「史上最高値接近の日経平均」「米ピムコCIO『米利下げ期待は行き過ぎ』」他

2024年02月17日

1.「史上最高値接近の日経平均」

日経平均が1989年末の38,915円の史上最高値に接近中だ。素晴らしいと思いきやNY ダウの1989年末の終値は2633ドル。現在38627ドルだから14.7倍なのに日本は1倍なのだから情けない。

もっとも1989年から2023年までのGDP(国内総生産)の伸びは日本1.3倍、米国4.9倍なのだからこの両国の株価の動きの差は当たり前と言えば当たり前。

私が長年言ってきた『資産を増やしたい』と思ったら『強い国のリスク資産を買え』を証明した形。(と言っても今は「資産を守るべき時期」で「増やすことを考えてポートフォリオを組む時期ではない」と思っている)

ちなみに通貨も国力を反映する。強い国の通貨は強く弱い国の通貨は弱い。強い国の株価は上昇し、景気がいいから金利も高い。投資チャンスは山ほどある。したがって世界のお金は強い国を目指すからその国の通貨が高くなって当然なのだ。

以上を頭に入れてドル円を見てみよう。1989年末のドル/円は135円40銭。現在150円20銭。強い経済の米国のドルは(今や)弱小国家になり下がりつつある日本の通貨・円に対して本のわずかしか上昇していない。国力を反映してドル/円はますます上がると私が言う理由。新NISA で海外に円が流れる理由。ましてや中央銀行の信用が失墜寸前なのだから、円は下落どころか暴落必然だと思うのである。

 

2.「ロイターインタビュー」

以上の件につき、ロイター社から電話インタビューを受けた。最近は年に1度か2度しか英語をしゃべらないから大丈夫か?と思ったが意を決して受けた。

しかしやっぱり、予想以上に英語が下手だということを再確認した。昔、大西先輩に「英語が下手でちっともうまくならない」とこぼしたら「下手糞な日本語しかしゃべれないのに英語がうまくなるはずがない」と的確な指摘を受けた。

昔はよく英BBCの生番組に出たが秘書の知野見嬢に「勝負に勝ってふんぞり返っているフジマキさんをみるのは大嫌いだけど、BBC に出演した後は、毎回m英語の下手さ加減を認識して、しょげかえって帰ってくる。そんなフジマキきさんを見ているといつも、かわいそうになってしまう」と言われたものだ。

そんな日々を思い出す昨日でした。

 

3.「米ピムコCIO『米利下げ期待は行き過ぎ』」

今朝の日経新聞。私は日本のバブルの経験から、ばらまいたお金を回収資産効果が鎮静化しない限り、米国のインフレは収まらず1979年のボルカーショックの二の舞があると思っている。そこまではよそすいていないようだが、ダニエル・アイバシン氏の意見はかなりまともな方。一番、注目すべき発言部分は以下の部分。

「―国債の格下げリスクを考えるべきですか。

ダニエル・アイバシン氏『米国も含め世界の主要国にいえることだ。しばらくは問題にならないかもしれないが、投資家は債務の持続可能性に注目するようになっている。英国ではその懸念が表面化した。健全な財政政策をとることが大事になる』」

「債務の持続可能性」が世界の話題になってくれば世界ダントツで大問題になるのは、世界最大借金国家(対GDP比)で世界最大財政ファイナンス国家の日本であることは間違いない。最近、マスコミでいろいろな分野での持続可能性の話が出てくるのに、日本の最大懸念の「債務の持続可能性」をマスコミが取り上げないのはどうしてか?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK14CJO0U4A210C2000000/