1.「300兆円超える日米英欧の新規国債、相場脅かす-長期債に手を出すな 」
昨日のBloomberg ニュース。このようなニュースが世界中で出始めれば円を買う人などいなくなる。他国の中央銀行は国債を購入するのをやめている一方、日本銀行だけは国債購入を継続し、ますます金をばらまいている。通貨発行過多によるインフレ(=通貨価値の棄損)を懸念している他国中央銀行と通貨価値の毀損に無頓着の中央銀行(日銀)の通貨の差。ついでに言えば、国の借金の大きさへの懸念が世界中で増大しているのに、借金総額がダントツで世界最悪なのに財政規律に無頓着でさらにばらまきを続ける日本。そんな国の国債や通貨を買う外国人などいなくなると私は思うのだが。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-10/S70YHAT0G1KW00?srnd=cojp-v2-markets
2.「拡大する財政赤字に「戦慄」する感覚が失われてしまった」
1月10日の日経新聞通の貨流転(中)貨幣増でも物価上がらず」の記事の締めの文章は「日銀のバランスシートには500兆円を超える国債が残された。日銀の国債購入に支えられ、政府の債務残高は国内総生産(GDP)比で200%超に膨らんだ。超低金利の常態化で、拡大する財政赤字に「戦慄」する感覚が失われてしまったのだとすれば、日銀の実験の代償は大きい」―>まさにその通り。私はご存じのように無茶苦茶に「戦慄」しているが、財政大丈夫論者のせいか、日本社会の感性は現在そうではないようだ。その代償を払う日がまさに近づいている。円の紙くず化。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77527000Z00C24A1EE9000/
3.「フジマキは伝統的金融論者?」
昨日、以下のリツイートが私のX に来た。
「藤巻さんって伝統的金融論なんでしたっけ?」
以下のように回答した。
「はい、The 伝統的金融論者そのものです。私は一橋大学商学部、米国ビジネススクールで伝統的金融論を学び、マーケットの世界でそれに則った分析で勝負をし、JPモルガンの世界の稼ぎ頭になり、その後、伝統的金融論を一橋大学経済学部(13年間)、早稲田大学商学研究科(6年間),神戸大学経済学部(1年間)で半年ずつの講座を持ち、期末試験を行い(神戸大では講義だけ)、
The international Economy という世界で極めて権威の高い経済誌から今でも原稿しばしば依頼されています(伝統的金融論に沿った議論を展開しないと、この雑誌から原稿依頼などきません)。あしからず」