(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1.「OECDでエネルギー自給率断トツビリの2ケ国の一つ、能天気日本」
昨日は、参議院の資源エネルギー調査会に出席し、3人の参考人の方々の意見をお聞きした。資源エネルギーの自給率が低いとは知っていたが、OECD加盟国のうちビリから2番目(1番のビリは韓国)、それもダントツビリの2ケ国のうちの一国ということで驚いた。これではさらなる円安によるインフレが来た時、十分なエネルギーを国全体として買えるのか心配になる。円安の問題では、ドルを買うという個人レベルの防衛策があるが、エネルギーが輸入できなくなると個人レベルではどうしようもなくなる。財政規律を無視したばらまき財政、財政破綻を先送りするための財政ファイナンス、その結果の紙幣のばらまきによる紙幣価値の毀損(すなわちハイパーインフレ)との経緯を考えると、財政規律を無視し、財政をばらまいたツケはあまりに大きい。いまだに財政拡大を主張する人がいるのには驚くばかり。テカテカに光った雪道をノーマルタイヤで高速でぶっ飛ばすようなもの。それにしても日本は40年間で世界最低のビリ成長、世界最悪の借金大国、世界ダントツで(経済規模に対し)お金をばらまいている中央銀行の存在、それにかてて加えてエネルギー自給率最低レベル国、これらの4重苦を抱えながら国会ではこのような問題を議論することもなくバラマキ予算がまかりとおり、マスコミも無関心。この国の能天気ぶり
2.「新中央銀行設立が急務」
昨日の参議院議議エネルギー調査会で、3人の参考人の方からお話を聞いた後、今のようにインフレ(通貨価値の毀損)抑制能力を失った日銀のままでは、いずれ円が暴落しエネルギーも食料も輸入が不可能になり餓死、凍死が増えてしまうだろうとの恐怖を感じた。早く財政均衡を憲法に書き込み、信頼される通貨を発行する中央銀行(=通貨をばらまかしすぎない)を創設しインフレを抑制する手段を整えておかなければならない。そう提言しても国民に危機感のない現状では、どうせ藤巻は過激だと言われて無視されるだけだろう。せめて日銀を新中央銀行取り替える(円を廃棄し、新通貨を発行する)シミュレーションを実行し、ハイパーインフレの時代を最小限に抑える工夫だけは今からしておいて欲しいものである。
3.「続々と出てくる米利下げ慎重論」
クーグラー理事、米利下げ「ある時点で」適切にも-急ぐ必要ないと示唆 →
続々と出てくる利下げ慎重論。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-07/S8HTUBDWRGG000?srnd=cojp-v2-markets%40business
4,「日本人労働者が対峙しているのは昔は経営者、今は海外労働者」
昨晩以下のリツイートを私のX にいただいた。
「一つ見落としていることがありますね。失われた30年、とりわけアベノミクスの10年間に実質賃金が下がり続け、大企業の内部留保は増え続けた」
以下のように回答した。
「貴兄は大企業が内部留保を減らし支払給料を増やしていれば、日本人の給料が上がると思っていませんか?それは経営者と労働者の収益分配率闘争が日本人の給料の大きな決定要因だった時代の話。この30年から40年間の円高時代では日本人労働者の競争相手は他国労働者。大企業が内部留保を減らそうと思えば海外進出し、外国人労働者への支払いにまわす。円高時代には、海外労働者への支払いが円建てで少なくて済むからだ。こういう点を含めて、私は長年にわたり穏やかな円安が日本経済回復の唯一の道と説いていた。(ただし、それは戦術であり、戦略は日本の社会国家体制からの脱皮、真の資本主義国家の創設) しかし残念ながら時を無駄にし今、円安政策をとれば、Xデーの引き金を引いてしまう」