「資産価格が高騰しているときに米国は利下げなど出来ない」「なぜ日銀は賃上げを気にするのか?」他

2024年02月07日

(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1.「資産価格が高騰しているときに米国は利下げなど出来ない」

クリーブランド連銀総裁、FRBは「今年中に」利下げの確信得るはずだ →だとすると今年中の利下げはマーケットが想定する5回か6回どころか利下げができると確信するまでで、利下げは来年以降と言うことか?

株や不動産が高騰を続ければ、資産効果で強い経済が持続する事は、日本のバブル(1985から90年」で証明済み。 利下げをすればさらなる資産価格の高騰とドル安(ただし日本銀行財務が危機的状況にあるドル円を除く)で、米インフレはとんでもないことになるだろう。

その観点からすると彼女の見解でさえインフレを甘く見すぎているのではないかと私は思う。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-06/S8G1XKT0G1KW00

 

2.「なぜ日銀は賃上げを気にするのか?」

クリーブランドのメスタ➖総裁はインフレ率が1%以内に収まるためには、賃金上昇率が依然高すぎると昨日発言したようだ。欧米と真逆に賃金を上げようとする日本では、この要因や株価上昇、さらには今後予想される円安でインフレが激しくなっていくだろう。

インフレを抑える能力を全く失っている(自身の強烈な債務超過を恐れてプラス金利にできない、財政破綻を恐れてめちゃくちゃにばらまいたお金を回収することができない)日銀の問題が世界中に知れ渡り日銀や円の信用失墜につながってしまう。円の紙屑化、ハイパーインフレを私が恐れる理由。

ちなみに賃金は、GDPが拡大することによって結果的に上がるものであり、政府が指導するものではない。全体のパイ(GDP)が大きくならないのに、誰かの給料を上げれば誰かの収入が下がらなければ計算が合わなくなる。

したがって、世界ダントツのピリ成長である日本では賃上げはかなり難しい。日銀が賃上げを利上げの条件とするのは、その困難さを見込んでの話であり、利上げをすれば自死してしまう日銀にとって、利上げしない都合の良い理由が見つかったに過ぎない

 

 

3.「サマーズ氏が警鐘、金利は2030年まで3%を大きく上回る可能性も」

2月3日Bloomberg ニュース ーー>同意。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-02/S88SC6T0AFB400?srnd=cojp-v2-markets