「日銀自らが、日銀と円が ICU(集中治療室)入りしたことを認めた、と理解」「強烈な円高要因があったはずなのに円安進行は円の弱さの証明」

2024年02月09日

(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1.「日銀自らが、日銀と円が ICU(集中治療室)入りしたことを認めた、と理解」

円が下げ拡大、対ドルで149円台-日銀副総裁の発言に反応 →豆鉄砲ぐらいしか利上はしません、量的緩和はいつまでも続けますと内田副総裁が発言したわけだが、そう発言するしか選択肢は無かっただろう。早期に利上げや量的緩和解除をしますなどとのお墨付きを与えたらインフレが加速したとき早く行動しろとの世間の声に抗えなくなる。行動すれば自死してしまう日銀は万事休すだ。今から行えないと宣言しておいた方がほんの短期間にしろ延命できる。中央銀行マンだからこそ、中央銀行の債務超過の怖さを知りぬいているだろう。インフレが加速しても日銀は何にもできない事は彼等が1番認識しているはず。昨日の内田副総裁発言は、日銀自らが、日銀と円が ICU(集中治療室)入りしたことを認めざるを得なかったものと私は解釈する。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-08/S8JAFADWLU6800?srnd=cojp-v2-markets%40business

2.「強烈な円高要因があったはずなのに円安進行は円の弱さの証明」

昨年の日本の経常黒字は9割増だったとのこと。これはかなりのドル売り要因だったはずなのにその強烈な要因があっても、ドル円は円安方向で140円台。円の弱さを象徴する。エネルギー価格の下落が止まり経常黒字が以前のように縮小し始めたら今後どれほどの円安が進んでしまう?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA067C60W4A200C2000000/