「『国債買いオぺ減額』の先送り」

2024年06月17日

(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

先週金曜日の政策決定会合を受けて、マスコミは「(将来の)国債買いオぺの減額が決まった」を全面に出して報道していたが、重要なポイントはそこではない。市場が予想していた「国債買いオぺの減額」をスキップし、先送りした点だ。

明日の参議院財政委員会では日銀植田総裁に、そこを聞く。

「インフレ率がまだ2%に定着していないから」などの理由ではない。CPIが既に2%を2年以上に渡って超えている状態、物価上昇のニュースが新聞紙上をにぎわす状況、資産価格の高騰を考えれば歴史的な超超超超緩和を継続する理由などみじんもない。「緩和気味」程度なら、まだわかるが。

超超超超緩和状態を継続する理由は簡単。解除すれば、日銀が債務超過の危機(=円の紙くず化)に直面するからだ。