「ボアリングな質疑の中でキラリと光る質問、質問したのはテレビ東京記者」「マイナス金利解除からプラス金利への利上げは連続的に行うのか?」他

2024年01月23日

(本日第2弾)

本日は朝第1弾をアップしています。そちらもお読みいただければ幸いです。

(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析で

あることをご理解ください)

1.「ボアリングな質疑の中でキラリと光る質問、質問したのはテレビ東京記者」

1時間10分ほど日銀総裁記者会見を新幹線の中で見ていた。当たり障りのない質問と当たり障りのない総裁回答で極めてボアリングの中で唯一光っていた質問、この記者わかってるなと思える質問をしたのは最後から5番目のテレビ東京の佐藤(?)記者。「今.緩和解除をしないと、マーケットから日銀は解除を出来ないのではないか?財政ファイナンスをする必要があるのではないか?との疑念をもたれるリスクはありませんか? (メモらなかったので正確ではない)」

との質問だった。これに対し総裁はしどろもどろだったし、全く回答になっていない回答をされていた。そりゃそうだろう。緩和解除できないという図星の点をつかれたのたのだから。あと、面白かった(?)のは購入した株のET Fを売却するのかとの質問の回答で「購入した」でなく「買っちゃった」といかにもまずかったという本音がでてしまったこと。ちなみに会見の始めの方で1円ほど円高が進んだが、どの発言で円高が進んだのか全くわからず。願望に沿った記事が出たのか?総裁会見を実際聞いてた人が買ったなどとは思えない。

 

2,「マイナス金利解除からプラス金利への利上げは連続的に行うのか?

総裁記者会見の最後に、「マイナス金利政策を解除してからプラス金利にしていくのは数年もかかるのか?」との質問が出た。「いやそうとも言えない。数ヶ月でプラスにしていくかもしれない」との回答だったが、これを私なりに解説すると「マイナス金利政策解除は貸し出し金利にも住宅ローンの変動金利にも

預金金利にもスワップポイントにも全く影響しないし、日銀の財務悪化にも関係ないから解除出来るが、プラス金利にすると今述べたこと全てに影響するから、簡単にはあげられない。もしくは未来永劫あげられないと翻訳する。ちなみに記者会見で某記者がマイナス金利政策を解除すると、0.1%市中金利が上がると思うが、どのようが影響があると思うか?と質問をしていたが理解していない。マイナス金利が解除されても市中金利は0.1%ではなく、0.014%しか上昇しない。市中金利がマイナス0.014%からプラス0.086%になど上がらない。これだけお金が余っているときに、プラス金利でオーバーナイトコールを借りようとする銀行など現れない。マイナス0.014%から0%になるだけ

 

.「変動金利型住宅ローンの金利は上がるのか?」

以下のようなリツイートを本日の日銀政策決定会合の前に、私のX にいただいた。

「本日の日銀政策決定会合に注視👁俺も住宅ローンを抱える庶民として注目している…」

以下のように回答した。

「本日であろうと将来であろうとマイナス金利政策の解除では住宅ローン金利の変動型レートは微妙にしか変わらないでしょう。怖いのは、日銀が中央銀行としての機能を失って(ほぼそれに近い状態に接近していると思いますが)、政策金利では市中金利の上昇を抑えられなくなった時。その時は、政策金利をいくら据え置いても(現状、どんなにインフレが加速しようと政策金利は据え置かざるを得ない。そうしないと日銀自身が自死してしまうから)、市中金利である変動型住宅ローン金利は跳ね上がる。保険の意味で、住宅ローンは早めに固定に変更する方がいいと私が思っている理由」

 

4「フジマキは左翼か?」

本日、以下のようなリツイートが私のX に来た。.

「この世代の男は、左寄りで全然当てにできない」

以下のように回答した。

「あ、そう。私は、小さな政府論者だが、「フジマキは左寄りだ」と言われたことは73歳の人生で初めてですがね。記念すべき日だ。あなたは極極極極右なのですな。そう言う人から見ればたしかに全員が左に見えるでしょう。ちなみに経済/財政/金融はイデオロギーとは関係ない。学問的/実務的に正しいか正しくないかであり、間違っていれば国民を地獄に突き落とす」