジとしては正解では?」

昨日、以下のリツイートが私のX にきた。

「キャリーでレバレッジかけて)ドルetc.買い」だろうから、保険論は不正確のような。保険なら、円プットオプションを買い続けたら良いのでは?(外国人は日銀の状況をまだ知らないとの藤巻説が正しいなら現在割安水準だろうし)」

以下のように回答した。

「私自身は十二分にやってますよ。ただ為替のオプションは一般の方には販売しているところが無く出来ないからお勧めしていないだけ。何か文句が?なおドルを買うだけでも円紙くず化に対する充分な保険です」

 

15.「もし、例えば英中央銀行が巨大債務超過に墜ちいったら、貴兄はポンドを保有していようと思うか?」

昨日、以下のリツイートが私のX にきた。

「藤巻さんは日銀の債務超過を問題視してますが、中央銀行の債務超過って、為替相場の材料として、どう考えていいのか?判断に迷う所だと思います。ただし、債務超過に到る材料そのものが問題視される可能性は高いと思います」

以下のように回答した。

「貴兄は、たとえば英国中央銀行が(一時的でない)債務超過になりその額が巨大化していき英政府が棄損した資本を補填するだけの税収が無くなってもポンドを保有し続けますか?貴兄が信用し続けても世界の金融マンは我先にポンドを手放し安全な通貨に変え最終的に受け取りを拒否しますが。わざわざリスクはとらない」

 

16,為替は思惑の身で動くのか?

昨日、以下のリツイートが私のX にきた

「あと、為替や物価は需給より思惑で動きますので、市場がどう考えるか?

それが重要なんですよね」

以下のように回答した。

「確かの雨が降るとドルが下がると思う人が市場の70%を占めれば一時的には雨が降れがドルは下がります。しかし最終的には国力(但しその国の中央銀行が健全であるならば)で決まります。相場が間違っていると思うときにファンダメンタルズに合致した逆張りして私はJPモルガンで長年儲け頭だったのです」

 

17、「倍賞千恵子さんの私の履歴書」

日経新聞「倍賞千恵子さんの私の履歴書」面白かった。べつに倍賞千恵子さんの特別なファンではないが最初から最後まで読んだ。初めてかもしれない。それにしてもサラリーマン社長や官僚の「私の履歴書」は。面白くないね~。いつも2,3日読んだ後は読むのを辞める。自分のサラリーマン生活がいかに楽しく、面白かったのかの確認にはなるが。早く日本にも米国のように若い起業家が沢山出て、それらの人たちの「私の履歴書」を読んでみたい。が、それまで生きてないかな?