(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1.「文春記者からの電話」
昨日、電話がかかってきた。話し終わった後、ちょうど実家に帰っていた次男(医者)から「誰と電話していたの?え、文春?文春から電話がかかってくると、政治家は心臓が止まると聞いていたけど、お父さんはずいぶん楽しそうに話していたね~」と言われた。そりゃそうだ。史上最高値をつけた株価に対して滔々と意見を述べさせていただいていたのだから。
2.「藤巻氏の主張は荒唐無稽か」
昨日、調べ物をしていて、天下の「ゆうちょ財団」が私のことに触れてくれている論考を見つけた。内容からして、もう6,7年前の論考だと思うが、当時から私の主張をゲテモノ扱いにしなかった「ゆうちょ財団」に感謝いたします。論考曰く「2007年10月のゆうちょ財団への組織改編後は、『ゆうちょ資産研セミナー』と銘打ち、日本総研主席研究員藻谷浩介氏、東京大学教授伊藤元重氏、日銀副総裁岩田規久男氏といった金融界、学界の錚々たる識者を招聘し、喫緊の課題について示唆に富む講演会を9回にわたり開催し、好評を博した。その中でも、最も異色の講演者は2013年2月のセミナーに登場した藤巻健史氏ではないだろうか。同氏は外資系の銀行でトレーダーなどの実務を経験した後、金融の現場を熟知する評論家として言論活動を始め、自らの主張を実現するため国会議員になったという行動派だ。 藤巻氏の主張は一貫している。その内容は近著の『迫り来る日本経済の崩壊』に詳しいが、その要旨は以下の通りだ」
3.「大機小機」
昨日の日経新聞「大機小機」で「株最高値でも縮む日本経済」というタイトル。
最近X でも「私が主張していた方向に日本がどんどん進んでいますね」と予想の正しさをほめてくださる投稿が増えてきているが、最も当たっているのは、この「大機小機」に書かれた内容だ。1990年代後半から「こんな社会主義的な経済政策をとっていると日本は世界に完璧に追い抜かれずぞ。社会主義が資本主義に敗れるのは歴史が証明している」が私の主たる主張だった。海外で学び、海外で生活し、米銀で多くの外国人を部下に持った人間の分析だった。予想どおり日本は40年間断トツのビリ成長である。円の衰退予想はその延長線上の予想に過ぎない。
日経新聞「「大機小機」氏いわく「世界経済が『15年ごとに倍増』のペースで成長を続けてきた中で、日本がほとんど成長しなかった。ゆえにこの比率は、今後も低下していくと考えるべきだ」「にもかかわらず、『世界第2位の経済大国』だった頃の意識が抜けきれていない。安くて安全で遊びに行くには適し、美食とサブカルチャーは人気。警戒感もさほど持たれていない。ただし学びに行くには大学のレベルが高くなく、稼ぎに行くには賃金が魅力的でない。まずはそんな等身大の自画像を直視することから始める必要がある」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78918890R00C24A3EN8000/
4.「エンゲル係数」
今朝の日経新聞。久しぶりにエンゲル係数という言葉を聞いた。私の幼青年期はエンゲル係数が格差を測る代表的指標だった。消費支出に占める食費の割合(エンゲル係数)は我高い家庭は貧しい。絶対的貧困を表したし、その絶対的貧困が非常に多かった。
ところが最近はジニ係数が幅を利かせている。これは相対的貧困を表すもので絶対的貧困を表すものではない。前に参議院議員だった時、国会で「年収5万円の年収50万円の年収の2人から構成する国家」と「年収50億円と年収500億円の年収の国民2人で構成する国家」、どちらの国のジニ係数が高いか?と聞いたことがある。当然のことながら答弁は「同じです」だ。こちらは相対的貧困の数字。
日本では「ジニ係数による格差論」が全面に出てから、自助努力」がおざなりにされ、「結果平等主義の社会主義国家化」が進んだと思っている。国が無くすべきは「絶対的貧困」のはずだ。先の例でいえば前者の国では5万円の年収も50万円の年収も助けなければならない。後者の国で格差是正を図ると国の活力を失うだけ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB156620V10C24A2000000/