,「薄氷上の日銀」「みんかぶプレミアム特集『クライシス円安』」の第5回」

2024年06月07日

1,「薄氷上の日銀」

今の日銀は薄い氷の上に立っているようなものだ。氷が薄くなったり(株価の評価益減少)、自分の体重が重くなれば(国債の評価損拡大)、水の中にドボンである。中央銀行が債務超過になっても自分で紙幣を刷れるから、たしかに資金繰り倒産はしない。しかし、それは中央銀行の信用が保たれる(=紙幣の信用が保たれるか)とは別の話だ。米銀はG7の国や中央銀行と言えども、時価評価でし手を分析したうえで、取引枠を設定している。倒産することもあるという前提からだ。中央銀行の信用が崩れないと思えば、中央銀行に取引枠など定めない。

今の日銀のように莫大な量の国債を保有しているとき、保有国債の価格が大幅下落(長期金利が上昇した時)すれば、中央銀行は何の担保・保証もなく、通貨を発行していることになる。そんな国の通貨を少なくとも外国人は信用しない。日本人がそんな他国の通貨を持ちたがらないだろうことを考えれば容易に理解できるだろう。

国債の価格は実質金利+期待インフレ率+国の倒産確率だが、1998年のロシア危機の時に長期金利が80%~100%あたりまで急騰(=価格大暴落)したのは国の倒産確率が上昇(国債の返済能力下落)したからだ。

日本国債が同じように評価を落とせば、日銀の保有資産はスカスカになる。金本位制時代に金を担保に紙幣を発行していたのに、その金が偽金だったと分かったようなものだ。

債務超過の恐ろしさは学者でもある植田総裁はよ~くわかっていらしゃると思う。正統派禁輸論(伝統的金融論)の教えだからだ。

 

2.、「みんかぶプレミアム特集『クライシス円安』」の第5回」

」て私のインタビュー記事が載った。

https://mag.minkabu.jp/politics-economy/25873/?membership=1

 

3.「水戸泉関はどちらのご出身ですか?」

昨日は 先日国会見学にいらした人たちとの飲み会。 菊池さん主催の報道関係者を中心に定期的に行っている飲み会だ。昨日はソプラノ歌手の小野友葵子さんのご主人である水戸泉席(現・錦戸親方)も参加された 大きいな~。 現役時代は180kg今でも130㎏あるそうだ。横に並ぶと私など子供に見える。「どちらのご出身ですか?」と水戸泉関だったのだから熱海出身のわけがない。日銀も金融政策に分かりやすくすべきだ。「異次元緩和政策」ではなく「財政ファイナンス政策」 「YCC」ではなく「長期金利抑制政策」と。

(↓3人で写っている写真は水戸泉関と奥様と私)水戸泉関② 水戸泉関 水戸泉関③

 

4.「外国人の接待」

JPモルガン時代、外国人が来日した時の私の定番接待は相撲部屋の稽古見学(朝潮席が師匠だった若松部屋)。本場所を見せるより、よほどに喜んでくれた。

稽古を見瀬田後、土俵におりて力士を押してもらい「ね、動かないでしょう?」。

最後に力士に交じって「ちゃんこ」を食べるというコース。

 相撲

 

下の写真、私の隣は当時の副会長。NY の本店での会議の後のパーティーで、飲みながら「貴方は何の仕事をしているんですか?」と聞いてしまった。「副会長です」と言われて「あちゃ=」となった。その後の来日時に罪滅ぼし(?)

 相撲②

 

5.「チャイコフスキーの『序曲1812年』」

一昨日、車に乗っていたら、私の大好きなチャイコフスキーの「序曲1812年」。が流れてきた。アプリが勝手に選曲して流すので、意図的ではない。この曲はナポレオンのモスクワ侵攻を防衛したロシアの戦勝記念の曲である。勇壮な曲で、JPモルガン勤務時代、ディーリングに負けると気分をふるい立たせるために、よく聞いたものだ。

ところが先日はウクライナ交響楽団の演奏との表示が出た。当時のウクライナ交響楽団は 今日の事態など想像だにしなかったことだろう。音楽には国境はないのだろうが、何とも言い難し

 

6.「近年、稀なる梅不作」

我が家の梅はきてから2000年に引っ越してから一番の不作。近所の方の庭の梅も不作と聞いていた。偶然かと思っていたら、和歌山の梅も近年にない不作とのこと(今朝の日経新聞)竹の花は百年に一度咲くと聞くが、梅にもなにか周期のようなものがあるのだろうか ?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF06A270W4A600C2000000/