「昨日の決算委員会」「行列の出来る法律相談所」の前参議院議員・丸山和也弁護士のリツイート」「決算委員会出席後の感想」他

2024年05月09日

1,「昨日の決算委員会」

以下、昨日の決算委員会での私の質問と鈴木大臣の答弁。為替介入に関して、鈴木大臣は「為替介入というものが原則控えなければいけないものであるという御指摘だと思いますが、一応G7の場では、為替レートは市場において決定されるのが原則であるということを述べた上で、為替レートの過度な変動や無秩序な動きは経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得ることや、為替市場における行動に関し緊密に協議することといった点についても合意をされているところであります。  日本としては、こうした国際合意というものを踏まえながら今までも為替政策を取ってきたところであると、そういうふうに認識をしております」

と述べられている。

ー>為替介入は原則控えなければならないもの。ただし、過度な変動や無秩序な動きは経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得る場合はOKー>米国にとって日本のドル売り介入はドル安による米国のインフレ再加速で経済及び金融の安定に極めて悪影響のはず。それなのに日米が緊密に協議すれば原則違反の介入を米国は許すのか?私は極めて疑問。介入が今後あったとしてもそれが最後。最後なら、市場参加者は競ってドルを買う。

https://youtube.com/watch?v=3imAUTel5Ck

 

2,「行列の出来る法律相談所」の前参議院議員・丸山和也弁護士のリツイート」

「行列の出来る法律相談所」の前参議院議員・丸山和也弁護士が私のX に以下のリツイートをくださった。昨日の決算委員会に関しての通告に対して。

「おそらく必見 ファンダメンタルを知りたいなら」

以下のように返信した。

「丸山先生が参議院文科委員会だった時、「眠くなった時でも藤巻さんの質問の時だけは目がバッチリ覚める」とおっしゃってくださった事を非常に嬉しく覚えています。(当時、私は文科委員会所属でした) 七夕の時につるす短冊に毎年「欲しいもの。それは家族からの尊敬」と書く私としては、丸山先生が家内の前で、そうおっしゃってくださったことが、特に嬉しかったのです。

,「決算委員会出席後の感想」

昨日の参議院決算委員会では、複数の議員が長期金利上昇による政府の支払金利増を懸念し、鈴木財務大臣もその懸念を共有していたのに、一方でこの期に至ってもまだ財政出動が少ないと主張する議員もいてあきれるばかり。 また、決算委員会では長期金利上昇による支払い金利増加により財政危機を懸念している一方で、マスコミには円安防止のために長期金利を上げろと主張する人も多い。至るところでモグラが出現し、至るところでモグラたたきが始まっている。  これも全て財政規律を無視しばらまきを行い、財政破綻の先送りのために日銀が異次元間という財政ファイナンス(=統合政府論の実践)を始めてお金をばらまいてしまった(=円の価値の希薄化)結果。それが現在の円安の根本理由。円安進行はファンダメンタルズ。歴史は繰り返す。

 

4.「80年のサタデーナイトスペシャルの再現がありうるかも」

米国の家賃、賃金の約1.5倍のスピードで上昇-19~23年  一> 1990年から始まる失われた日本の失われた30年は、土地、株、絵画という資産価格が暴騰しその資産効果で経済が狂乱、それを抑えようとせざるを得なかった結果。当時のCPIは0.5%位と非常に低いままだった。(最後に3%台まで上がったが)。CPIに目をとらわれていた日銀は引き締めが遅れ狂乱経済を招いた。今の米国はまさに当時の日本と同じ。資産効果(株や不動産等を持ってる人が儲かった気になって金を使う)で経済が堅調。バブルの懸念が伴う。これを鎮静化するためにはばらまかれすぎたお金の回収が必要。これこそまさに1979年から80年のサタデーナイトスペシャルの再現。FR Bは景気誘導手法を金利からマネーサプライに切り替えお金の回収を図った。その結果、放置された市中金利は高騰し、10年金利は20%、フェッドファンドレートは24%まで上昇した。その再現の可能性は高まってきたと思う。なお日本にはお金の回収方法がない。回収を始めれば、日銀自身がすさまじい債務超過になるとともに、長期金利上昇で財政が破綻してしまう。

https://bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-08/SD4WBVT0G1KW00

 

5「不動産価格高騰によるクオリティー.オブ.ライフの低下」

バブルに関し、以下のリツイートが私のX に来た。

「ご記載のとおり当時資産価格は高騰したが物価はそんなに上がっていなかった。それなのに引き締めをしてしまったのは失敗だったという論があります。

以下のように回答した。

「あの時の悲惨さをしらないがゆえの空論。不動産価格が上がると、家を買おうにも家を借りにも勤務地近くにはなく、毎日片道2時間毎電車で通勤するときのクリティオブライフを考えてみてはいかがか?」

 

6「歴史は繰り返すか?」

「財政ファイナンスをするとハイパーインフレになる。歴史は繰り返す」と書いたら、以下のリツイートが私のXに来た .

「本当に歴史は繰り返すのでしょうか?最近の歴史学者は、歴史は繰り返さない。と言っています。この貴方様のご発言には、科学的根拠がないと思います。

貴方様のお立場をお考えくださいますよう、お願いします」

以下のように回答した。

「私は今の円安こそ、歴史が繰り返される前兆だと思っておりますが、もしこの言い方が気に入らないのならば以下のように言い換えます。今、伝統的金融論の主張が正しかったことを証明しつつある。既に様々な検証が行われ確立されている伝統的金融論に、わざわざ科学的証明をしなければならない必要は私にはないと思っていますが」

 

7.「為替介入は外貨準備がある限りできるのか?」

以下のリツイートが私のXに来た .

「先生、よろしければ教えて下さい。渡邉哲也さんが、日本は無制限のドルとの通貨スワップがあるので、さらに円安になるかもしれないが、(韓国やタイのような)円暴落はないと言われています。これをどう判断すれば良いのか迷っているのですが、先生はどのように考えられますか?」

以下のように回答した。

「今、米国の最大懸念である米国のインフレなどどうでも良い。米国の事情など知るか!国防も国防費を大幅に増やして自国のみでやる、というなら外貨準備が尽きるまで日本は介入が出来るでしよう。しかし、残り玉がなくなると市場が認識すれば介入は全く効かなくなる。中国の介入では25%つかったとこるでたまぎれを市場に意識された。日銀による国債爆買いも株式爆買いも資本主義国なら本来やってはいけないこと。ただしこれらは大きな副作用が起きても自国民が責任とればいいだけだから他国は文句言わない。しかし為替は相手国の都合がある。だから国際ルールでは原則禁止。インフレで大打撃をうける米国の事情を考えましょう。日本第一主義は世界に通用しない」

 

8.「率だけだ考えない」

以下のリツイートが私のXに来た .

「すいません💦だったらのところがよくわかりまかせん。世界経済がお金を増やし続けているなら、お金の増加率が低い日本は相対的に円高になるんでは?」

以下のように回答した。

「高さ10センチメートルなのに9センチメートル水が入っている水槽と3センチメートル水が入っている高さ10センチメートルの水槽があるとします。前者に20%(1.8センチメートル),後者が40%(1.2センチメートル)の水を入れるのでは、どちらが危険だと思いますか?後はご自身でお考えください」